ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

コメント大歓迎!BUT訳の解らない書き込みはザクザク消しますッス!

ペリカンロード

2005-06-14 01:46:10 | 問わず語り(マンガ・本・アニメネタ)
知ってる人なんて、いないだろうなぁ。。。
むかしむかし、大昔に好きだったマンガです(もちろん、今でも好きです)


主人公は渡辺憲一くん。ガリ勉で気の弱い男の子。しかし、カルーチャのリーダー。
彼にまとわり着く友達がしげるくん。憲ちゃんの無二の友達。
いかにもな巨体、いかにもな人情派の清水君に憲ちゃんに憧れた小さい小さい一衣くん以上4人がカルーチャのメンバー。

憲ちゃんトコに下宿してる、ペリカンエキスプレスのお姉さん。かな子さん。憲ちゃんの憧れのお姉さん。
憲ちゃんを好きな、えみ子
えみ子のいとこのユニ子ちゃん

そして、憲ちゃんに大きな影響を与えたヤチさん
ヤチさんに心酔するFHHのメンバー。その中でも最もヤチさんに憧れたのがサチマキ

高校生の走り屋(けっして暴走族とは呼びたくない。彼等は純粋に走る事を好んでいたので。。。まぁ、してることは暴走族と同じだったんだけど。)の友情・成長物語りってトコロでしょうか。
結構、話がいろんなトコロに飛んでいくので、スジ自体は解り難く、作者が何を目指して描いていらしたのか良く解らないんだけど
とにかくね、バイク乗って、カッコイイマンガだったのだ。
私が一番好きだったのがマキだったんだよね。キャラ的にはシゲルとかヤチさんとかの方が絶対好みなんだけど。。。それでも一人だけ上げよ、って言われたら、マキだな。
多分、物語の中で一番成長してたからかもしれない。もしくは、一番一途だったからかも。。。

全部で10巻くらいまであったんだけど、ヤチさんが出なくなってから面白さが半減したなぁ。

これ、読んでた頃は、バイクに憧れたんだけど~
結局、『免許』と名の付くものとは縁遠いな。車の免許も持ってないし  
しかも、逆に車オンチやし、バイクもカッコイイとは思うけど、詳しくは解らないしぃ~ 機械オンチやし


なんだか懐かしいので、引っぱり出して読んでみよう~
今読んでみてもマキがすきだろうか?それとも別の誰かを気に入るのだろうか。
イマドキの子はきっとこんな男臭い、ベタイマンガ読まないんだろうなぁ。。。

・・・しかし・・・黄色く変色した紙が、歴史を物語るわん




ちなみに憲ちゃんのチーム名・カルーチャってね、ゴキゴキちゃんって意味なのよ~トホホ・・・

MOZART!

2005-06-13 02:21:47 | 舞台関係
はいはいはいはい
見て参りました。ミュージカル『モーツアルト!』
かの有名な、Wolfgang Amadeus Mozartの一生を描いたミュージカルです。
個人的にモーツアルトといえば、映画の『アマデウス』が浮かぶのですが、この映画、3~4回は見ているにもかかわらず、覚えているのが、狂乱の宴会シーン(しかも、アマデのアップ)と霧雨の中、共同埋葬の穴にボサリ・・・と捨てられる黒い布に包まれた物体
この2シーンなんですよね。
そして、実際のモーツアルトについての知識は・・・音楽室に必ず並んでいる肖像画の有名な作曲家ぐらいしかナイ・・・ヤバイでしょ?モノ知らずです。
ま、そんな「モノ知らず」程度に凹む私ではございませんもの。今迄通り、下調べナシで挑みましたわ
実は、前回の大阪公演(ドラマシティで上演)した時、見に行ってるんですがね~

ちなみに今回の観劇、母親と行きましたの。
バァ~~~~~ットこの2日前くらいに大いにモメたんですな。いろいろと。なので、びみょ~~~~~な空気の中での観劇でした。

さてさて、この『モーツアルト!』大阪ではWキャストがヴォルフガングとヴァルトシュッテン男爵夫人、それに、アマデ(この役は4人ですが~)なんですよねっ。
ワタクシの行きました、6月12日ソワレは・・・

ヴォルフガング 中川晃教
ヴァルトシュッテン男爵夫人 久世星佳
アマデ 高橋愛子

でした。

アッキー・ヴォルフは、とにかく柄が小さい。しかし、その小ささを感じさせない大きなオーラがあったと思うんですよねっ。だってね、実際「誰か」と並ばない限り、「小さい」とは認識してなかったんだもの。
歌も、私の好みでしたの。確か前回見た時も、アッキーだったと思うんだな。ぜんぜん覚えてないんだけど~(←オイ?
ともかくね、コミカルな部分もシリアスな部分も、ヴォルフの心の動きが解りやすい気がしたのです。
なので、ヨシオ・ヴォルフも見てみたいっ。と思いました。

