長く感じながらもようやく十津川の道の駅に着きました。ここまでは順調です。
道の駅には なんと【足湯】があります。このあいだ夜の勝浦駅で足湯に浸かった
ことを思い出し、ニヤニヤ。でも午前中のせいか誰も利用していません。ちょっと
ぬるかったのかな。
道の駅の入口には立派な、チェーンソー・アートでしょうか、フクロウが彫られ
ています。有名なチェーンソー・アート作家が龍神かなんかにいるらしいけど、
その人の作かも。この道に駅の中には、地産のものを使って食品やら置物やらいろ
いろ売られています。鍛冶屋さんがいるのでしょう、こんな山奥ですから必要です
よね。草引き用の片手鍬があっておばあちゃんが購入。おとうさんはハチミツの小
瓶と十津川中学校の生徒が手作りした、ストラップ。好きな形にフェルト地に綿を
詰め、十津川と刺繍しています。これは作った生徒の技量にもよるけど、とても
一生懸命に作った様子がうかがえるものです。いろんな観光地やお土産やさんに入
るけど、地元中学生のお土産っていうのは珍しい。
一休みして谷瀬の吊り橋に向かいます。私は助手席の後ろ、おばあちゃんは運転
席のうしろ。ふだんは助手席に座るので肩が凝ってきました。それに私は景色がず
っと山ばっかし、茂みすぎて川があっても水面が見えない。反対におばあちゃんは
道幅が狭くなると道端の草花や滝のようなものが見えるらしい。
「ホレ見てみ、赤い花が咲いてる」とか「あ~、あの花はなんやってんろ。とまっ
てくれたら見えたのに」なんてまたいつもの調子です。いつも思うんですが、
運転しない人は言えばすぐ止まれるものと信じて疑わないところがある。多分、次
男君はイラっと来てます。一本道で見通しの悪い場所、待避所も無いのに道に真ん
中で止めろなんて・・。おまけに私に向かって「ホラ、ピンクの花咲いてるやろ」
あの~、私は道端の崖しか目に入らないの!とりあえず、道の真ん中に停車して
おばあちゃん側の山肌に水が流れているところに行って見ると、そこにはイワタバ
コがあちこちに咲いています。車から見たのはこのイワタバコだったのです。
道のそばには『マムシに注意』という立て札もあり、足元を確認しながら写真を
撮りました。
花は全盛期を少しすぎたくらいですが、うちの鉢植えで咲いているのより色が濃く
花数も多い。「ここにも、あそこにも」おばあちゃんはテンション上がりっぱなし
やはり気温と水源が近い環境が整っているおかげですね。
おばあちゃんは「なんでこんなにいっぱい咲いているのに、誰も採らないんやろ
知らないはずないのに」といいますが、それはね「生えているから誰も採ろうとし
ないの。山野草を滅多やたらに採ることはマナーの問題やろ。採ったらあかんから
採らないんや」と私たちが言っても、聞いていません。「頼むから山歩き友達に
イワタバコが群生していた・・なんて言ったらあかんで。きっと採りにくるから」
と念には念を押しておいたけど・・・。
こんなことをしていたらいつ谷瀬の吊り橋に着くのやら・・・。
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