紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

「町屋の瓦紋」その1

2008年01月09日 19時47分36秒 | 街角の家紋
先日の初詣の折、お寺の瓦紋を探索すると同時に、古い町屋の瓦の紋も興味深く見てきました。

最近は建築様式の変化からか、屋根拭きの簡略化からか、鬼瓦をつける家は少なく、更に付けても下の写真の様に、その家の家紋を付ける事はなくなりつつあります。
       

うちの近所には、まだ戦前に建てられた家が残っており、その屋根の鬼瓦には様々な紋がついています。

  「林の角字」
その家の家紋ではありませんが、そこは私の友人の『林』君で、又昔からの紙問屋で、その姓を鬼瓦の紋として使っています。
「角字」紋を瓦の紋として使っている家が、結構多いのには驚きました。探索して初めて知りました(汗)

  「丹羽扇」
紋の名前そのもの、丹羽姓の家で、昔は材木問屋の大きな家です。


手前は「長の字に山形に三の字」
鬼瓦には、多分『酒』の角字と下の角字が分からない。
『角字』はいろいろ変形した形もありますので、判断に困ります。
最近信州の紋屋さんが「角字事典?紋帖」を発行して、その本を調べても同じ角字は掲載されていませんでした。

お寺の瓦紋は写真を掲載しただけですが、「町屋の瓦紋」は少し編集しましたので、よろしかったらど~ぞ!   「街角の紋」

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