個人的に一番好きだったのは・・・やはり子役 愛子ちゃんアマデ
子供ってだけで、ポイント高いんだけど()この役は、非常に大きなキーなんですね。
何より、「無言」なのです。初めから最後迄ずっとヴォルフとともにいるアマデ。「無言」で表現されるモーツアルトの光と影。アマデの存在は、ヴォルフの才能であり、父の影でもあると思ったんだな。私には。
ヴォルフを先導し、引き回し、見下し、軽蔑し、しかし離れる事無く共に生きる。
これを無言で演じきるんだもの。彼女はすごいと思いました。
カテコで見せた、あの笑顔と投げキッス あぁ、かわいい~

次にお気に入りは~ うふ 吉野エマヌエル・シカネーダー
この役がいっちゃん好きや~
なんかね~、美味しいトコを統べてかっさらう伊達男
吉野さんの声は、ちょっと苦手系なんだけど~。お顔も全然好みじゃないんだけど~(私は細長い顔がちょっぴり苦手)でも、見れば見る程、好きやったわ(←どないやねん
ヅカでするなら、ぜっっっっっっっっっったいに、水さんに演じて頂きたい役所でしたわ(←ソコカイ

アルコ伯爵は・・・徳井さんでも似合うと思ったんですがね。ドデスカ?

ヴァルトシュッテン男爵夫人の久世さん。お美しい~
凛としてて、威厳に満ちて、そして柔らかい声
でもね~、高音域のハリの弱さがもったいないと思ったな。すげー全体が綺麗にやんわりと張っているだけに、弱い所が目立っちゃうんだよね。でもでもっ!素敵すぎでした
香寿さんのヴァルトシュッテン男爵夫人も是非是非見てみたいッス。

市様レオポパパに祐さん大司教様。いう事ありまへんガナ
とにかく・・・この人達は、動く楽器。世の中にはこんな人もおるンやなぁ・・・としみじみ思いましたさ。ビリビリ痺れる声ってこういう事なのね。

由美ちゃんナンネは声が大好き!細くて消え入りそうなのに、外の音に絶対負けない透き通った音。放蕩しているヴォルフに、自分の未来を返してと歌うトコロ。大好きな弟、才能ある弟、自分にもあったかもしれない未来、今掴み損ねそうな小さな幸せ。複雑なナンネールの心の内の、あまりの悲しい音に泣けました。

ひかるコンスタンツェとアチワお母ちゃん。実は、うんうん、期待通り・・・って印象・・・
木村佳乃コンスタンツェが見たい私なのでした

某所でお見かけしてたので、ちょっぴり気に掛けていた池田さんも、素敵なお声でした~


彗星のように現れ、短く太くきらびやかな軌跡を残し、現れた時同様こつ然と時を止めた Wolfgang Amadeus Mozart
あまりにも眩い軌跡。深い轍。35年の生涯。
後世の人はその眩さ故に彼の姿を追う。その深い轍故に彼を知ろうとする。
モーツアルトの遺骨からDNAを取り出して、他の一族のものと比べるだなんて野暮な事はやめて、彼の残した多くのものに触れる方が、よほど彼を知る事ができると思うんだがなぁ。。。まぁ、研究者とは叙情的な見解ではなく、そんなモノかもしれないけど。

ミュージカルのラストは、ヴォルフガングとアマデに引き裂かれていたモーツアルトが、一つになれた瞬間に見えた。たとえ、それが彼の『死』だとしても。


う~ん。今度は、オケ聞きに行きたくなって来たよ。。。もちろん、モーツアルトの曲ね。
あぁ、連鎖煩悩が尽きない。。。

ほっほっほ。

2005-06-08 22:07:08 | 呟き
似顔絵描いてみたのねん
あんまり似てないし・・・でも、イメージ的には案外近いのでは?なんておもうんですがね
しかし、お絵書きなんて久々やわ。マウスで描くと、手が吊りそォ~

既にご存じだとは思いますが、ひーちゃんもnaoも同一人物ですよぉ~

まま、まぁ、あっしはこんな感じざんすぅ

最悪の人生のためのガイドブック

2005-06-03 23:18:41 | 舞台関係
先日のオペラの興奮も冷めやらぬ間に、立続けで行って来ました。パルコプルデュ-ス・ミュージカル『最悪な人生のためのガイドブック』
今回のお目当ては、もちろんドリさん(キムラ緑子さん)であ~る

