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ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

コメント大歓迎!BUT訳の解らない書き込みはザクザク消しますッス!

林英世ひとり語りin無国籍料理Aggi

2009-07-24 11:27:36 | 舞台関係
オイラの今年の夏祭りの最後を飾ったのは、英世さんのひとり語り。
無国籍料理Aggiさんで行われた。
Aggiさんの料理をつまみ、英世さんの語りに浸る。
なんとも贅沢な時間です。


ビールと夏野菜のマリネをいただいた後、英世さんの語りが始まった。
向田邦子さんの「かわうそ」と川上弘美さんの「海馬」

「かわうそ」は、女の動きをこう捉えるの?ってちょっとゾッとするお話。(個人的に、です)
向田さんっちゅーのは、洞察力に優れてるんでしょうね。何気ない振る舞いの中に、本人でさえ気付かない本質みたいなものを描いている。
男の気持ちも、女の気持ちも・・・妙に生々しく感じられる。生々しいのに、淡々としている。不思議な感じです。

「海馬」は、どこに何を落とし込めばいいの?って感じのお話。
宙に浮いた目が無表情に語るようなところから、一気に急な心の流れに変わったりする。
リズムを取るように揺れながら話す英世さん。
以前、別の方が「海馬」を読んでいるのを聞いたことがあるのだけど、同じ物語なのに、ぜんぜん違う印象。
発する声の響き。こめる力。語り手が変わるだけで、物語の色も変わる。面白いね。

終演後、時間のある人だけで英世さんを囲む会を。
語りをされている方や、ワークショップで英世さんを知った方などなど。演劇に携わっている方がほとんどだった。
もちろん、一般ピープルなオイラも参加♪
英世さん曰く、向田邦子さんの小説は「きちんと積み上げられていくような、色を重ねて深みを増すような、そんなお話。ページをめくる毎に、それだけ色が増える」それに対し、川上さんの小説・・・特に初期は「何をどうしていいかわからない。力技で今回はこっち!って読んだ」と。
英世さんが小説を語る原動力は、小説の面白さもあるけれど、「この作家を暴いてやる!」という、英世さんの内から沸きあがる衝動を自分に落とし込んで表現することにあるんだとか。
オイラが語りを聞いて感じたこと(客の目線)と、他の方が感じたこと(演じる人の目線)と、英世さん自身が発していたことと・・・いろいろ話し合えて面白い会だった。
Aggiの美味しい料理を食べながら、ガッツリ演劇談議が出来るのも良かったです。
今回の語りだけでなく、リボルバーのことなんかもバンバンしゃべってくれますからね~(笑)
あ、気になっていた、青猫亭で松子さんが食べている食事の内容も聞きましたよ^^
オイラが考えた素材の中の一つでありました。
まだ東京公演も残ってるし、知りたい方は個人的に聞いてきて(笑)

ちなみに、Aggiさんのタンドリーチキン、激旨なんです!
スカイビル方面にお店があるので、ちょっと行き難いんですが、このチキンを食べに行く価値ありッス♪
他の料理も美味しいんだよね~^^
生のトウモロコシ、今回初めて食べました☆生味なんだけど、甘いの~*^0^*
語りがない時でも、Aggiさんは行きたいお店の一つです。

あ、そうそう、囲む会まではいらっしゃらなかったけれど、白木さんとかっぺいさんが聴きに来られてました。
白木さんは距離があったので無理でしたが、かっぺいさんとは少しだけお話が出来ました。ちょっと得した気分でした^^

夏だ!祭だ!!M.O.P.だ!!!

