残暑に疲れて 何も手つかずでした。でも、先週 四か月に一回の歯科検診に行きました。
前回四月に受けて 精算時に次回定期検診のためのハガキを自分で自著するシステムで、四か月後に
自分があて名書きしたハガキが届き、予約の電話をするのだけど「今込み合っていて 来月になりますね」と
返事をもらうので 五か月に一度の検診です。そう、歯が痛くなってから歯医者さんに駆け込むのではなく、定期
的に検診して 早めに悪いところを治していく先生です。ここ二、三年は「大丈夫ですよ」という診察が続き、
ホッとして 定期検診も苦も無くきました。今回も何事も無ければ 次は来年だぁ~と思ってました。
まいにちの 歯磨きも異常もないし出血もなく 先生が言われたとおりに歯間ブラシも使ってがんばってました。
診察台に座る前に 女性の歯科衛生士さんが「はじめにきれいにして 調べますね」と言い、「はい」と返事して
されるがままに口をあんぐりと開けて たんびたんびに「口をゆすいでください」と言われて背もたれよりも先に
腹筋で起き上り、クチュクチュしては寝転がり チェックの終わりを待っていました。衛生士さんが「ん?」と
小さな声を発し「凹さん、下の左の一番奥の奥歯、被せたところと歯の境目に小さな穴みたいなのがあるんですけ
ど、先生に診てもらいましょう」え?そんなとこ虫歯?全然痛くもないし 浸みることも無かったけどなぁ・・
と思いながら 衛生士さんが小さな手鏡で私が見えるようにしてくれるけど、どうもその箇所が 正面からでは
見えないようなところでほっぺ側だと器具で口を広げたりして見ることはできるのだけど、全然見えへん。
先生が説明を聞き、「では見てみましょう」「あぁ これは小さいからきょう治しておきましょう」と言ってくれ
たので「はい、お願いします」とここまでは良かったの。人間は 反射神経で微妙なところを触られたり つつか
れたりすると、自分でどれだけ制御しても体が拒絶することがたぶん みなさんもおありでしょう。
わたしは それが口の中だった。順調に口の中に先生が機械を入れたり助手の衛生士さんが口を広げたり、
治療を開始していくと 口の中に水と唾液がたまりそれをバキュームみたいなので吸引してくれるのだけど
若干手間取ってしまうと 今度は私の口のなかが液体で喉に流れ込もうするから 舌がそれを飲み込むか、いや
それはダメと指令を送るのか、本体の私は脳で「もう少しの辛抱だから」と舌を動かさないよう指令をだすのだけ
ど、先生が器具で舌を押さえたり、舌の根元を触ると、勝手に舌が動いてしまい それがとても危険なことだと
私も理解しているのに 心と体は反比例・・・。口の中に水と唾液が溜まって 噴き出しそうな感じに私は思える
ので、うぐっとすると「あ~動かさないで」と少し困ったような先生の声。私もわかっているのだけど、箇所が
箇所なだけに我慢するのです。自分なりに頑張ってるつもりなのに 先生は「動かさないで、危ないから」と言い
見えにくいところなので舌を持ってこられたら危ないんです(わかってます)、そこにモノが当たると誰でも
うえっとなるんですけど、頑張ってください・・とまで言われてしまい、「すみません根性無しで」と私も
私の頑張りをみとめてよ!という心の叫びは 先生には届いてないようで・・・。そうしたら 助手についている
衛生士さんに「もういい!僕がやる」と補助を断ち切ったようで、「凹さん 何秒かで済みますから舌をもって
来ないでね。何秒かで終わるから」と言われ 心で「何秒かで終わってくれよぅ、カチコチカチコチ・・・十秒は
経ったよ」先生の ため息といらだっているような空気に 診察台の上でわたしゃ涙が出てきたよ・・・
なんとかかんとか 先生が仕上げたなと納得して こちらは手鏡で見せてくれても相変わらず どこがどうだか
見えていないのに、ありがとうございますと頭を下げ、放心状態で診察室を出たのです。
そして、困ったな、四か月後の定期検診でまたもや同じところに支障があったらば 今回と同じことが起きて
60過ぎのおばさんが 幼児のように歯医者さんで涙目で帰ってこなくちゃなりません・・・ 家で歯磨きをしても
歯ブラシでそのあたりを磨くと やはりうえっとなってしまうけど 磨けているかわからないけど磨いています、