このお話は、9人の登場人物とアカペラ・クインテッドによって進められる。
くっついたり離れたり・・・恋の顛末。自分の人生どう生きるか。そんなお話。

ピザ屋『Pizza Amigo』を媒体として、9人の男女の心の内を浮き彫りにするお話。

ここはやはり、役&役者(敬称略)別で紹介しましょうか。ストーリー書き出すと、止めどもなく長くなるからな、私


アベコ/キムラ緑子
アベコは雑誌のライターで、いつか幸せを掴むんだ、とバリバリ働くキャリアウーマン。38歳。
でも、どこか淋しい。何か足りない。そんな人。
ドリさんにピッタリの役だと思った。メリハリが利いてて、面白くて、寂しがりやで、優しくて、強がりで、脆くて、温かい。
ご本人様とは全然違うタイプの役だと、パンフに語っていらっしゃいますが、私の中のドリさんのイメージは、松陰先生なので、かなりアベコはアタリ役です
歌もバッチリ。私の知ってるハスキーなバラード調の声じゃなく、もっと可愛い音を含んだ声でした

ドイッチ/川平慈英
世の中が掲げる目標でなく、自分だけの目標を持って生きる、愛すべきフリーター。現在、Pizza Amigoでバイトしている。42歳
解らない事に無理矢理答えを見つけない彼が、偶然アベコと出会ったことで、一つの答えを導き出す。
テレビで見るより、細くて小さな方でした。でも、動く動く軟体動物?ゴムボール?ってくらいウニャリン、ポムポム動いてらっしゃいました。残念な事に、千秋楽だった為か、お声はかなり疲れ気味 体調万全の時の歌声、聞きたいなぁ~。次回、チャレンジ!

トリコ/三鴨絵里子
アベコの親友。恋を食べて生きる女。中でも不倫が一番美味しいとか・・・
女心も、男心も知り尽くしたトリコさん、私は弟子入りしたいと思いました。知ってました?皆様っ。不倫にも2種類あって、奥さんと別れる気の満々の未来ある不倫と、奥さんと別れる気のナイ先のナイ不倫・・・それを嗅ぎ分けるトリコさん、素敵です。私、彼女が一番好きだった~・・いや、私が不倫したい訳ではありませんよ。・・・多分

オノッチ/森山未來
ドイッチの後輩、Pizza Amigoのアルバイター。いつか、何かの世界征服を夢見る自信家。ぜったいオヤジにならないと思っている彼は、ピーターパンか森光子さんだ、と思ったね
ドイッチの生き方、『カッコ悪い自分をありのままカッコ悪く生きる生き方』にカッコ良さを見つけ、自分の掲げた世界征服の為の一歩を踏み出す
実は、食わず嫌いだった未來くん。ごっつういい子やん。演技がスゲー自然なの。もっと早くから見ればヨカッタよ~。全然お顔も好みじゃないのに(←オイあまりにも失礼でないか?)すごくカッコヨカッタのだ。今後、注目致しますぞ~

キヨッペ/堀内敬子
オノッチの彼女。まわりに流されやすいが、ちょっぴり将来も心配なイマドキの女の子。もちろん彼女もPizza Amigoでアルバイトしている。
元四季ですぜ。動きが、歌が、四季節でした。

ムラキ/小林隆
Pizza Amigoの心優しき支店長。影の薄い登場だったのに、年の功で皆の相談役に大抜擢。一気に地味に笑いを取る役所に。素敵~ ココアを入れさせたら、右に出る者はおりません。彼のココアは癒しのココア。私も一杯頂きたい

ババ/近江谷太朗
トリコの虜になった男。妻に怯え、ビクビクしながら目の下にクマを造ってでもトリコを選んだが、結局妻とは離婚。会社もクビ。みんなに本名のババと覚えてもらえず、(目の下の)クマサンと覚えられて、ことごとく不幸だった気がするんだけど、そんな不幸な彼はトリコと一緒にいられて幸せらしい

ミチル/伊織直加
ファザコンの気のある美人社長秘書。マツキヨのいい匂いのシャンプーを使用。私も見習うべし。
元ヅカ。元ヅカの人って弾け系が多いのかな?この役も弾けた(切れた?)お姉様でしたわ

マキ/草苅正雄
Pizza Amigoの新社長。幾つも会社を経営する、敏腕社長なのだ。実はアベコの元彼(不倫だけど)
人生はエレベーターだと彼は言う。目的の階を決め、そこへ向けて真直ぐ行くのが人生だと。しかし、彼もまた、ドイッチと出会い、新たな生き方を知るのであった。
草刈さん、めっちゃカッコイイ 声はね、思ったよりエエ声じゃなかったんだけど~ はっきり言って、コメディーだからかっこいいシーンなんてないの。でもね、全部キマッテた~

