ちいさなつづら

肩幅で暮らす。

伊予生糸の伝承へ!!

絶滅の危機にある文化、養蚕・製糸。その中でも、最高級品質の絹糸、「伊予生糸」は、日本の地理的表示保護制度の認証を受けています。養蚕農家、製糸技術者が減ってゆく中で、どのように後世に残して行くか、皆さんのご協力を得ながら、課題解決に向けて頑張ります。応援よろしくお願い致します!

温かい雨

2013-11-25 10:54:19 | 栽培の現場

 今年の夏は、猛暑、日照り、雨不足でした。


 もうみんな忘れてしまってるかもしれませんけれど。



 夏場の日照時間は、例年以上で、みかんの糖度はぐんぐん上がっていました。


 秋の初めごろに収穫される、ブドウやナシは、今季最高の出来栄えだったことと思います。


 さて、みかん。


 そのまま行けば、これまた糖度の高いおいしいみかんができたことと思います。


 うちでも、極早生みかんはいい味に仕上がってました。


 現在、11月下旬は、早生みかんの旬です。

 ところが、最近は雨も多く、最後の味の伸びがいまいちなのではないでしょうか。

 果物は総じて、収穫直前の、日照が多い方が、甘みが乗ります。


 加えて、ここ10年くらいの傾向でもありますが、秋の気温が、高い。


 今出回っている早生みかんを見ても、きれいにみかん色をしたものが少ないと感じます。

 レモンイエローな色合い、いわゆる『黄色みかん』状態。

 
 初冬の寒にあたって、色も味もぐっと乗るのが、早生みかんなのですけれど。



 今日も朝から、温かい雨が降っています。ここ最近の傾向である、スコールのような、雨。


 ますますみかんが作りにくい気候になってきていると感じます。


 12月に入ると、中生みかん『南柑20号』のシーズンに入ります。


 秋口に雨が多いと、味が落ちる、というのが、南柑20号の弱点。


 うちはそもそもカメムシで全滅でしたから、心配してませんけれど、一般のみかん農家さんは、この雨にかなり気を落としているかもしれません。


 春から定期的に農薬を散布し、大量の肥料をまき、労働力を確保して、頑張って作ったみかんが、おいしくなくて、しかも安く買いたたかれる、という、悪循環。



 こういうループから抜け出すには、無肥料、無農薬しかないと思っています。




 ところで、今朝もぎっくり腰がつらいです。それでもヤギの世話は休めませんから、雨の中、えさやりをしています。午後は上がりそうだな。


 今は家でおいしい無農薬のお茶を飲みながら、昨日『うたたね農園』さんから借りた、『したきりすずめ』の絵本を読んでのんびりしています。


 昔話、大好き。


 ちいさなつづらと、おおきなつづら。


 大切なことを気づかせてくれます。