まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

チャブダイで年越し

2018-01-01 21:21:03 | 日記


2018年1月1日午前0時。

「あけましておめでとうございます」
「今年もよろしくお願いします。」

ほかほかと湯気の立ち上る
おでんの入ったでっかい鍋の傍らで
新年の挨拶を。

その4時間前




大将の作ってくれた
めちゃうま鴨蕎麦を啜り
おでんを食べ
ビールを飲み
肉豆腐をつまみ
居合わせたお客さん夫婦と一緒に
紅白を見ながらあれこれ喋り



大将が
「これもつまんでください」
と出してくれた大皿には
可愛い茶巾の栗きんとんや
ニシンの昆布巻き
しっとり黒豆
枝豆と数の子。

小さなお皿には
紐にくくられた干し柿が。

大将のお母様の手作りだそうで
チャブダイのご飯がどれもみんな美味しいのは
このお料理で育ったからなのか、と
やけに納得。

ゆく年来る年が始まるタイミングで
店頭のテーブルにボンベとコンロを設置し
おでんの鍋をかける大将と女将にゃん。
観音様への初詣客を当て込んだ
初の試み。

あ、お汁粉も作ってきたよ。売る?と言ったら
黒板の「おでん 500円」の下に
「おしるこ 300円」って書き足してくれた。
いやいや、300円じゃ高すぎるって、と言ったら
それにバッテンをして200円に直してくれた。
なんかお得感満載。
よっしゃー、と、やおら白玉粉をこね始める。

とかやってる間に観音様の鐘が鳴り

「あけましておめでとうございます。」
「今年もよろしくお願いします。」

商店街にはそこそこの人の流れがあり
営業してる店はほぼないので
歩いてる人は大抵こちらに一瞥はくれる。
スマホで誰かと喋りながら
「今向かってます!」って走ってる女の子は別としても。
ただ、腹ペコな人は少ないらしく
おしるこの方が先に売り切れ(11食しかなかったけどね)
そのあと怒涛の追い上げで同数売ったのち
「さあて残りは明日だな」と大将。

そしてクローズしたお店の中で
お待ちかね
ほやほや2018年のお茶会。


にょせんさんがひとたび精神統一すれば
あたり一面はお茶室に様変わり。
いつ見ても何度見ても美しい振る舞い。
お茶碗もそれぞれのイメージで
選んでくださっているそうで。
去年出会えたことに感謝を込めて、と
点ててくださったお茶、しみじみ美味しかった。


そんな一年の終わりと始まり。