トライトーン
場面を説明する時、登場人物を説明する時、必ずそれは歌だった。各場面に、各役毎にテーマ曲があったのだ。その歌をア・カペラで歌ったのが、トライトーンの皆様。
美しいハモリでしたわ
途中、9人では補えないシーンを助演してました。


実は、今回も仕事に追われ、ホントに芝居なんぞに行ってる場合か?状態だったのです
事実、1幕は仕事が気になって舞台への集中度は低かったと思う
でもね、このミュージカルは見てヨカッタと思ってる。
だってね、これを見て、私は泣いたんですよ。
すごくね、なんて言うんダロ。真直ぐなんですよね。
『進まなければ、進まない』
そんな当たり前の事を改めて気付かせてくれた気がする。
自分なりの答えを見つけなければ気のすまないアベコ。自分の中の答えを無理に引き出さないドイッチ。目標に向かって成長する事を望んだマキさん。自分のあるべき道を踏み出すオノッチ。
みんな、『進む』ことに勇気をもって挑んでいる。
仕事を一時中断して見に行った自分が、情けなくなった。仕事に対して、お客に対して、真直ぐ向き合えないでいる自分が情けなかった。でも、見に行かなければ、この事に気付かなかった。だから、見に行った事は正解だと思う。
この芝居で、見つけた事これからに生かしていかなきゃね これ、ホントに、私にとってはガイドブック。
・・・な~んて、しおらしく思ったのでした

笑って泣ける、これ、私の大好きな芝居の基本かもしんない

フィデリオ

2005-06-02 09:34:29 | 舞台関係
5月31日、観劇友達&恋バナ語らい友達のリョーコちんと共にオペラ・フィデリオを見に行った。
もちろん二人とも、正式なオペラを見るのはこれが初めての体験。
ドキドキ・・・ワクワク・・・ソワソワ・・・ビクビク・・・オロオロ・・・
いろんな気持ちを内包しつつ、目指すは新国立劇場


フィデリオ
どんな話か知ってます?
簡単にストーリー紹介致しますと・・・

とある監獄に働く青年、フィデリオ。彼に恋したのは監獄の番人ロッコの娘マルツェリーネ。そのマルツェリーネに求婚し続けるのは、看守ヤキーノ。
フィデリオの好青年ぶりと娘の気持ちを知っているロッコは娘婿の候補にヤキーノよりフィデリオをと思っていた。
この監獄に一人の男が閉じ込められている。彼の名はフロレスタン。彼は食事も水も与えられる事なく、弱っていた。
フロレスタンは監獄所長ドン・ピツァロの不正を暴こうとして、逆に捕らえられてしまっていたのだ。
そんな折り、大臣フェルナンドによる監獄視察が行われる事になった。
事実が発覚する事を恐れたドン・ピツァロは、フロレスタンの暗殺を企てる。誠実なロッコを仲間に引き込もうとするが、直接手を下す事をロッコは拒否し、彼の墓を掘る事だけを引き受けた。直接手を下すのはドン・ピツァロ自身となった。
この計画を聞いたフィデリオ。
実は、フィデリオは男装し監獄の中に捕らえられている夫を探しに来た妻・レオノーレだったのだ。
計画を知ったレオノーレは、夫の救出を決意し墓掘りの同行を申し出る。
牢獄の中で、夫・フロレスタンと再会するレオノーレ。僅かばかりの飲み物とパンを与えたが、弱り果てた夫はフィデリオに変装している妻に気付かない。
そこへ、ドン・ピツァロがフロレスタンを葬りに現れる。
ナイフをフロレスタンに突き立てようとした、その瞬間、レオノーレは身を挺して夫を庇った。
自分がフロレスタンの妻である事を明かし、ドン・ピツァロの前に立ちはだかる。もみ合いになっているところへ、フェルナンドが到着した。
フロレスタンを抹殺出来なかったドン・ピツァロは、悪事が露呈し捕らえられる。
人々は、神の正しき裁きを讃え、また、レオノーレの勇気ある愛の力を高らかに讃えた。
 ~Fin~

ではでは役者別に見てみましょう~(敬称略)
レオノーレ(フィデリオ)/ガブリエーレ・フォンタナ
素晴らしい声量のソプラノ。細すぎず、太すぎない声質は、非常に耳に心地よかったです。
帽子をかぶったフィデリオの姿は、ホントに線の細い男の人みたいに見えました。

