紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「町屋の瓦紋」その2-うだつの街・美濃

2008年04月04日 20時03分06秒 | 街角の家紋

先日『行灯』の勉強の為に美濃市に行って来ました。
しかし「美濃和紙」で作る行灯は、街に展示していなく、時間が遅くなったのか「行灯展示室」も4時で閉館。
美濃の「行灯祭」は10月頃の開催のみの事で、ガッカリしました。

で、趣向を変え、『うだつ』で有名な屋根瓦を見物して来ました。
防火用の屋根で、「うだつが上がらない」という名言にもなっています。
さすが美濃の町は古くからの町並みが残っていて、立派な鬼瓦がそこここにありました。


「九つ目」(紋帖ではこの数が最高)でなく、「10・・・何目」紋


「半旭光日足」紋?


上は「亀甲に右重ね鷹の羽」紋、真ん中は「細輪に三盛亀甲に二つ引」紋。どちらが当家の定紋か判らない。


上から「右上月星」、「亀甲に桧扇」、下が「変り?房付扇」
賑やかな鬼瓦です。


「一重亀甲に見本下り藤」紋。下り藤の軸が割れていて、この様な「下り藤」紋もあるようです。

変った屋根がありました。お寺の屋根は反り返っていますが、この酒屋の屋根は丸みを帯びています。


この酒屋の家紋は ↓ 「五瓜に蔦」
   

お目当ての「行灯」は見れませんでしたが、鬼瓦で結構楽しめました。


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