チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

防衛局の許し難い虚偽報告 -- 「(10月のダンプ2万台の土砂搬送は)大浦湾埋立のための土砂仮置きではない」! 沖縄県は、何故、防衛局の虚偽報告を許し、本部塩川港のベルトコンベアを許可し続けるのか?

2023年11月19日 | 辺野古/ 本部塩川港・安和桟橋

 私たちは11月17日(金)、辺野古・埋立承認の再撤回を求める要請書を県に提出し、土木建築部幹部らと面談した(11月17日のブログ参照)。

 その際、防衛局が辺野古側の埋立が完了しているにもかかわらず、辺野古への大量の土砂搬送を続けていることについて、本部町島ぐるみ会議からの要請書を提出した。

 防衛局は後述するように、10月の1ケ月間でダンプトラック2万台以上の土砂を搬送しておきながら、「9月末と10月末の土砂投入量は変わらない。搬送したのは赤土対策のための土砂であり、埋立用の土砂ではない」というとんでもない弁明をしている。

 しかし、土建部の担当者は、「再度、防衛局に照会している」というだけで、防衛局に対して違法工事を止めるよう求めていない。少なくとも、土砂搬送を加速させる本部塩川港のベルトコンベア設置許可を速やかに取消さなければならない。

 17日はこの問題について議論する時間はなかったが、来週前半に県三役との面談を求めている。

 

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(この問題の概要)

 この間、沖縄防衛局は辺野古側での埋立工事を進めてきた(「シュワブ(R4)埋立追加工事(1~3工区)」)。すでに7月半ばには辺野古側の埋立に必要な319万㎥の土砂投入は終わっているが、防衛局は県に対して、投入土量を少なく報告し続けてきた。

 しかし、防衛局の発表している土量を元にしても、もう辺野古側埋立は完了したことを隠せなくなってきている。

 沖縄県海岸防災課からの進捗状況の照会に対して防衛局は10月中旬、「本年9月末時点で318万㎥の土砂を投入した」と回答していた。残り1万㎥で辺野古側埋立は完了するはずだった。

 ところが先日、同課に確認したところ、防衛局から、「本年10月末時点の土砂投入量も318万㎥」との回答があったという。これでは、10月の1ケ月間に埋立土砂は全く搬送されなかったことになる。

 本部町島ぐるみ会議は、辺野古埋立土砂が海上搬送されている本部塩川港と安和桟橋で、毎日午前7時から午後8時過ぎまで土砂を搬送するダンプトラックの台数のカウント作業を続けている。その結果、10月の1ケ月間で本部塩川港では6,496台、安和桟橋では14,036台、合計20,532台のダンプトラックが土砂を搬送したことがカウントされている。この1年ほどの防衛局が発表した数字で計算すると、ダンプ1台当りの土砂積載量は、2.43㎥~3.70㎥となるから、10月の1ケ月間で約5.0万㎥~約7.6万㎥もの土砂が辺野古に搬送されたことになる(下記資料参照)。

 県の担当課職員によると、「防衛局は、埋立用ではなく、赤土対策の土砂を入れていると説明している」というが、赤土対策のために5万㎥以上もの大量の土砂を投入するというような弁明が通用するはずはない。

 すでに辺野古側の埋立は完了し、大浦湾側の埋立用土砂の仮置き作業に入っていることは明らかである。これは、設計変更申請の工事内容であるが、未だ、設計変更申請は承認されていないので公有水面埋立法に違反している。また、知事の本年8月29日の行政指導にも反した工事であり許されない。

 県政の柱が「辺野古新基地建設反対」というのなら、当然、このような違法工事を速やかに停止させなければならない。

 

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以下、知事への質問・要請書全文

 

沖縄県知事玉城デニー様             2023年11月17日                

                               

                質問・要請書

                                               

                          本部町島ぐるみ会議                                        

 

 代執行訴訟への対応等、辺野古新基地建設にあくまでも反対するという知事の姿勢に敬意を表します。

 この間、沖縄防衛局は辺野古側での埋立工事を進めてきました 。

 海岸防災課からの進捗状況の照会に対して防衛局は、「本年9月末時点で318万㎥の土砂を投入した」と回答していました。辺野古側の埋立必要土量は319万㎥ですから、残り1万㎥で完了するはずでした。

 ところが先日、同課に確認したところ、防衛局から、「本年10月末時点の土砂投入量も318万㎥」との回答があったとのことです。これでは、10月の1ケ月間に埋立土砂は全く搬送されなかったことになります。

 私たちは辺野古埋立土砂が海上搬送されている本部塩川港と安和桟橋で、毎日午前7時から午後8時過ぎまで土砂を搬送するダンプトラックの台数のカウント作業を続けています。その結果、10月の1ケ月間で本部塩川港では6,496台、安和桟橋では14,036台、合計20,532台のダンプトラックが土砂を搬送しています。この1年ほどの観測では、ダンプ1台当りの土砂積載量は、2.43㎥~3.70㎥となりますから、10月の1ケ月間で約5.0万㎥~約7.6万㎥もの土砂が辺野古に搬送されているのです(添付資料参照)。

 県の担当課職員によると、「防衛局は、埋立用ではなく、赤土対策の土砂を入れていると説明している」ということですが、このような弁明が通用するはずはありません。

 すでに辺野古側の埋立は完了し、大浦湾側の埋立用土砂の仮置き作業に入っていることは明らかです。これは、設計変更申請の工事内容であり、未だ、設計変更申請は承認されていないので公有水面埋立法に違反しています。また、知事の本年8月29日の行政指導にも反した工事であり許されません。

 この問題につき、下記のとおり質問・要請します。

 

                             記

 

1.防衛局の、「本年10月末時点の土砂投入量も318万㎥」という回答に対して、県としてどういう対応をされたのかを説明されたい。

2.すでに辺野古側の埋立に必要な319万㎥の土砂投入は完了しており、現在、搬送されているのは大浦湾の埋立のための仮置き土砂ではないのか、県としての見解を説明されたい。

3.現在の土砂搬送は、公有水面埋立法に違反し、知事の行政指導にも反している。本部塩川港のベルトコンベア設置許可をただちに取り消されるよう求める。

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