チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

ああ、沖縄県はいったいどうなってしまったのか? --- 11月22日、県土木建築部長交渉 /// 何故、県は防衛局の虚偽説明・違法工事を黙認し、辺野古への土砂搬送を加速させるのか?

2023年11月22日 | 沖縄日記・辺野古

 今日(11月22日・水)は、本部町島ぐるみ会議の沖縄県土木建築部長交渉に同席した。

 11月19日の本ブログでも詳細したように、防衛局は、辺野古側の埋立工事の進捗について、「本年9月末の時点で318万㎥(全量319万㎥なので、残り1万㎥で辺野古側埋立が完了する)」と県に答えていたが、なんと、「10月末時点でも318万㎥で辺野古側埋立は未だ完了していない」と答えた。10月中には本部塩川港・安和桟橋からダンプトラック2万台以上の土砂が搬送されているから、これはとんでもない虚偽回答だ。10月1日から昨日(11月21日)までに、ダンプトラック29,400台、すなわち約8万㎥以上の土砂が投入され、辺野古側の予定量319万㎥を大きく超える土砂が投入されている。

 土建部長はこの点について、「辺野古側の埋立が完了したのかどうか、今、防衛局に確認している」と言うだけだった。それも11月14日に防衛局に照会したのに、今も回答がないことを放置したままである。

 本部町島ぐるみ会議は毎日朝7時から夜8時まで、本部塩川港・安和桟橋でダンプトラックのカウントを続けている。10月には、ダンプトラック20,532台分の土砂が辺野古に搬送されているが、埋立量がゼロというのなら、その土砂はいったい何処に行ったのか?

 防衛局のあまりにふざけた虚偽回答は許せないが、納得できないのは、それを黙認した県の対応である。今日も土建部長は、「防衛局の回答を見てから、対応を考える」と言うだけだった。これでは、「防衛局の回答がなければ対応は考えない」ということになる。

 大浦湾の埋立のための辺野古側への土砂仮置きは、設計変更申請の内容である。変更申請が承認されていない現状で実施することは、公有水面埋立法に違反し、許されない。防衛局は、年内にも国土交通大臣が代執行で設計変更申請を承認するから、それまでズルズルと延ばせばいいのだと考えているのだろう。それを黙認し続けている県の対応は全く納得がいかない。

 土砂搬送を加速させる本部塩川港のベルトコンベア設置許可申請についても、従来と同じように、「関係法令に基づき判断する。公物管理の観点から支障を来す場合を除き、許可することになっている」と繰り返した。

 我々の追及により土建部長も、さすがに、「設計変更申請が承認されていない時点で、その内容の工事に着手することは、一般的には違法である」と認めざるを得なかったが、何故、違法工事のために県の港湾使用許可を出し続けるのか?

 これでは、「県は裁判では辺野古新基地建設事業反対としているが、実際には、推進しているではないか!」という批判にどう答えるつもりなのか?

 あまりに呆れ果てた土建部長の回答だった。

 

 

 

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