2009-07-22 12:04:21 | 舞台関係
2つ目の祭りが終わり、少々放心気味のオイラでございます。
劇団M.O.P.第44回セミファイナル公演 『リボルバー』

※以下、ネタばれ感想

団員の方や関係者の方のブログなどで、タイトルは『リボルバー』と洋物チックであるが、ガッツリ和装であると知っていたので、明治大正あたりだろうなぁと目星は付けていた。
『ピスケン』のリメイクであるとも書かれていたし。
オイラの大好きなマキノ作品の一つ・・・『ピスケン』

フタを開けてみると、時代は明治。
しかも、幕末の動乱色がまだ強い初期。

横浜にある青猫邸(ホテル)に、ピストル強盗が入ってくるところから物語りは始まる。

昔見たピスケンのあらすじをもう一度読み返すと、確かに物語の構成も人間関係も似ている。時代は違うけれども、思想を大きく描いている部分も。
でも、個人的な印象は、私がMOPと出合った作品、HAPPY MANに繋がっている気がした。
いや、もしかすると、ピスケンもHAPPY MANに繋がっているのかもしれない。だからこそ、そのリメイクである『リボルバー』もそこに繋がっているのかもしれないね。

タイトルロールのリボルバーは、龍馬の遺品である。
龍馬が持っていたピストールは、この物語を貫く一本の筋である。
物語にはまったく出てこない龍馬だが(既に死んでいるのでね)、龍馬を知る人も知らない人も、何らかの形で竜馬と繋がっており、知らず知らず寄り合い捩れ合いながら物語を作っていく。
ピストール=志・・・って感じで。

ピスケンの時の主人公はピスケン本人だった。
でも今回のリボルバーは、レミのように主役がいるようでいない作品だった気がする。
主役がいるとするならば、それは『その時代』かもしれない。時代を貫いた『志』かもしれない。

武士がまだ武士としていた時代。
志士がまだ志士としていた時代。
貞淑という言葉が生きていた時代。
新たなる政府が産声を上げたばかりの混沌とした時代。
どんなに新しいものが入ってきても変わらないものがあった時代。
古きよき時代とくくることの出来ない、入り乱れて、ともすると見失いそうな時代。

幕末の志士たちから発せられた世の中を変えるという志。
それが戊辰の役を経て、自由民権運動にも繋がっている。(と思う)
思想の内容ややり方云々ではなく、それぞれの人が心の中に持っている芯となるもの。
信じ志すものを描いていたのかなと。
志とは途切れてなくなってしまうものではなく、糾える縄のように、連綿と今にも繋がっているのかな・・・と。


実はこの芝居、観ていてすごく頭が混乱した。
出てくる名前に聞き覚えがあり、それが歴史上の人物なのか、マキノさんの芝居で出てきた人物なのか・・・どっちだ~?ってなっちゃったから(笑)
結局のところ、この物語の中で歴史上に実在していたのが確認できるのは、新堀松輔、松子、お龍(ツル)、西村松兵衛と・・・この4人でしょうかね。
松子さんが出てきたときに、木戸か~って思ったのに、新堀って呼ばれて「ありゃ、違ったか^^;」と思ったら、やっぱ小五だったし・・・っつーか、小五ってば変名多すぎですね。ホント、今回までぜんっぜん小五ファンじゃなかったので(今でも違うけど)変名聞いてもピンときませんでしたさ。(いっこも変名知らなかったし~)
しかし、今回の観劇でちょっと興味が出ましたので、木戸様調べてみました。
それはまた後ほど(笑)

今回の登場人物の中で一番惹かれたのは・・・やはりオッカー王子の演じられた佐伯ですね。
あーゆーイワユル志士気質な人大好きです。ピスケンの時も佐伯さん好きだったし~♪
とにかく、熱さと軽さのバランスが良い♪
そして小技が利いている!
一番すきなのが、龍馬を形容する言葉を捜しているときの指の動き。
民約論の表紙に指をカリカリカリっと走らせる仕草が、無意識に考え事をしてる時の癖かな~って思わせてくれて、めっちゃ好き♪

対極にいた有起哉さん演じる守上は・・・もともとは苦手タイプな人物かも。
佐伯が連行される時の、民約論を抱きかかえて呆然としているシーンがなければ、きっと受け入れられない^^;
本来、守上が主役のピスケン(守神)とリンクするはずなんでしょうけれど・・・まったく違う精神構造でしたね。時代が違うってのもあるし、人間関係の違いってのもあるし。そもそも、ピスケンを引きずる必要ないんだし。
ラストの志を得たときの姿も良かったですね。(結局は良かったんだ・笑)
見てた時には思わなかったけれど・・・守上の子供っぽい発想やすね方って、ちょっとキッドっぽいかも。。。なんてね^^;

