イタリアまるかじり

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6月5日寺島実朗の講演(第5回目現代世界解析講座Ⅱ)

2009-11-06 22:46:05 | その他
写真は大学薬学の同期のI氏夫妻、この講座の紹介者。講演後聖蹟桜ヶ丘駅近くの居酒屋で。

寺島実朗監修のリレー講座で今回は本人が講演;「世界の構造転換と日本の針路を考える基本資料」

寺島氏は1947年北海道生まれ、早稲田政経修士卒、三井物産戦略研究所会長、日本総合研究所所長、多摩大学学長他。

冒頭昨夕サンフランシスコから帰国、すぐに赤松農林大臣、財務副大臣と面談、今日は講演後鳩山首相と面談予定との話があった。
ご承知の様に民主党のブレーンで影響力のある重要な人物である。商社勤務の実体験に裏打ちされた寺島氏の講演は説得力があり、
韓国李大統領、台湾馬総統、中国の政府要人、アメリカの政財界との多岐にわたる人脈があり、22ページの資料をもとに講演。
80分の講演中身を短く纏めるのは容易ではないので、注目した講演箇所を述べると:
1.貿易構造の変化ーアジア大中華圏への比重移動(米国とは貿易で14%をきった)
1990年対中国3.5%、対米国27.4%、今年1~9月中国20.5%、大中華圏30.6%、アジア49.4%、米国13.5%
大中華圏とは中国とSP,台湾、香港の華僑グループの経済圏の事で寺島氏が名ずけた。それに伴い太平洋沿岸から日本海側港湾への物流がシフトして、
プサンのハブ化、SP,上海、香港、深せん、釜山などがベスト5で日本の東京,横浜などはようやく20位の真ん中あたりである。
世界情勢の判断力欠如の過去の自民党は族議員が跋扈していて、物流の整備が大きくたち遅れてしまった。
2.米国について
 オバマは「アフガンへの軍派遣の増強」と「4600万人の貧困者の健康保険加盟」この2点のハンドリングによっては
「F.ルーズベルト」最高、「カーター」最低のどちらかの評価される岐路に立っている。

独立国日本が米軍の駐留に対して米国の意のままになっている状況は極めて異常で、
1993年のソ連崩壊による冷戦終結後独仏は10年前から米軍駐留の数を削減して、
米国とは対等に意見を述べている。
その時日本は「短命政権」「連立政権」の政治ゲームで力を失い米国依存に陥ってしまった。
鳩山首相に寺島氏はこの観点からどうアドバイスをするのだろうか?






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