雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

修学旅行(3)

2009年06月10日 | 楽しい学校生活
修学旅行最終日は万座毛観光と国際通りでの自由行動。
多くの子どもたちにとっては、この自由行動が
楽しみだろうと思うのですが、息子に関して言えば
これが一番心配な行程でした。

なんと言っても2時間半、先生たちの監督を離れて
中学生だけの班行動。あたりは混雑する目抜き通り。
班の子達とはぐれたりしないか、何かで混乱して班の子に
迷惑をかけたりしないか、反対に班の子達の行動に
ついていけなくて本人が傷ついたりしないか・・・

息子にとってもこれまですぐ駆けつけられるところで
先生が見守っていてくれる、という環境を離れて
全くクラスメートだけのサポートになるということで
かなり不安であるようでした。

息子が国際通りで買いたいものは、障級の下級生たちへの
お土産と、沖縄限定のトミカ。
それで、K先生が「トミカは先生が探して買っておいてあげるから
1年生、2年生へのお土産だけ、自分で探して買っておいで」と
息子に言ってくれました。とりあえず、どうしても欲しいものだけは
手に入りそうだとわかり、少し安心した様子の息子。

出発前夜、私もおこづかいを手渡しながら、
「国際通りで一番大切なのは、班のお友達と一緒に
 楽しくお店を見て回ることだよ。お土産はもし買えなければ
 それでいいんだからね」
と言い聞かせはしたのですが・・・

でも、先生がちゃんと同じ班の子達に、息子が何を
買えばいいかアドバイスをしてあげて、と耳打ちをしてくれて
いたこともあり、息子は無事に3人分の沖縄限定プリッツと
沖縄限定ハイチュウを買うことができたようです。

女子たちと一緒にブルーシールアイスクリームも食べ、
約束通りトミカを買ったK先生から欲しいのを2台譲ってもらって
とりあえず満足いく時間だったよう。

買い物に気をとられて、お昼ご飯を食べ損なう、ということも
あったものの、そのあたりは想定内だったようで
帰りの飛行機のなかではちゃんと全員に
サンドイッチが用意されていたそうです。

予定より少し早く帰宅した息子は浅黒く日焼けし、
ご機嫌な顔で、大きな声で
「ただいま~!修学旅行、がんばってきたよ~!」
と言いながら帰ってきました。

K先生からも、交流担のH先生からも
「ものすごく頑張っていましたよ。(2年の)スキーのときから
 比べると、すごい成長です」
との言葉をいただきましたが、K先生に細かく根回しをしてもらい、
知らない人には「甘やかし」と思われるほどの配慮を
先生や生徒全員に暖かく見守ってもらい、
クラスメートの子達にも必要なときにはきちんと助けてもらって、
息子本人にとっては「援助を受けながら、自分でも考えて
頑張って行動した」2泊3日は

かけがえのない体験であったことでしょう。
これからの中学校での日々は、何事にも「中学生活最後」の
冠がつく行事が山積み。
それらをしっかり「自律的に」こなしていく
大きな原動力になってほしいと思っています。

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