Alohilani

何てことナイ毎日のつぶやき。
取るに足らない日常のアレコレ。

卒園の日。

2017-03-31 23:53:18 | Weblog
先週のうちに卒園式を済ませ、今週は卒園児として登園していたヒナタ。
しかし、それも今日でおしまいです。
サキタの0歳児クラス入園に始まった我が家の保育園ライフも、いよいよ今日が最終日。

荷物は最少なので、お迎えに行った時に遊んでいたパズルを片付ける程度で帰りのお支度は終了です。
何となく名残惜しいな… と思う人はやはり多く、いぬ組のお部屋はいつにも増して大混雑。
皆なかなか帰ろうとせず、写真を撮りまくり、先生と順番に挨拶したり一緒に写真を撮って貰ったり。

しかしヒナタは、やっぱりドライでな!!

さくさくと支度を整えると、迷いなくスタスタと部屋を出ようとするヒナタ。
ちょっと待て先生に挨拶くらいしたらどうだ、皆みたいに先生と一緒に写真を撮りたいとか思わないのかと声を掛けると、面倒くさそうに「えぇ~… 早く帰りたいんだけど。サキタくんも待ってるし」とか、オマエどんだけドライなんだよおおおぉぉ?
それでも一生懸命「誰か1人くらい、一緒に写真撮りたい先生はイナイの?」と聞き、「じゃあT先生と撮る」となけなしのやる気を引き出すことに成功すると、T先生と一緒に写真を撮っていただきました♪
T先生は2年間担任してくださった先生で、若いけれど中堅どころのポジションで、ふんわりした雰囲気の可愛くて優しい先生です。
この先生はいつも丁寧に対応してくださるし、普段からヒナタの様子を細かく話してくださったりして、よく見てくれてるなぁと感心してしまうような先生です。私も大好き。
せめて最後にこのT先生とだけでも写真が撮れて良かったなぁ。(T▽T)
お世話になりました~。

お部屋を出ると、ヒナタは園長先生のいる事務室に必ず寄ります。
園長先生がくださる、ラムネが目当てです。(´▽`;
ヒナタが帰る時間には不在であることも多い園長先生ですが、今日はいらっしゃいました♪
結構な頻度で事務室に通っていたし、最終日にお会いできて良かったねぇと微笑ましく思っていたら、ヒナタはどこまでもラムネが目当てなようで、貰うもの貰ったら、いつものように軽い挨拶で踵を返しました。
オイオイオイ、ママにも挨拶させてくれよ! とその場に留めましたがね。

8年前、サキタを保育園に預けて職場に復帰する時、正直周りの反応は冷たいものを含んでいました。
職場は復帰するよう勧めてくれていましたが、ハルトくんも千矢母も、良い顔はしませんでした。
ハルトくんはもともと私が専業主婦になることを望んでいましたし、千矢母は所謂3歳児神話を持ち出してきたし、最終的に私が押し切った形での入園だったのです。
心底密室育児が辛かったという、育児から逃げるような思いもあって、サキタにも後ろめたい気持ちがありました。
そんな中で、入園面接でお会いした園長先生だけが、「お母さん、仕事して良いんですよ。私たちは、働くお母さんを全力でサポートしますから」と力強く仰ったのです。
周りは私の気持ちを尊重してくれていたけれど、本心では快く思っていないことが感じられて、1人で我儘を押し通す強さも持ち切れなかった私の、唯一背中を押してくれた人でした。
園長先生の言葉を聞いて、目に浮かんだ涙を堪えるのに必死になったのを覚えています。
その後も、ちょいちょい周りの不満を感じる度に、園長先生の言葉を心の支えにしていました。
やがて生活が安定し、継続は力なりというのか、周りも「ちやはよく頑張ってる」「仕事を続けてきてエライ」などと私への視線に変化があって。
ヒナタの入園に至っては、私も我儘を押し通す図太さを身に着けていました。(え)

それでも、園長先生を前にすると、「一番最初に私の味方になってくれた人」という印象が強いです。
勿論園長先生は、ママ達全員に同じことを思っていて、特別な言葉を口にしたつもりもなくて、私にそんなことを言ったかどうかもきっと覚えていらっしゃらないと思います。
私が今でもその言葉を思い出すだけで涙が出るなんてこと、きっと思ってもいないに違いないのです。

上の子から8年間、お世話になりました。園長先生のおかげで、これまでやって来られました。

素直にお礼を伝えたくて口にしたものの、最後の方は涙が出そうでした。
しかし園長先生は言うのです。

「何言ってるのお母さん、卒園したってねぇ、縁が切れるわけではナイんですよ。学校に行ったって、捌け口は必要なんですよ。いつでもいらっしゃい。電話でもイイし」

小学校で何かに躓いた時、卒園児も卒園児のママまでもケアしてくれるそのスタンスに、救われたお母さんは多いのではなかろうか。
実際に訪ねてきたり電話してきたりすることは少なくても、頼れる場所があると思うその安心感は、とても大きいと思うのです。
本当に、この保育園に通えて、良かったなぁと、心から思います。

卒園するのは寂しいけれど、小学校よりよほど近いところにあるこの保育園が、そこにあるだけで安心できる気がします。
地元というわけではナイこの町の、最初の母校(母園?)みたいなね。

しみじみしながら事務室を出ると、ケロッとした表情のヒナタがラムネを嬉しそうに握りしめていました。

「早く帰ろ~♪ (^-^)」

ヒナタも、そして私も、卒園です。

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2 コメント

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Unknown ()
2017-04-11 21:45:48
読んでいて胸がきゅーっとなってしまいました。
ちやちゃんに何気なく話していた言葉も実は結構傷つけていたこともあったかもなぁと思いました。
園長先生あってこそのちやちゃんだったのですね。
卒園おめでとうございます。
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>夏さん (ちや)
2017-04-12 23:25:58
ありがとうございます♪
長いようでやっぱり長かった保育園生活でした。
でも、サキヒナと一緒に私も成長させて貰えたと思います。
自分で選んだ道で、例え傷つくことがあったとしても、それはその道を選んだ私のせいなので、私が責任を取るよ。
でも夏さんに傷つけられた覚えは、一切ナイです。
アドバイスを貰ったり、愚痴を聞いて貰ったりした覚えならたくさんあります♪
今度ともよろしくお願いします、先輩ママ! (笑)
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