雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

かわいい賞

2008年04月04日 | 楽しい学校生活
今日は離任式。
息子の通うF中学は普通学級が3学年合わせても11クラスしかない
小規模校ですが、なんと14人の先生方が異動になりました。
離任式自体は小学校と変わりないだろうと安心していたとおり、
特に混乱もなく参加してきたようです。

息子は交流級のお別れ文集(?)をもらってきていました。
クラスで撮った記念写真や、みんなに「一言ずつ」書かせたものを
まとめて、交流担が簡単な文集にしてくださったようです。

息子は
「○好きなもの
  TV(ちびまる子ちゃん、ニュース7)
  パソコン

 ○みんなへ一言
  1年間ありがとう
  楽しかったよ」
と書いていました。

こういう文集ではお決まりなのかもしれないけれど、どの子もどの子も
「このクラスで良かった」「最高のクラス」
「1年間楽しかった」
と書いていて、中学時代にほとんど良い思い出のない私は
とてもうらやましく思いました。

さて、その文集の2ページ目に、どの子が書いたのか、
クラスの1人1人にあげる「賞」と「一言コメント」が
一覧表にしてありました。

「かっこいい賞」とか「おもろいで賞」とか「頼れる子賞」とか。
うちの息子は「かわいい賞」で、コメント欄には
「みんなに人気ありまくり!」と書いてありました。

見た目も話し方もいかにも幼く、かわいいものが好きで
おとなしいキャラクターの息子は
クラスの仲間たち、特に女子から「弟とは違った可愛さ」があると
アイドルのようになっている、と
交流担からも障担K先生からも聞いてはいたのですが
やはりそんな感じのようです。

それは対等な関係とはいえないのでは、とK先生は心配もしてくれるのですが
少なくとも思春期に差し掛かった複雑な子どもたちが
息子に対して悪い印象を抱いていなくて
みんなに助けてもらえることを本人も喜んでいるということは

自閉症スペクトル圏にある中学生としてはとても恵まれていると
言ってもいいのではないかと私は思うのです。

「ありまくり!」という表現がいかにも中学生らしくて
笑ってしまいましたが、わが子を「かわいい」「みんなに人気がある」と
書かれて悪い気のする親がおりましょうか。

息子の奇妙さも怪しさも「この子らしさ」として受け止めて
できないところは助けてくれたクラスメートたち。
私からも「どうもありがとう」と伝えたいです。

夕方には、新しい交流担の先生が息子に会いに来てくれました。
「突然ですみません。でも、始業式でいきなり会うより、
 前もって担任がわかっているほうが安心してもらえるかと思いまして」
実は、あまり大規模な移動で、しかも離任式から始業式まで
日がないので、「事前に交流担の先生に会わせてほしい」と
お願いするのを遠慮していたのですが、
先生のほうからこうした気遣いをしてもらえるなんて、
本当に嬉しく思いました。

息子は早速、「ぼくはH先生のクラスなんだね」とにっこりして
「中2は先輩だからがんばらなくちゃ」とハッスルモード。

月曜日はいよいよ始業式。
中2の1年間も、息子の笑顔がたくさん見られますように。