チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

カヌー隊と船団の必死の抗議---海上ボーリング用の大型スパッド台船の組立を許さない!

2015年03月03日 | 沖縄日記・辺野古

 3月2日(月)、今日は「ラブ子」を担当、「平和丸」「勝丸」「平和丸3号」「美ら海」とともに大浦湾に出た。カヌー隊は13艇。フロートの内側には海保のゴムボートがぎっしりと待ち構えている。レジャービーチ前のクレーン船の横では海上ボーリング調査のためのスパッド台船の組立作業が始まっており、抗議船やカヌー隊が近づかないように阻止線をはっているのだ。

 カヌー隊と船団は、一日中、何度も海保に拘束されながら、防衛局の作業に抗議を続けた。

(ボーリング調査用のスパッド台船(左側)の組立が始まった。その前には海保のゴムボートがぎっしりと阻止線をはっている。海保はもう完全に防衛局のガードマンになってしまった。)

 朝9時過ぎ、カヌー隊と船団が、海上ボーリング調査のためのスパッド台船の組立に抗議するため、瀬嵩の浜を出発した。

(大型クレーン船の前で警戒にあたる海保のゴムボート。右側は、海上ボーリング調査のためのスパッド台船)

 カヌー隊と船団がフロートを超えてスパッド台船に近づいていくと、突然、海保の実力行使が始まった。「海猿」たちがカヌー隊を拘束し、無理やり遠くまで曳航していく。

 カヌー隊をサポートする抗議船への規制も始まった。高速で近づき、ゴムボートをぶつけるようにして接舷し、「海猿」たちが強引に船に乗り込んでくる。 

   (「ラブ子」を拘束するために近づいてきた海保の「海猿」たち)

 私が乗っていた「ラブ子」も、午前、午後の2回にわたって海保の実力による規制を受けた。海保の規制が予想されたので、私は船長として近づいてきた「海猿」たちに大声で注意した。「この船には今、定員いっぱいの6人が乗っている。先日の事態のように、海保の職員らが乗り込むと定員オーバーとなり、転覆の恐れがある。船長として、いっさいこの船には乗り込まないよう注意する。」

 「ラブ子」は、本年2月10日、定員いっぱいの6人が乗って抗議行動を続けていたが、突然、海保の「海猿」たちが4人も乗り込んだために大きく傾き、4人が海に投げ出されるという事件があったばかりだ。その際は、たまたまプロペラがフロートに引っかかっていたため転覆を免れたが、そうでなければ完全に転覆していたと思われる。船長として、海保がそのような危険な行為を絶対に繰り返さないよう警告したのだ。

 海保も2月10日の事態はよほどこたえたのだろう。今日は、「分かりました。乗り込みません。」と言ってゴムボートを横付けし、「海猿」たちが「ラブ子」をつかんでそのまま沖合まで曳航していった。

 曳航されながら、海保の「海猿」たちに抗議を続けた。「海保は、何故、防衛局の県漁業調整規則違反行為を取り締まらないのか! 君たちは毎日、海に出て、防衛局による大型コンクリートブロック投入を見てきたはずだが、何故、そのような違法行為を黙認してきたのか。防衛局の違法行為に抗議する我々を何故、規制するのか!」 

 午後も規制されたが、午後は「ラブ子」の乗船者は2名だけだったため、海保の「海猿」たちが乗りこんできて私を操縦席から追い出し、勝手に船を操船した。「工事現場は危険ですから」というだけで、このような行為をする法的根拠はない。

(海保の「海猿」たちが乗り込み、操縦席から船長の私を追い出し、勝手に船を操船し始めた。)

  この日の抗議行動は夕刻まで続いた。フロートを乗り越えるIさん。前には海保の連中が拘束しようと待ち構えている。「海猿」たちの中に入り込んでいくには、大変な勇気がいるだろう。

 

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