
オニユリを撮影に行った竹やぶには ミョウガが生えています。食べよう食べよ
うと思いつつ、いっこうに食べずにいます。美味しいという話は 聞くのですが
やはり匂い負けしてしまいます。この間、おばあちゃんがこげの実家のおじさんが
ミョウガ好きなので 採っていましたが、湿っぽいところなのでときたま毒蛇が
いるんだと言っていました。毒蛇、マムシというやつ、このあたりでは『ハビ』と
言います。中学生の頃 昔の木造校舎で裏山と校舎が近くて校舎の渡り廊下に出た
そうです。実際に見てはないけど「ハビはカレーの匂いがする」と誰からともなく
教えられたことがあり 渡り廊下でカレーの匂いがするときはビビリまくりました
マジ『カレー臭』(加齢臭)は いけません!ハビは生け捕って 一升瓶に入れて
水をいっぱい入れて死なせて 『ハビ酒』を作ったりもします。ムカデに刺された
りしたときに塗ると効果覿面で、ハビの骨だか皮だか乾燥さして粉状にして耳かき
一杯くらいを飲むと 滋養強壮になるそうです。民間薬なんですね。前に 一升瓶
に入って、もう死んでいる『ハビ酒』を車に乗せた事がありましたが、這い出して
くるんじゃないかと恐怖でした。ハビに噛まれると 血清を打たなきゃ死んでしま
うので これからの季節は散歩も怖い。先日 散歩に行った先で「犬が吠えるから
出てみると 陰になったところにハビがいて 犬が吠えるから尾をカチカチ鳴らし
ていたんや。そこらの棒を拾って頭を叩いて殺したんやけど犬が噛まれると患うや
ろ」とそのおばさんは豪快に笑っていたけど。そうそう 昔飼っていたビーグルが
ハビに噛まれて鼻先を腫らしてしまいました。私は学生で大阪にいたため 父親が
わざわざポラロイド・カメラでその哀れな顔を写して送ってきたことがありました
犬は噛まれても死なないようです・・ただ 牙が入ったところは毛が抜けてしま
いました。だから カレー臭がしたら、それが本当か嘘かはわからないけど身構え
る私です。たんぼを作っていた頃も 稲の株元にハビがいる とか 積んだワラの
中に隠れている とか、梅雨から涼しくなる秋まで出ます。きのうは おばあちゃ
んが 川の草を刈り払い機で刈っていたところ 草の中にいたらしく血と白い腹が
出てきてタマゲタと言っていました。その場合は 『ハビ酒』にはできません。あ
くまでもそれは生きていなくちゃいけないらしく あの細い瓶の口にクネクネ動き
回るハビを入れるのは 至難の技でしょう。私は 長い生き物は大嫌いです。

こんなツユクサの根元にもいたりするかも・・・・(きゃ~)