歌才自然の家のシェフのぼやき

北海道の料理人がお届けするブログです

豆乳スープの思い入れ

2006-03-12 17:39:20 | イベント
3月 7日小樽グランドホテルで行われた『後志食のフェスタ』に参加しました。お手伝いをしてくれる仲間と三人。
大人の見学旅行気分で、午後1時に出発。
『とうふ処みうら』で、ここの息子さんと食材の豆腐を乗せていざ出陣!!
倶知安経由で小樽を目指しました。『このルート?五号線?今夜?』と思いつつ。
今夜は小樽で約400名以上のお客様に後志近隣町村の料理人たちが地元の食材を使って『いちおし料理』を作るパーティー&コンテストが午後6時より開催。
僕等は午後4時に厨房入りをして、仕込み開始。
エントリーメニューは『鮎の水漬け&黒豆と大豆の豆乳スープ』でした。
セットアップは完了!ホールには約50人の白い白衣の料理人(僕は黒の制服でしたが・・)と約30人のホールスタッフが一斉に並び、一声で『いらっしゃいませ~』のお出迎えです。
会場には『ドット』お客さんが入場し。お目当ての料理を前に挨拶が邪魔してチョッとお預けです。間も無く司会者の『いただきま~す』で各ブースに突撃
豆乳スープの紹介  黒豆と大豆の豆乳スープきれいに洗った黒豆&大豆は一晩水で戻します。ふっくら水を含んだ豆を、コンビオーブンで1時間低温で焼きます。大根、人参、牛蒡、里芋、長ネギ、玉葱、蒟蒻、蓮根、海別、セロリ、じゃが芋、生姜、白菜、舞茸、ベーコン、柚子胡椒とタップリ入れて、コトコト煮込みました。
個性ある野菜達を煮込むと柔らかくなり旨みタップリのスープになります。
柔らかい素材に変身した豆が野菜のエキスを吸い込み優しい味&食感に仕上がりました。スープカップに豆乳を少し注ぎ、具沢山のスープをよそえば、クリーミーで優しい味、心も身体も温まるスープになりました。
煮込み料理はイベントを作る人間関係にも似ています。
色んな思いや知恵(食材)をもってみんなで一つの事(鍋)を企画し成し遂げる。
応援する人される人。手間、暇、時間(丁寧に煮込む)をかけても、それぞれに願いを持って貫けば、成功(美味しい)への道につながって行くと思います。
そんな事を思いながら、作った豆乳スープ。
煮込みすぎて煮詰まったら、だめですが・・・
この豆乳スープ。実は『日本縦断駅伝』の選手達にも用意していました。小樽に向かう『このルート?』とは選手の通り道予定コースだったのです。
道路脇の除雪、歩道の道幅、路面状態等をチェックし、黒松内の応援スタッフに連絡しながら、小樽に来ていました。そちらも心配しながら~
『食のフェスタ』は順調に進み、料理にとても関心のあるお客様は、材料や料理過程の物語を真剣に、聞いてくれました。
イベントは大盛況で無事終了の『ごちそうさま~』
あとかた付けをしてる頃、
携帯に日本縦断駅伝のコースが小樽~岩内ルートに変更。午後7時半には余市通過の知らせ!僕等は反省会の乾杯を横目に、急いでランナー達を追っかけました。
午後9時半、共和でランナーをゲット!
激励と伴走!そして『黒松内で待ってるぞ!』と叫び、11時帰社。仮眠をして、弱火でスープを煮込んでいたら夜警さんに時間だよ~と起こされて
アワテテ、午前2時集合場所のエネオスへ。スープ、カセコン、お椀、お玉準備OK !!
あれ箸忘れた!現地では、歓迎スタッフ10人。
駅伝メンバー&スタッフの皆さんと熱い応援とスープで交流歓迎会。
雪の振る深夜の夜食なりました。
喜んで食べていましたが、『皆さん美味しかった?』
黒松内から襷を持って走ったランナー&仮眠中のスタッフには、提供出来なくて、申し訳ございませんでした。
最初は、さほど気に留める事の無かった今回の駅伝。
仲間に誘われ、何ができるか相談され、いつの間にか自然にPC前に食いつき状況確認&応援していました。
『日本縦断駅伝の襷』一本の襷に沢山の汗と想いを詰め込んで無事に完走ゴールして下さい。頂いた『鯉のぼり』を仲間皆んなで振って応援します。
そして襷に染み込んだ想いをお守りにして、生涯、走り続けて下さい。
僕も30才から、道内フルマラソン大会に出場していま~す。
今年も走るぞ~長が~長~すいませ~ん