ドン・ピツァロ/ペテリス・エグリーティス
悪い顔した、オッチャン!いかにも悪
バス・バリトンってどれくらいの高さの声か知らない無知な私。でもね、良く聞こえる悪(ワル)の声でした
楽屋口から出て来られたので、手を振ってみたら・・・破顔一笑 めちゃめちゃイイ人のお顔をされてました。ワルな役でしたが、ご本人様は非常に優しい方だと・・・惚れましたわ

フロレスタン/トーマス・モーザー
ちょっぴり(・・・いやかなり)、囚人にしてはふくよかさんでした
レオノーレと共に、互いを讃えあって歌いあうシーンが救出後にあるんだけど、ソロで歌われた時より、その時の方が何かジ~ンと来ましたね。

ロッコ/ハンス・チャマー
すっごくよく響く、バス。どんな音と重なっても、ロッコの声だけは響いて来るの。すごい
一番好きな声だった。話はどんどんドロドロの佳境に入って行くのに、彼の声にうっとりする事もしばしば。

マルツェリーネ/水嶋育
一番不幸な役柄?って思ったんだけど・・・。一人で恋して、一人で失恋して・・・。切ない。
ピンと張った、細くか弱いソプラノで、暗い監獄の風景に唯一の彩りを添えてらしゃいました。

ドン・フェルナンド/河野克典
ゴットファーザーみたいな、バリトン。長いコートを着て、颯爽と現れた姿が渋かった
浪々と歌い上げるラストがステキでした。

ヤキーノ/吉田浩之
個人的には、一番好きなキャラだった。報われない愛を貫くダサイ男って感じ。でもね、最後にフィデリオが女とわかってショックを受けてるマルツェリーネにそっと花束を渡すのよ~ そこが素敵だった
心地よいテノールで、ロッコの次に好きな声でした

以上が主要登場人物ですな。
総合の感想は、実は、ちょっぴりうつら~っとした部分もあったのですが・・・(ごめんなさい
暗い監獄のシーンから、最後の最後にハッピーエンドに急展開。そこ、すごく勢いがあるんですよね。
第九に似てる気が私にはしましたね。ラストの盛り上がりが、歓喜の歌とダブりました。
あとね、中央にそびえ立つ柱。要塞のようでもあり、地中にのびる根のようでもあり、無機質で非常に重く暗く冷たい感じでした。それが、開いたりしまったりする事で、光がこぼれたり、陰鬱な穴となったり・・・効果音とかがまったく無く、静かに開閉するだけなのに沢山の表情を持ってて、能の面を思わせました。
ムツカシイかな?理解できるかな??って思いつつ見ましたが、そんなに難しくなくて面白かったです 機会があれば、いろんな演目みたいな~って思いました。(高いので、そうそうは無理だけど


そして!中木屋くんレポ・・・
う~ん・・・パンフを見て、助演ってトコロにお名前があったので、多分この役だろう!と目星を付けながら兵士(警察?)を見てました。
1幕では、この人?と思う兵士もいたけど、確認出来ず。もちろん、囚人がぞろぞろ~っと出て来る時にも、ひとりひとりオペラグラスで確認しましたが、分かりませんでした。(だって、白塗り気味だったし…。)上手側の段の上…一番上手の端から2~3人目にそれらしい?って人を見つけたんだけど・・・帽子を目深にかぶってて、さっぱり解りませんでしたさ。
で、2幕・・・。兵士なかなか出て来ません!(なぜなら、ピツァロとレオノーレがもみ合ってるシーンだから)やっとラスト近くなってフェルナンドと共に登場
たぶんね、ピツァロに銃を向けた時、上手の3人組のなかの最上手にいたのがそうではないかと思うんですが・・・。違うかなぁ。
後は、カーテンコールの時も前列の上手では・・・と思ったんですがね。
『嵐~』の時とはまったく違う表情だし、ホント、申し訳ないんですけど、確証持てる場面がありませんでした。あぁ、中木屋くんゴメンナサイです~
楽屋口の見える地下鉄へ続く階段付近で、ちょっくら待ってみたんですがね。『!』と思う人が目の前を横切ったんですよ。きっと中木屋くんだ!と思ったんですがね~。
一瞬『あってるかな?』と躊躇した隙に通り過ぎてしまいました。ちょっぴり残念でしたけど、ま、ご縁があればいつか会える事もあるだろうし(笑)。
中木屋くんのお陰で、オペラ見ること出来たし、楽しい時間も持てたし、私的には密度の濃い旅行となりました。ホントに有難うございました
これからの活躍、大阪よりおばちゃんパワーで応援しております