雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

入院3日目(2)

2006年10月22日 | 入院生活
午前中はとろとろと眠って過ごしましたが、昼食前の検温では
また熱が38.2度まで上がっています。

昼前に主治医が覗きにきてくれました。
「なんかすごい熱が出たんだって?なんでかな~」
(なんでかな、と私に訊かれても・・・)
「まあ、なんか感染症だったとしても、多少の感染症なら
 これだけ大量に免疫グロブリン入れたら治るから」
(・・・そ、そんなご無体な)

体を起こすのが辛かったので、お昼ごはんも寝たまま、少しだけ
食べ、またとろとろと眠って過ごします。この日の朝から午後にかけてが
入院中一番からだが辛い時期でした。

朝一から点滴を始めたので、今日は1時半ごろには終わりました。
空になった点滴セットを片付けにきた看護師のNさんが
私に言いました。

「あのね、○○さんは明日には退院して帰るつもりだったんだよね。
 もし、明日帰れると思って楽しみにしていたら、そうならなかったときに
 ショックを受けると思うから、今言っておくね。

 もちろん、明日、先生が診察してOKが出れば退院できるんだけど、
 ただ、私たちの目から見ると、○○さんはまだとても大丈夫じゃないの。
 麻痺もまだしっかり残ってるし、熱も上がったり下がったり、安定して
 いないでしょう。まだまだ安静が必要だと思う。
 だから、先生が退院許可を出されるかどうかはとても微妙だと思う。
 ごめんね、がっかりさせるけど、覚悟をしておいて欲しいと思って」

確かにがっかりはしたけれど、なるほどNさんの言うとおりでした。
私はまだ点滴台にすがらなければ歩けないし、それも病室の隣にある
トイレまでで、その2つ向こうにある洗面所まではとても歩く自信が
なかったのです。立つことはできるけど、立ち続けることは1分も
できない。今日は体を起こすことさえできない。そんな状態で
退院しても、自分も大変だし家族にも迷惑をかけることは間違いありません。

患者をがっかりさせるようなことは誰だって言いたくないに違いない。
わざわざ自分が悪者になって嫌なことを言ってくれたNさんに
素直に感謝する気持ちになりました。
 
その後、母が着替えを持って覗きに来てくれましたので、そのことを
話すと、母も今帰ってこられても心配だから、せめて連休明けまで
入院していたらどうか、と言ってくれました。

しばらくすると、今度はM小の障級保護者会の代表さんと
所属している自閉症児親の会の代表さん(この人も同じ学校)が
現れました。
実は私、入院することを息子の担任の先生と、息子を預かって
もらうことになりそうな事業所さん、そしてネット上の
ごく親しい友人には連絡したのですが、その他のお母さん仲間には
黙っていてくれるように担任には依頼していました。
治る病気だということはわかっていましたし、自分では3泊4日で
金曜日には退院して帰るつもりでいたからです。

でも、障担が息子のかつての担任2人に連絡し、その先生から
また別の先生に、その先生からうちの学校の卒業生の親御さんに、
その親御さんから別の親御さんに、とぐるぐる回って
うちの学校の保護者会にも親の会にもしっかりばれてしまって
いたのでした。もちろん、お2人には他の保護者には話さないように
お願いしましたが。

でも、病気になったときに心配してわざわざ足を運んでくださる方が
いるのはありがたいものですね。

さて、息子を学校に迎えに行ってもらう手はずになっていた母を、
同じ学校のお母さんが一緒に車で送ってくれると言うので
お願いし、私は夕食までもう一眠りしました。

夕食前の検温では37.9度。少し体も楽になったので、今度は起き上がって
ほぼ完食しました。同室の人たちは夜7時になると眠ってしまいます。
私は部屋の電気を消して枕元のスタンドだけをつけ、テレビを見ていました。

元気になってきたはいいのですが、昼間ずっととろとろ眠ったせいか、
目がぱっちりさえてしまい、とても眠れそうにありません。
そのうえ、これまで余裕がなくて気がつかなかったけれど、この病棟、
夜中でもかなりうるさいことに気がつきました。


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