まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

フレッシャーズムスメ お名刺ちょうだいします編

2018-04-04 22:42:39 | 日記

小さいときゼンソクだったじゃん?あたし
と、唐突なムスメ

それってどうやってわかったの?と

なんでも、昨日
子供が発熱してるので早退した
職場の先輩(男性)が
長引きがちな子供の症状を心配しており

わたし小さいときゼンソクでした、といったら
どういう経緯でその診断がされたのか
知りたがったのだそう

瞬間、蘇る感情は町医者への怨念で
そんなのすっかり忘却の彼方かと
思っていたのに、と驚いてしまう

3歳になった翌月から保育園に通い始めたムスメ、夏の終わりごろから咳をするようになり、近所の町医者に診せたところ
風邪だといわれ薬を処方された

少し良くなるとまたぶり返し
医者で薬をもらうと少しおさまり
そんなことが三ヶ月ほど続いたある晩
止まらない咳で呼吸困難をきたし
深夜タクシーを呼んで大学病院の救急外来へ

喘息です、もう症状出てから長いんじゃないですか、といわれ衝撃を受け
通ってる医者で処方された薬を見せると
ほらこれ喘息の薬ですよ、と

小さな手の甲の細い血管に
点滴の針を差し込まれ
泣き叫んでいたのがいつしか
息が楽になったことに気づいて
やっと眠れたムスメの
同じベッドに半身乗り上げるようにして
わたしも倒れるように眠った

翌朝、担当してくれた若い女性の医者が
お母さん、これで仕事辞めちゃだめですよ、という
預けて働くには早かったのかと悩んでいたのを見透かされてぎくっとした
母親が働いてることと子供の喘息は無関係、
だけどそれを理由に辞めると双方の感情にしこりを残すから、と

ムスメは結局、その時と二年後の2回
喘息での入院を経験した
記憶としては後の方だけが残っているそうで、
看護士さんが注射を打ちに来ると
父親に買ってもらった巨大なメロンパンナちゃんを変わり身に
布団にもぐりこんでいない振りをしてたらしい
でもバレるよね、「いないよ」って返事してんだもん、そりゃいるよね、
と当時を思い出して笑っていた

先輩には早めに大きい病院での
受診をおすすめしてみる、というので
翌日の夜、どうだった?と聞くと
今日はあんまりおしゃべりする時間が
なかったんだよ、と
かわりにといってはなんだが、先輩は
ムスメに名刺を作ってくれたそう

わぁ、すごい、一枚ちょうだい、と
言うのを見越してムスメが
これはね、税金で作ってるからねって
先輩にクギさされてるから
だって

そしてそのあとわたしは
もらえもしない名刺の受け渡しマナーを
ムスメにレクチャーするのだった

育児と仕事のせめぎあいで
助けて助けられてはお互い様なことだから
早く先輩が安心して、ごめんよろしくねってお子さんのところへ行けるように
仕事覚えられるといいな、ムスメ