1月10日(水)、早朝から辺野古へ。強い冬型の気圧配置で寒さが厳しい。沖縄でも今年一番の冷え込みのようだ。大浦湾は時化ているので、辺野古漁港から抗議船を2隻だけを出した。私はNさんと「ブルーの船」を担当。他には「不屈」、そして11艇のカヌーが海に出た。
カヌーメンバーらは真っ直ぐN5護岸の現場に向かった。工事区域一帯には大きくフロートが張られてしまっている。
昨年末にN5護岸はほとんどできたと言われていたが、今日も未だ先端部への捨石投下が続いていた。N5の先端から90度に折れてK4護岸となるが、まだしばらくは時間がかかりそうだ。
カヌーメンバーらは、N5を囲むフロートに別れて位置し、突入のチャンスを伺う。内側には、海保のボートが待機し、なかなか中に入れない。カヌーの数よりも海保のボートのほうが多いのだからどうしようもない。
海保は、海上だけではなく、海岸部にも配置されている。N5護岸の被覆ブロックの上にもいる。ボートは12隻ほど。1隻に5~6人の海保が乗っているから、現場に出ている海保は総数100名近い。わずか11艇のカヌーと抗議船2隻に対してなんという態勢を取っているのだろうか?
それでもカヌーメンバーらは工事強行に抗議し、順次、フロート内に突入していった。海保が海に飛び込み規制を始める。
厳寒の海に落とされても、まだ必死に抗議するカヌーメンバー。皆、海保のボートで辺野古に連れていかれても、すぐに現場に戻って抗議行動を続けた。
一段落したので、長島の近くまで行き、大浦湾の様子を見た。12月からは海上警備業務がセントラル警備という会社に変っている。流線形の新しいボートが警備にあたっていた。
大浦湾では海上ボーリング調査が続いている。3ヶ所でスパッド台船の調査が行われていた。2014年に始まった海上ボーリング調査が今も続いているのだ。防衛省は昨年10月に発注し今年3月末まで行う追加ボーリング調査は、「普天間代替施設建設事業に関わる護岸以外の施設である進入灯や燃料桟橋等の設計のために必要となる土質状況を確認するために必要な土質調査を行っている」と説明しているが(2017.10.10 県への回答文書)、現在の調査箇所から見ても、海底地盤に何らかの問題があり、調査をやり直さざるを得なくなったことは明らかだ。
辺野古崎の少し北では、年末から工事用仮設道路②の工事が始まっている。海岸部に石材をいれた袋材を並べ、その上に砕石を敷いてダンプ道路とするものだ。
午後は、ゲート前の座りこみに参加した。今日もたくさんの工事車両が入っている。
ゲートから出てきたダンプトラック。赤土をいっぱい積んでいるが、赤土等流出防止条例の手続は行われているだろうか?
そしてほとんどのダンプトラックが荷台の上にテンコ盛りになった土砂が見える。明らかに過積載だ。ダンプトラックも、道路運送車両法に違反した違法車両が目立った。11月に市民106名で違法ダンプの告発をし、現在、沖縄県警の捜査が行われているのだが、防衛局は相変わらず違法ダンプの使用を続けている。