あとね、松子さん。
この人の人生って・・・と、すごく見てしまいました。
普通、木戸といえば幾松と言われる位なのに、このポイントを書くのか、マキノさん!!って感じ。
今の様な付き合いや夫婦感とはまったく違う時代の事だモノ。きっと、こういう葛藤がイッパイあったんだろうなぁ。
「信じまひょ。それしかおへん」
こうやって、全てを信じることで、幾松は小五と自分の心をずっと支えたのかもしれないって思いながら観てました。
最初にお篠さんを見たときの、まっすぐ見つめる瞳がね、すんごい好きなの。
大きな瞳が、ずっと濡れていたのも印象的。
小五が死んで、松はもしかするとホッとしたのかもしれない。
「京都は遠いけど、いつか参っておくれやす」
松のこの一言で、お篠さんは松を受け入れたように見えた。

ラストのポートレートのシーンは、何が哀しいのか解らないけれど、とにかくボロボロと泣いてしまった。
この泣きは演奏シーンまで引きずっちゃって、モー大変(笑)
英世さんとオッカー王子のツイントロンボーンがめっちゃかっこよかったです♪
そして太鼓を腰につけて叩く小市マンを見て、その細さに愕然っす。近いうちに小市マン二次元になっちゃう!!と心配せずにはいられませんでした。小市さん、も少し太って三次元で留まっててください(笑)
ちなみに、次々とスンバラを繰り広げるマキノさんは、来年は四次元になってる気がした(爆)


しかし・・・オールドファンは、どーしても昔を引き合いに出しちゃっていけないね^^;
まっすぐ、先入観無しでも見てみたかったな。

ちなみに、ピスケンで一番好きだったシーンは、キッドを肩車する朔太郎と、甘粕が「ジリジリと暑い・・」と回想するシーン(羽左間さんヴァージョン)。あと、佐伯の「パッカード」ね(笑)

夏祭りinお江戸 COCOとヴァンパイア

2009-07-21 11:50:29 | 舞台関係
とうとうお江戸最後の日となりました。
幸せサプライズが続いているのは、弁天様のお陰であると。
そー思っているオイラは、最終日も朝ごはん前に弁天さんへお参りに。
3日間有難うございました。。。ってな感じで不忍池を後にした。


家用につる瀬さんで和菓子を購入。
8時半から開いてるんだよ。商売熱心ですね~^^


前日の朝ごはんは和食だったので、この日は洋食に。

厚切りトーストにハムと目ん玉焼きを乗っけて、頬張りました♪

腹ごしらえをすましたならば、次は荷物を預けに東京駅へ。
東京駅で落ち合った京ちゃまに、教えてもらって、最新式のコインロッカーに荷物を入れたら・・・時間が余ってしまった。
ともかく、劇場付近に行ってお茶などして時間を潰す。

この日観たのは、ル・テアトル銀座で『COCO』。
ココ・シャネルの生涯を描いたミュージカル。
誰がお目当てとも無く取ったG2作品でございます。
しかし、コレがヒットでしたね~。
鳳蘭さんのココは、キュートで素敵で小悪魔でした。
目がね、嫌でも鳳さんを追っちゃうんですよね~。
そして、湖月さん・・・☆
個人的には、ヅカのときより今のほうが、断然好き!
あと忘れちゃならんのが、岡さん。
オイラ、こーゆー岡さんが大好きかも~♪
クセを出せる男前が男前(もしくは良い人の役)の役をする・・・コレほどつまらんものは無い、と、最近思うようになりました。
岡さんには、こーいった(変キャラと言う意味ではなく)スパイス満載の役が好きだなぁ。
あの頭のテッペンを触らしてほしかった(笑)

