紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「街角の紋」(13)お寺の鬼瓦の紋 その1

2008年01月06日 18時39分15秒 | 街角の家紋
初詣のついでに、町にあるお寺の瓦・鬼瓦の紋を探索しました。

私の家(改築しましたが)を含め、岐阜市の金華山の麓は戦災で焼失する事なく今もその家並みが残っています。現在は別として信長の時代、岐阜の町として栄えて、多くのお寺が残っています。

  「五三の桐」
葉脈が三本づつの紋もありますが、現在描いている「五三の桐」は四本で、略されています。(刷込み紋ではあります)

  「丸に抱き澤潟」
「抱き澤潟」紋は澤潟の足が交差していますが、この瓦の紋は一本で、足が略されているか、それともこの様な特殊な紋があるかも知れません。

  「東本願寺系牡丹」と「三割桔梗」
「三割桔梗」はしっかり彫られていますが、「牡丹」紋は、上絵で描いても細かく、瓦の型を作るには細か過ぎて大分略されています。

  「十二枚笹に政の角字」
たぶん<政安寺>だった(汗)と思いますが、その「政」の字を「角字」紋にしています。

  「丸に桔梗」
うちの主唱寺?(字が違ってるかも)で、日蓮宗ですが「桔梗」紋がついてました。

瓦の紋は、今はどの様に作っているか知りませんが、昔は木を彫って型を作り、それに瓦土を埋め込んで作っていたようで、細かな表現は困難なようです。
『たいせいさん』がその事に関しては詳しいと思います。

家紋に関してはこちら (掲載してない紋もあります)

「街角の紋」(『鬼瓦』紋はまだ未編集で掲載してませんが)

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