雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

「馴染みのない先生」だから・・・

2009年05月15日 | 「発達障碍」を見つめる眼
何日続くのかと思われた息子の自主休校でしたが、
翌日の水曜日には学校へ行き、木曜日には再度休み、
今日金曜日はまた学校へ行きました。

学校へ行ったのは障担のK先生が出張で1日学校にいない日のみ。
代わって息子の連絡帳を書いてくれたお隣の障級の先生のコメントは
「今日は日ごろ馴染みのない先生にも見ていただくことが
 多かったのですが、落ち着いて学習できたようです。」

まあ、普通はそう考えますよねえ。
障碍のない子でも普段と環境が変われば落ち着かないだろうと
思えるし、まして少しでも自閉症のことを勉強した人ならば
「自閉症の人は慣れない環境では混乱する」と
一般には言われているわけで。

でも、うちの息子の場合、
馴染みのない先生だからこそ「いい子」だと思ってもらおうと
一生懸命頑張ってしまうわけで。
息子を知らない人から見れば、「障担と一緒だとだらだらしているのに
他の先生が指導に入るとぴしっとしている」と
見えてしまうのです。

でも、息子が障担K先生の前ではだらだらしていられるのは
彼が先生を信頼しているからだと私は思っています。
「いい子になろうと精一杯頑張らなくても」
この人は自分を見捨てないとわかっているからこそ
頑張り過ぎない自分でいられるのでしょう。

息子がK先生のいない日に限って登校したのも
「病気でもないのに学校を休むことを認めてくれるのは
 K先生だけ」だとわかっているからだろうと
私は思っています。
この辺のアンテナは、息子に限らず、障害のある子は
非常に鋭いものがあるようです。

私は昔から
「私と一緒のときはできるのだから、家でできないはずがない。
 お母さんは甘やかしすぎです」
と叱られることが多かったですが、学校でも
「他の先生とだとできるのに、K先生は甘やかしすぎなのではないか」
との声はないわけではなさそうです。

でも、
「彼は、こうしてゆったりできる環境にしてやらないと
 学べないんです」
ときっぱり言い張ってくれる担任を持った息子は
本当にラッキーなのでしょう。

昨日の放課後は修学旅行の打ち合わせのために
K先生が家庭訪問をしてくれて
私と息子と3人でしおりを元に行程を確認しました。
月曜からはいよいよ修学旅行。
新型インフルの騒ぎが起こる中、無事いってこれるでしょうか。