すんごい満足のCOCO観劇の後、タラタラと歩きながら帝劇を目指す。
有楽町ちかくで、時間もあるので遅昼を致しました。

お店の名前は忘れちゃったけど、なかなか美味しかったよ~♪
茄子大好きなオイラは、茄子のパスタ♪


さて、いよいよ最終コーナーです。
ラストは『ダンス・オブ・ヴァンパイア』。
前回の公演は見られなかったので、楽しみだったのですよね~♪
帝劇はクロロック城となっており、入ると蝙蝠が飛んでいた(笑)
この日のwキャストはこの方。

知念ちゃんと浦井君でーす。

ストーリーは特筆することも無く・・・面白いねーって感じですが、キャストはいろいろ・・・ね、ありますね~(笑)

とりあえず、気になったキャストのみね、書いておきます。

●伯爵な山祐さん
やっぱ、超人(すごい人って意味ではなく、人を越えた存在って意味)役がお似合いですね。
カテコではめっちゃ楽しそうで、可愛いでした^^

●博士な禅さん
素晴らしすぎです~~~!!!あの、図書コーナーでの歌には感動でした。

●助手な浦井君
回転木馬の時は個人的にダメだったんだけど・・・。アルフレートな浦井君は良かったです~^^特に、最後のニヤリって顔が!
でも、イズミル王子のアルフレートも観たかった。。。

●サラな知念ちゃん
今回の知念ちゃんは可愛かった~♪歌も気にならなかったし^^
しかし、ちょっと赤い靴っぽいシーンがあったよね~

●息子な吉野さん
あぁ・・・なんてインパクト。今回2度目の男の尻でした。(一度目は扉座の崇史さん)

●ヴァンパイアな開次さん
あの間接がどーなてんだ?な動きは健在でした。開次さんのダンス部分は、開次さんのオリジナルな気がする。

●久々の暁強
すっごい久しぶりッス。猫以来だと思う。解らない自信があったけど、すぐに解った(笑)

ストレス発散系のミュージカルですね。めっちゃ楽しかったです。


観劇後、最終より1本早い新幹線にて帰阪。
こーしてオイラの遠征は終わったのでした。

最後の最後に、弁天マジック。
新幹線のトイレに忘れてた携帯を、知らないおば様が拾ってくれました。
「携帯の忘れ物ですよ」と通路を歩いていらっしゃるのに気付いて、無事手元に戻ってきた携帯ちゃん。
あのおば様は、きっと弁天様の使いだったんだと思う。有難うございました。

夏祭りinお江戸 百鬼丸とガラコン

2009-07-17 09:19:14 | 舞台関係
地下鉄で新宿まで行くと、サザンシアターは遠い(泣)

京ちゃまと無事合流し、二度目の百鬼丸観劇です。
実は、初演も京ちゃまと観たんだよね~♪

前日見てて、チェックしたかった箇所を再おさらい(笑)
①開演前の場内売り子・・・横内さんにサインをいただいている途中にはじまってしまい、やっぱり途中からしか見れず^^;
②灯篭を持つ人の中の杉山さん・・・あれ、、、かな?(笑)だって暗いんだもん。
③景光の額に傷がつく瞬間・・・ここいらでやってるって位は一日目でわかってましたが、その瞬間は解りませんでした。有馬さん、上手過ぎ。
④百鬼丸の顔・・・刀担当の黒子、やっぱ、ルオくんだね。(←当たり前です)
⑤白眼童子の指輪・・・ジャラジャラ付いてるから、どんなのか確認。なんか、赤い石が付いているのが3個くらいあった。
⑥水笛・・・やっぱりあの異常に綺麗な声でピュルピュルポッポーと上手に鳴いているのは麻理ちゃんでしょうか?たぬ笛はどの子かぜんっぜんわかりませーん^^;

あはは、あら捜しではないんですよ(笑)愛です、愛!
1日目より2日目の方が、気持ちがゆったりと見られましたし、前日に思ったことを再度思い、今回はこんな感想なんだなぁと。
人が人であることを思いながらの観劇でした。
偉そうではあるけれど、5年前よりセリフも聞きやすくそれぞれに凄みが増しているなぁと言うのが全体的な感想。

