いつ以来だろう?ミューザ川崎。
本当にチャーミングなホールだ。
波のようにしつらえた客席は
ステージから見るとなんとも言えず楽しいんだよね。
しかし今日はお客さん。
ステージに乗るのは母。
シニア世代の音楽グループが
朝の10時前から夕方5時まで
次々に演奏する「プラチナ音楽祭」
ネーミングが素敵ね。
全体を4つのブロックに分け
自分の出演するブロックは
他団体を客席から聴くスタイル。
なので上の方から見下ろすと
お揃いのシャンパンゴールドの衣装に
身を包んだ母が神妙に座ってるのが見える。
あれ?確か「衣装は可愛く黄色にしたのよ!」
って言ってたっけ・・まあゴールドも黄色も一緒か。
母たちのひとつ前の団体はオカリナのグループで
右端の背の高い女性がとても上手にメロディを吹き
他はそれに合わせて演奏。
低音パートの男性の持ってるオカリナは特大サイズ。
真っ赤な揃いのTシャツ、スカーフも相まって
なんとも言えず可愛らしいステージ。
吹いてるのがドヴォルザークなのも楽しい。
無事に終わって母たちの出番。
プラチナの皆さんは出入りがとてもゆっくりしてる。
そして山台の上にところどころ椅子が置かれてる。
しんどくなったら座るのね。
10年以上続くグループなのに
これまで大きな舞台でやったことがなく
憧れのミューザだと言ってたな。
並び方もワサワサしてるし
立ち位置がうんと後ろになっちゃってるし
センター合ってないし
ちょっともう教えてあげてよねそうゆうの
バミってもくれてないじゃん、と
そわそわする私。
第一声、あらまあなんと美しい。
よくありがちな地声がなりの人がいない。
しかし声量がちっさい。
だからもっと前に立てばいいのに。
ステージで歌ってる母を初めて見たんだけど
綺麗に口が開いてるし音もちゃんと合ってるし
何よりすごくすごく楽しそうで
歌っていいなあ。
と、アホみたいにシンプルな感動。
セトリは
菩提樹、赤とんぼ、この街で
最後の、新井満さんの曲は
生まれ育った街への愛情が歌われていて
「この街でおばあちゃんになりたい」
っていうのを
もうすでにおばあちゃんになってる母たちが
少女みたいに歌ってるので
ニコニコしちゃった。
自分の演奏会の時は散々っぱら
お世話になっていながら
初めて聴きに行った母の歌。
こないだヘッドハンティングされたと言う団体は
活動がもっと派手らしいから
きっと聴くチャンスがこれからたくさん
あるだろう。
すごく楽しみ。
演奏終わりの母に会いたかったのに
どこにも姿がなく
夜に「ごめん、打ち上げのレストランにダッシュした」
とメールが。お世話役お疲れ様。
っていうかどこに行ってもお世話役なのね。
こっそり撮った動画のURLを送ったら
すごい技術だ!と喜んでくれたから
まあよしとするよ。きんつばは渡せなかったけどさ。