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チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

沖縄総合事務局は占用許可の逸脱を認め、防衛局に単管、トンブロックの撤去を指示

2014年08月06日 | 沖縄日記・辺野古

 8月6日(水)、シュワブのゲート前には午前中200名以上の人たちが集まった。辺野古の新基地建設工事を強行しようとする政府への怒りはますます広がっている。

 午後、県民会議がシュワブ基地ゲート前の「殺人鉄板」と仮設ゲートの道路占用問題に関して沖縄総合事務局への申入れを行った。県民会議には赤嶺政賢衆議院議員が同席、沖縄総合事務局は神長建設行政課長らが対応した。

 冒頭、道路占用許可書だけではなく、防衛局から出された申請書、変更届書、また関連文書等の開示を要求。しばらくやり取りをした後、これらの文書は全て開示された。

 課長らは、敷鉄板についてはあくまでも「泥引き防止装置」として許可したと主張したため、その点についての追及から交渉が始まった。道路法33条では、あくまでも「道路の敷地外に余地がないためにやむを得ない」場合にのみ占用が認められるのだが、今回は、シュワブ基地の中に広大なスペースがあるのだから、敢えて国道に設置する必要はないと追求するともう課長は返答できなくなってしまった。また、このような「泥引き防止装置」に対して占用許可を出した前例があるのかと聞いても、「それは分かりません」と無責任な対応を続けた。

 さらに、「泥落としなら、鉄板に泥が付くことになるが、その泥はどうして撤去するのか、水を散布し国道に捨てるのか」と聞くと、もう全く答えられない。結局、この鉄板は「泥引き防止装置」などではなく、県民を排除するための装置であることがますます明らかになった。

 また、鋭い角の着いた鉄板の危険性についても強く抗議した。現地の写真を示して追及したが、課長は、「泥除けの鉄板が危険なので、歩行者の保護のため仮設ゲートを設けて進入者がないようにしています」と答えたため、交渉は紛糾した。「防衛局に対して占用許可を与えたのは、あくまでも26枚の鉄板の部分だけであって、それ以外のところは自由に立ち入ることができるはずだ」と追求すると、課長も「占用許可を出していないところには立ち入ることができます」と認めざるを得ない。「鉄板の横は県民が自由に立ち入ることができるのだから、万一の場合、転倒事故などで鋭い角により大怪我となってしまう。危険な鉄板そのものを撤去することがまず第一だ」と強く抗議した。

 さらに、仮設ゲートで立入を制限していることによって国道の車道部分にまで人が溢れ、交通事故の恐れや交通渋滞などが発生しているため、仮設ゲートを撤去せよと強く要求した。このブログの冒頭の写真を示し国道にまで人が溢れた状況を説明すると、課長は、「うーん、これほどの状態になっているとは知りませんでした。」と驚いた様子で、「局として検討します。」と回答した。

 また、防衛局が、道路占用の許可の範囲を逸脱し、仮設ゲートを何本もの単管で固定してしまっていることや、占用許可を取っていない歩道部分に大きいコンクリートのトンブロックを6ケも設置していることを指摘した。この点については、さすがに課長もその違法性を認めざるを得ず、「今日中にも防衛局に電話をして撤去するように言います。」と明言した

(道路占用許可に違反して設置されたトンブロックや単管)

 今日は対応者が課長だったため、最後の点については課長の責任で対応すると約束したが、敷鉄板と仮設ゲートを撤去せよという我々の申入れについては課長では判断できない。そのため、次回は局長の出席を求め、再度、要請するということで、今日の交渉を終えた。

 ゲート前で県民の抗議行動があるからといって、その抗議行動を排除するために道路占用許可を与えることはできない。一つひとつ防衛局の違法・不当性を追求し、敷鉄板と仮設ゲートを撤去させよう。

  (沖縄総合事務局に要請書を手交)

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