千字のおもい


徒然のことを千字を超えずに載せていきます。

立春

2019年02月04日 | 徒然の記

 2月4日、今日は立春。歳時記ではこれより春の季語となる。
2月は厳寒の季節でもあるので、皮膚感覚からくる季節と歳時記上の季節に多少のずれがある。

だが、毎日散歩で見る公園の樹々は枯葉となりすべてが散った後、日を待たずに芽が出始めていた。今は裸木の枝先には鈍色の芽がいっぱい生い出している。
山里の積もっている雪の下には蕗の薹が萌えだしているだろう。
ということから、見るもの聞くものに春の気配を感じて俳句を作るのはそれほど困難ではない。

俳句素人が大げさに構えているようで面映ゆいが実感である。

そして、今日を機に冬の句をUPする。

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冬の自選句 10

2019年02月04日 | 俳句をつくる

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冬の句 ~2019・2・3

2019年02月04日 | 俳句をつくる

指の間を洩るる少女の嚏かな

顔上げて嚏を二回スマホの子

寒風を堪えきれずに枯葉散る

風もなく最後の枯葉落ちにけり

つむじ風枯葉舞ひ上ぐ子等の前

枯葉踏む音の揃はぬ老夫婦

じくざぐに地を這ふ枯葉山おろし

吾が先と前を転げる枯葉かな

乳母車パパに押されてイブの街

イルミネーションの街角に消ゆ雪女

乳母車の前をスキップ聖夜の子

衝立を超えくる声の忘年会

去年の釘錆をるままに注連飾る

数え日の車の増ゆる環状線

愚図る子を台よりあやす年用意

年守ると気負ふ子の寝る婆の膝

来る年も呆けざらむと日記買ふ

歳晩や癒へぬ病に医師と向く

一人居の壁に暦を去年今年

万年の端に吾居て去年今年

珈琲を干して梯子に煤払ひ

年越しの湯気立つ蕎麦や妻遥か

磯に立つ人輝かす初日影

門松や真中を通り宿に入る

初売りの列にスマホの老女かな

夕闇にほのと明るき実南天

北風を背へと代へて折り返す

冬晴や応援ひときわゴール前

暖炉前足組みかへて第五聴く

ぼそぼそと寒夜のベンチ女声

吹きさらす冬田つらぬく枯れ水路

橋の灯の並ぶ長さに雪激し

昨夜より歯茎の痛む雪催

人気なき公園白き寒椿

まろびあふ遠くに犬や雪野原

暖房の音単調に夜の更ける

植え込みの中の姦し寒雀

姥捨てが話題となりし冬の夜

霙降る路辺の車の傍に人

売り土地の看板傾き冬ざるる

凍雲を金色にして夕陽落つ

凝らす目の北方の空星冴ゆる

踏切にタイヤとられて雪激し

外套を脱いで女人とカフェの席

凍雲を透ける陽の影馬駆ける

冬の灯や受話器に旅の妻の声

冴ゆる夜の靴音背後を離れけり

悴む手のべくる稚の雪遊び

腹式の息吸ふ座禅寒の朝

喘息のならぬ言葉に応ふ母

後背の真直ぐや燗酒あおぎ飲む

老人の黙す真中に円ストーブ

山裏に冬日盛るや雲焼ける

指の間を洩るる少女の嚏かな

顔上げて嚏を二回スマホの子

寒風を堪えきれずに枯葉散る

風もなく最後の枯葉落ちにけり

つむじ風枯葉舞ひ上ぐ子等の前

枯葉踏む音の揃はぬ老夫婦

じくざぐに地を這ふ枯葉山おろし

吾が先と前を転げる枯葉かな

乳母車パパに押されてイブの街

イルミネーションの街角に消ゆ雪女

乳母車の前をスキップ聖夜の子

衝立を超えくる声の忘年会

去年の釘錆をるままに注連飾る

数え日の車の増ゆる環状線

愚図る子を台よりあやす年用意

年守ると気負ふ子の寝る婆の膝

来る年も呆けざらむと日記買ふ

歳晩や癒へぬ病に医師と向く

一人居の壁に暦を去年今年

万年の端に吾居て去年今年

珈琲を干して梯子に煤払ひ

年越しの湯気立つ蕎麦や妻遥か

磯に立つ人輝かす初日影

門松や真中を通り宿に入る

初売りの列にスマホの老女かな

夕闇にほのと明るき実南天

北風を背へと代へて折り返す

冬晴や応援ひときわゴール前

暖炉前足組みかへて第五聴く

ぼそぼそと寒夜のベンチ女声

吹きさらす冬田つらぬく枯れ水路

橋の灯の並ぶ長さに雪激し

昨夜より歯茎の痛む雪催

人気なき公園白き寒椿

まろびあふ遠くに犬や雪野原

暖房の音単調に夜の更ける

植え込みの中の姦し寒雀

姥捨てが話題となりし冬の夜

霙降る路辺の車の傍に人

売り土地の看板傾き冬ざるる

凍雲を金色にして夕陽落つ

凝らす目の北方の空星冴ゆる

踏切にタイヤとられて雪激し

外套を脱いで女人とカフェの席

凍雲を透ける陽の影馬駆ける

冬の灯や受話器に旅の妻の声

冴ゆる夜の靴音背後を離れけり

悴む手のべくる稚の雪遊び

腹式の息吸ふ座禅寒の朝

喘息のならぬ言葉に応ふ母

後背の真直ぐや燗酒あおぎ飲む

老人の黙す真中に円ストーブ

山裏に冬日盛るや雲焼ける

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