ぶつぶつ地蔵

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2013GW奇譚 その1 當麻寺展

2013-05-09 13:52:34 | 展覧会関係
大型連休、GW。
皆様は如何お過ごしになられましたか?
4/27~5/6まで、10連休なんて方も多かったのでは。

オイラの会社は、29,30,1日と出勤だった上、27日は休日出勤となってしまったので、実際には2日からがGWといった感じでした。

世間的GW冒頭の28日は、前回前々回の日記に書いたように正暦寺さんへ行った訳です。
オイラ的GWの初日の2日は。。。国宝を愛でる為、一路奈良博を目指したのであります。

聖武天皇の御手による「奈良国立博物館」の文字を見て、ニンマリしつつ中に入る。

奈良博で催されているのは、そう、オイラの大好きなお寺の一つである當麻寺の特別展。
本堂のご本尊である、當麻曼荼羅完成1250年を記念した「當麻寺展」が開催されているんですね。(きゃ~♪(≧∇≦)/パチパチパチ☆)


とにかく急いで行かなければいけなかった理由は、日頃非公開となっている国宝の綴織當麻曼荼羅の御開帳期間が5月6日までだったこと。
この機会を逃すと、次はいつ拝めることやら・・・ってことで、急ぎ馳せ参じたって訳。

當麻寺展は人が混みすぎず、音声ガイドを聞きながらのんびりいい感じで見られました。

個人的な見所は・・・なんつっても、やはりお厨子から出てこられている中将姫子ちゃんですよねっ♪
写真で見るより幼い雰囲気の像でした。
少し口を開いていて、歯が見えてるんです。それが何ともいい感じなのであります。色っぽいとか艶かしいとか、そーゆーのではなく。。。んーーー。話しかけてくるような静かな動き。息遣いが感じられるんですよね。
帽子(もうす・・・と言うらしい。←一応、調べた)が新調されているような気がしましたがどうでしょうか?(図録の写真と長さとか色とかかぶったふ顔の周りの布の感じが違ったのでね。)

んでもって、4つ塔頭のご本尊様が一堂に会しているってところ。(こちらも6日までだった)
博物館で見る仏様たちって、お堂のなかと全然雰囲気が変わるし、何より見やすい(笑)
ガッツリ見ていらっしゃる方が何人もいらっしゃって、オイラも負けじとガッツリ見てきました。もはや、拝むのは途中までって感じ^^;細かいところを必死で見ようとするのでありました。

ボランティアガイドの方に教えていただいたんですが、十一面観音様だからといって、お顔が十一面とは限らないんだそうです。基本頭上の化仏は面に数えず、左右に4面、前後に1面、本来の体にあるお顔を入れて十一面と数えることが多いそうです。しかし、化仏を入れる場合もあったり、頭の上だけで十一面だったり、全く足りない九面(なくなっているのではなく、最初から九面)だったり。。。と、実際には様々なんだそう。
仏様ってのはそのお姿だけで判断するのではなく、それに付随するお経さんだったり、いわれだったり、いろんなことを総合的に捉えて「○○如来(菩薩)様」と解るんだとおっしゃってました。なるほどなぁ。。見た目だけじゃないんだ、と思った次第です。

ちなみにオイラ、當麻寺には何度か足を運んでおりますが、護念院と西南院はまったく足を踏み入れたことがなく・・・知りませんでした。

一番のメインである綴織當麻曼荼羅は。。。思っていたより図柄がしっかり見えたと思います。
近くで見るとわかりにくいんだけど、少し離れて見ると・・・あら不思議。いろんな仏様のお姿が浮かんできます。
種明かしをすると、あれですよ、モネの睡蓮や宮廷の肖像画のレースを近くで見ると、絵の具がゴッテリ乗ってるだけなのに、離れて見ると睡蓮の花びらや光り輝くレースに見えるっちゅーのと同じです。更にこの曼荼羅をモデルに作られた数多の曼荼羅があるわけで、もちろんそれも同じ室内に展示されているます。その図柄が頭に入っているのもあり、近くで見ると織りの目や損欠部分に目が行くものの、離れると目が勝手に混色し、一度見た図柄に沿って見ることができるという訳。
オイラは以前、中の坊で當麻曼荼羅の絵解きをしていただいているので、かすかな記憶を引っ張り出して見るので更に内容がよくわかる訳なのです。

この国宝の曼荼羅の向かいのケースには、こちらも国宝の當麻曼荼羅厨子扉が展示されています。
これは鎌倉時代に作られた、曼荼羅を納めるお厨子の扉です。曼荼羅が約4m四方の大きなものですので、この扉もデカイです。曼荼羅は薄い布ですが、こちらは重厚な塗ですから、その存在感たるや、スンバラなのです。
展示されている、散華に蓮池を描き結縁者の名前を記した面が、お厨子を閉じた時に内側にくるんだそうです。
當麻曼荼羅と向かい合う展示の仕方は、お厨子を閉じている状態でもあるってことなんですね。ニクイ演出じゃぁありませんかッ!!

しばし、お厨子の中の気分を味わいながら曼荼羅を拝んだり扉を見たり・・・を満喫。


この他、文献では薬師寺さんのお名前を見つけてテンション上がったりっちゅーのもありました。お経さんを借りたんだか貸したんだかの文章でした。


中将姫子ちゃんの一生を描いた絵巻も圧巻ですね。
文字が意外と読める部分が多くて、ゆっくり読めるところを読みながら見てました。
あれですね、お貴族様のお書きになった文字は達筆すぎて読めませんね。



仏像ソーン、絵巻ゾーン、書簡ゾーンとありましたが、どれも面白かったです。
前期後期で入れ替わるものもあるので、もう一度見に行く予定です。


當麻寺展は6月2日まで、奈良国立博物館にて開催されております。
かなり面白い展示ですので、是非奈良まで足をお運びください♪










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