風に煽られた火は枯れた芝草をみるみるうちに真っ黒な灰に変えていきます。この
広さだから見ごたえがあります。我が家のたんぼの枯れ草焼きバージョンとは全然
規模が違います。よく見ると右端で人が歩く後ろから燃えていくのがわかります。
あれは観光協会の人がたいまつで火を点けていく・・・と地方紙に書かれていまし
た。ま、たしかにたいまつと言えばたいまつかもしれないけど、あれは火のついた
ものを引きずりながら地面の草に火を点けている・・・たいまつって「手に手にた
いまつを掲げて・・・」っていう表現のイメージがあるから、私には地方紙の表現
はどーも納得いきません。では、このような場合はなんと呼べばいいのか??
細かい事はさておき、この歩いて火を点けて回るところが夕暮れから暗闇になっ
ていく時間帯とちょうど合い、もう写真家にはおまちかねのシーンなのです。
そのため、私達が上がったタワーの展望台にはアマチュアカメラマンが20数人、
午後から場所取りしたのでしょうね、芝に面する手すりはカメラがずらり。かろう
じて私もその端っこに混ざっていたわけです。
月と花火(左側の丸がお月さん)
もう少し暗くなってからの分の花火もあればいいのに、そうしたら燃える芝のバ
ックに打上げ花火、でいいと思うんだけど。
芝をぐるりと囲んで見ます。今年は風が強かったので、火の近くには近寄れない
ようです。前回はみんな近くにまでいったんですよ。
あまりに寒風なため、次男君はタワー4階のマジックミラーに行くというので私
も降りました。途中の階だったか室内から芝焼きを見られるところがありました。
ガラス窓は開けられないけど小さな子どもやお年寄りにはいいですね。
って、窓下にお年寄りとお孫さん・・お年よりは疲れた感じで外を見ることもな
くイスに座り、お孫さんはDSの画面に目が釘付け。見せようと連れて来たけど、楽
しんでくれなかったような空気が・・・。
そして3階か2階にきたときにフロアが真っ暗で窓際に立ち入り禁止のテープが
入り口には≪ここは報道関係者のための部屋なので一般の方は入らないでください
・・・≫みたいな紙が貼られています。そうかぁ、「潮岬の芝焼き」がテレビニュ
ースで流れる時、いつも芝生側から撮っているのかなぁ、いいアングルで・・って
思っていました。こんなふうに特別室までもらっているのね、階上の展望台のアマ
チュアカメラマンや私が すんごい風で頑張っているのに・・・。観光協会が気を
使っているのか、テレビ局が要請したのか・・・。
翌日の日曜日、望楼の芝に行ってきました。芝焼きを最後まで見なかったのです
が、芝生全部がきれいに焼かれていました。