雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

自閉症スペクトラム学会研究大会(5)

2006年08月23日 | 「発達障碍」を見つめる眼
会場についた私たちは、それぞれに自分の興味のある口頭発表や
講演などを見て回ります。

私は、作業療法士の先生が開設された児童デイサービスについての
発表や就学に際してのコンサルテーションのお話などを聞いた後
学会企画シンポジウムを聞きにいきました。

ここで再び仲間と合流し、お昼ご飯。
少し会場から離れた学生会館へ行くと、そこに先客が。
なんと「かやの先生の感覚統合療法入門」の若松かやの先生でした。

「かやの先生の感覚統合療法入門」は
まだちびくまが自閉だとかハイパーレクシアだとかがわかるずっと前、
息子の一見不思議な行動にもきちんと理由があるということを
教えてもらったサイトです。ここから、息子をありのままに観察しようという
私の姿勢は始まりました。ですから、いわば密かに一方的にお世話になった
大恩人。

また、ちびくまを現に指導してくださっているOTの先生たちの
SVもされていたことがあるので、2重に間接的にお世話になっているのです。

そのことをお話ししてご挨拶して、名刺をいただいて、ほくほく。
その後はまた仲間と自閉ネタで盛り上がりました。
朝倉玲さんはここでお別れ、一足先に福島に帰ってしまいます。

午後からはまた仲間と別れて学会企画シンポを聞き、ついに2日間の
全日程が終わりました。
再び仲間と合流して、羽田空港へ向かいます。

まつこさんと私は同県人で隣接した自治体に住んでいるので、
帰りの飛行機も一緒です。空港での夕食時も飛行機の中でも、
空港からのリムジンバスの中でも、ひたすら自閉ネタと特別支援教育ネタで
しゃべりまくり。もう1年分くらいしゃべったかも(笑)

まつこさんと別れてから、JRとバスを乗り継いで自宅に帰ったのは
10時半すぎ、仲間の中では一番遅い帰還でした。

私にとっては昨年に続いて2回目の参加でしたが、
自閉症スペクトラムについて研究・実践し、より一層の自己研鑽を
積もうという専門家の先生方がこれほど沢山いることに、また
勇気付けられましたし、自分たちの話したことにきちんと耳を傾け
その裏にこめた思いもしっかり「受け取ったよ」というサインを
下さった専門家の先生方が何人もいてくださったことは、私たちにとっての
何よりのエンパワメントになりました。

また来年、仲間たちと胸を張って会えるよう、これから1年
精進していきたいと思っています。

4 コメント

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お疲れ様でした(*^o~*) (田舎猫)
2006-08-26 11:09:14
とても楽しそうですね。

私もいつか行ってみて、是非みなさんとお会いしたいと思います。
田舎猫さま (ちびくまママ)
2006-08-26 18:16:21
障碍のある子の母であり、ほとんどが専業主婦である私たちが学会へ出て行くことには、経済的な面を含めて様々な困難・負担があります。



でも、それを考慮に入れても、行っただけの甲斐はあったと思っています。



みんなで撮った記念写真を送ってくれた仲間がタイトルを「学会」でなく「オフ会」としていて笑ってしまったのですが、本当にこの学会が我々仲間の年に1度のオフ会にもなりつつあります。どうぞ一度お運び下さいませ。

共感しました(^_^)/ (smiling)
2006-08-30 23:35:34
目白大学会場の自閉症スペクトラム学会で

ちびくまままさんたちのシンポを拝聴するのを

今夏の楽しみに群馬からでかけたスマイリングと申します。



すばらしいそして、楽しい子育てに到達するまでのたくさんの努力の日々を

短時間でたどらせていただいた私たち聴講者は幸せ者と思います。



私は、故郷であり勤務地の小学校の特学を担任しています。

校務分掌では、「特別支援教育コーディネーター」ですが、情けないほど非力で、校内の困り感を抱えている子どもさん、保護者さん、担任の先生方のサポートをしきれていません。日本の課題はてんこ盛りなのです。



やっと法制化され平成19年度から本稼働と言われている特別支援教育の制度ですが、

さまざまな事情で特学や特殊学校の在籍システムを残しれています。(つまり、まだまだ特別な子どもという感覚が残り、平和なクラスが守られながらも孤立感が残されている点)

みなそれぞれの課題をもち、みな得意分野があり、、



あたりまえに助け合って共に生きられるインクルージョンの時代を夢に描いて、日々、ささやかな歩みを子ども達と保護者さん達と共に進んだり戻ったり、うねうねと生きていっています。きっとこれからも・・・・(*^_^*)



来年も会場でご一緒したら声をかけご挨拶ができる勇気を持っていきますね。

すばらしい時間をありがとうございました。



学会研究会の日、

ちびくまママさんと、偶然同じレースのカーディガンを着ていて光栄に感じたスマイリングより
smilingさま (ちびくまママ)
2006-09-06 23:32:33
嬉しいご感想、ありがとうございます。



毎年、「聞いた人が元気になるような話を!」と仲間たちと意気込んで行くのですが、反対に元気をもらって帰ってきています。



あれだけ華々しいプログラムの中で、ただの「母親」でしかない私たちの話を熱心に真剣に聴いてくださった皆様には本当に感謝です。



>同じレースのカーディガン



ひょっとして、ベージュか薄いモスグリーンのような色合いではなかったでしょうか。

実は私も「色違いのカーディガン着た人がいる~」と思って拝見していたのです。



来年またお会いできますように。

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