呆れた話

　お客さんが「呆れたニュースがあるで」と話しかけた。

　客G「小5の息子に物乞いさせて、親が逮捕されたニュース知ってるか？」
　私 「知らんわ。どこで？」
　客G「吹田市の江坂駅前や。親が息子に『財布を落としたので100円でもいいので貸してもらえないですか？』と通行人に声を掛けさせてお金を貰(モロ)ててん」
　客H「子供が財布を落としたと言うたら、小額やったら誰でもお金をやるやろなあ」
　客G「5、6人から2000円ぐらい集まったらしいで」　
　私 「へえ、5、6人やったら1時間もかかれへんやん。俺の時給よりもエエなあ」
　客H「そんな問題と違うで」
　客G「児童福祉法違反容疑で捕まったけど親は『子供が勝手にやった』と否認してるねん」
　客H「否認して小5の息子に罪をなすりつけるて、最低な親やなあ」
　私 「ヒニンて、親は女か？」
　客G「いや、男やけど…」
　私 「ああそうか。男でもヒニン出来るなあ。パイプカットしたんやな」
　客H「なんの話かなあと思たら、その避妊を言うてるんかいな」
　客G「容疑を否認や。ホンマ、呆れた親やわ」
　私 「呆れた親で思い出したけど、アメリカでも呆れた父親が逮捕されてたで」
　客H「どんな容疑で？」
　私 「児童虐待や。自分は酒に酔ってたので9歳の娘にあちこち車を運転させてたんや」
　客G「子供に運転させるのんは、俺とこの田舎ではザラやで」
　客H「そうそう、俺なんか子供の時から田畑の手伝いで車やトラクターを乗ってたわ」
　私 「それは私有地とか田んぼやからと違うの？」
　客G「一般の県道でも走ってたで」
　客H「俺が18歳の時に免許取りに教習所に行ったら、ここは来んでもエエて言われたわ」
　私 「小さい時から運転してるから、教習所の先生より運転が上手かったんやなあ」
　客H「そんな事は無いけど、飛び込みで試験場に行って免許の試験を受けた覚えがあるわ」
　私 「昔は腕に自信がある人は飛び込みでもいけたからなあ。今はアカンけど…」
　客G「そういえば以前、長野県の中学校教師が1度も運転免許をとった事がないのに、12年間も車で通勤して捕まったニュースがあったなあ」
　私 「学校の先生が(自動車)学校も行かんと12年間も無免許運転かいな。教師の免許も持ってないのんと違うか。ホンマ、呆れた話やなあ」

　一句：今の世は　呆れた話で　もちきりや
　謎かけ：呆れた話とかけて、仲が良かった夫との離婚原因を作ったチルコン姑と解く。どちらも(最低や・裂いて嫌)！　
　※チルコン＝マザコンの逆で、チルドレン・コンプレックスの略