ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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MOZART!

2005-06-13 02:21:47 | 舞台関係
はいはいはいはい
見て参りました。ミュージカル『モーツアルト!』
かの有名な、Wolfgang Amadeus Mozartの一生を描いたミュージカルです。
個人的にモーツアルトといえば、映画の『アマデウス』が浮かぶのですが、この映画、3~4回は見ているにもかかわらず、覚えているのが、狂乱の宴会シーン(しかも、アマデのアップ)と霧雨の中、共同埋葬の穴にボサリ・・・と捨てられる黒い布に包まれた物体
この2シーンなんですよね。
そして、実際のモーツアルトについての知識は・・・音楽室に必ず並んでいる肖像画の有名な作曲家ぐらいしかナイ・・・ヤバイでしょ?モノ知らずです。
ま、そんな「モノ知らず」程度に凹む私ではございませんもの。今迄通り、下調べナシで挑みましたわ
実は、前回の大阪公演(ドラマシティで上演)した時、見に行ってるんですがね~

ちなみに今回の観劇、母親と行きましたの。
バァ~~~~~ットこの2日前くらいに大いにモメたんですな。いろいろと。なので、びみょ~~~~~な空気の中での観劇でした。

さてさて、この『モーツアルト!』大阪ではWキャストがヴォルフガングとヴァルトシュッテン男爵夫人、それに、アマデ(この役は4人ですが~)なんですよねっ。
ワタクシの行きました、6月12日ソワレは・・・

ヴォルフガング 中川晃教
ヴァルトシュッテン男爵夫人 久世星佳
アマデ 高橋愛子

でした。

アッキー・ヴォルフは、とにかく柄が小さい。しかし、その小ささを感じさせない大きなオーラがあったと思うんですよねっ。だってね、実際「誰か」と並ばない限り、「小さい」とは認識してなかったんだもの。
歌も、私の好みでしたの。確か前回見た時も、アッキーだったと思うんだな。ぜんぜん覚えてないんだけど~(←オイ?
ともかくね、コミカルな部分もシリアスな部分も、ヴォルフの心の動きが解りやすい気がしたのです。
なので、ヨシオ・ヴォルフも見てみたいっ。と思いました。

個人的に一番好きだったのは・・・やはり子役 愛子ちゃんアマデ
子供ってだけで、ポイント高いんだけど()この役は、非常に大きなキーなんですね。
何より、「無言」なのです。初めから最後迄ずっとヴォルフとともにいるアマデ。「無言」で表現されるモーツアルトの光と影。アマデの存在は、ヴォルフの才能であり、父の影でもあると思ったんだな。私には。
ヴォルフを先導し、引き回し、見下し、軽蔑し、しかし離れる事無く共に生きる。
これを無言で演じきるんだもの。彼女はすごいと思いました。
カテコで見せた、あの笑顔と投げキッス あぁ、かわいい~

次にお気に入りは~ うふ 吉野エマヌエル・シカネーダー
この役がいっちゃん好きや~
なんかね~、美味しいトコを統べてかっさらう伊達男
吉野さんの声は、ちょっと苦手系なんだけど~。お顔も全然好みじゃないんだけど~(私は細長い顔がちょっぴり苦手)でも、見れば見る程、好きやったわ(←どないやねん
ヅカでするなら、ぜっっっっっっっっっったいに、水さんに演じて頂きたい役所でしたわ(←ソコカイ

アルコ伯爵は・・・徳井さんでも似合うと思ったんですがね。ドデスカ?

ヴァルトシュッテン男爵夫人の久世さん。お美しい~
凛としてて、威厳に満ちて、そして柔らかい声
でもね~、高音域のハリの弱さがもったいないと思ったな。すげー全体が綺麗にやんわりと張っているだけに、弱い所が目立っちゃうんだよね。でもでもっ!素敵すぎでした
香寿さんのヴァルトシュッテン男爵夫人も是非是非見てみたいッス。

市様レオポパパに祐さん大司教様。いう事ありまへんガナ
とにかく・・・この人達は、動く楽器。世の中にはこんな人もおるンやなぁ・・・としみじみ思いましたさ。ビリビリ痺れる声ってこういう事なのね。

由美ちゃんナンネは声が大好き!細くて消え入りそうなのに、外の音に絶対負けない透き通った音。放蕩しているヴォルフに、自分の未来を返してと歌うトコロ。大好きな弟、才能ある弟、自分にもあったかもしれない未来、今掴み損ねそうな小さな幸せ。複雑なナンネールの心の内の、あまりの悲しい音に泣けました。

ひかるコンスタンツェとアチワお母ちゃん。実は、うんうん、期待通り・・・って印象・・・
木村佳乃コンスタンツェが見たい私なのでした

某所でお見かけしてたので、ちょっぴり気に掛けていた池田さんも、素敵なお声でした~


彗星のように現れ、短く太くきらびやかな軌跡を残し、現れた時同様こつ然と時を止めた Wolfgang Amadeus Mozart
あまりにも眩い軌跡。深い轍。35年の生涯。
後世の人はその眩さ故に彼の姿を追う。その深い轍故に彼を知ろうとする。
モーツアルトの遺骨からDNAを取り出して、他の一族のものと比べるだなんて野暮な事はやめて、彼の残した多くのものに触れる方が、よほど彼を知る事ができると思うんだがなぁ。。。まぁ、研究者とは叙情的な見解ではなく、そんなモノかもしれないけど。

ミュージカルのラストは、ヴォルフガングとアマデに引き裂かれていたモーツアルトが、一つになれた瞬間に見えた。たとえ、それが彼の『死』だとしても。


う~ん。今度は、オケ聞きに行きたくなって来たよ。。。もちろん、モーツアルトの曲ね。
あぁ、連鎖煩悩が尽きない。。。