この日は三味と義太夫のお師さんのお二人が観劇に来られてて、カテコで紹介がございました。
なんだか、ラッキーだったなぁ~♪

そして終演後・・・ロビーにいると言う、岡森白眼を・・・今回は発見!
声をかけようと思ったら、おじーちゃんが一生懸命話しかけていた。
ちょっと待ってから声かけたら、とっても喜んでくださって、こっちが恐縮してしまいます^^;
おっきなあったかい手で握手してくださいまして・・・有難うございました。是非是非、関西公演をお願いしたいです。(見てらっしゃるか解りませんが、一応、私伝)

出口間際に横内パパがいらっしゃったので、挨拶しようと思ったら、さっきの岡森さんのところにもいたおじーちゃんが話しかけてたので、こっちは諦め・・・ようと思ったら、パパが気付いてくれました(笑)ヨッと片手を挙げてくれたので、会釈して通り過ぎました^^

出口を出ると、なんとオイラの好きな某役者さんがいらっしゃってて!
意を決してご挨拶してみたら、うたかた→横内さんって繋がりで観に来られていたらしい。
次の公演も頑張ってくださいね、なーんてにこやかにお話が出来ました。


さてさて、いろいろ思いは尽きませんが、急いで上野へ移動せねば!!
『神田慶一の世界』は東京文化会館小ホールで行われる。
駅近でよかったぁ~(笑)

この、オペラのガラコンを行くにあたっての、最大の要因は『マリオパパ』でございます。
もー、この方以外の目的はないに等しい(←失礼な^^;)状態でした。
神田さんのオペラは、日本語のオリジナルオペラ。
なので、字幕を追うことなくそのまますっと耳に入ってくるオペラなのです。
パパは全部で4曲歌ったのですが。。。いわゆる、オペラ然とした歌ではなく、もちっと違う感じだったので(歌自体が、作品の中から切り出されているから余計そう感じたのかもしれないけど^^;)、今度はもっともっとテノールの響き豊かなのが聞きたいなぁ~と思ったのでした。
12月のサカナ団の公演にキャスティングされているので、それ、見に行くぞー♪

歌声にはもう一発欲しいところでしたが、パパ自体はめっちゃ素敵でした*^^*
白の開襟シャツで、襟の内側にペイスリー柄があるおしゃれなシャツでした。
サングラスをかけたり、めがねをかけたり・・・小道具も充実(笑)
そして広く開いた胸元には・・・手術の痕がチラリ。
あぁ、こんなにザックリ切ったのね・・と苦しくなったけど、お医者様がそーしてくれたおかげで、オイラはパパの歌声に出会えたわけで。。。傷跡にも、ちょっぴり感謝しなくちゃね。

特に差し入れなんて持ってきてなかったんだけど・・・パパを見たらどーしても何かしておきたいと思っちゃって、幕間に、昼間に日枝神社でいただいてきたお守りと、花山院さんで買っていた生姜湯(←なんでそんなものを持ち歩いてる^^;)を差し入れてみました。
お守りは、赤い心臓が元気にどっくどっく動いてくれるように、赤いまさるくんにしてみたなり^^
でも、ま、見知らぬ人、見知らぬ名前の差し入れ・・・引くだろうな~って思う(笑)

パパの歌の中では、やっぱりオヤジの歌が一番よかったなぁ^^歌詞がね、良かったのよん♪
笑顔はどの時も一番素敵でした(笑)

個人的には、古典は古典的なのが好きなので、オペラもきちんとしたオペラを見てから神田さんの作品を見たかったかな~と。(きちんとしたオペラは、なかきーの出た「フィデリオ」だけだもんな。あ、関西二期会の「仮面舞踏会」も知り合いが出るから観に行ったか・・・)
12月には初神田ワールドを堪能致します。(←絶対行く気満々♪しかも、またもや扉座と合わせて見ることになるのだ)
どんな感想になるのか・・・乞う御期待であります。

夏祭りinお江戸 百鬼丸編

2009-07-14 13:36:31 | 舞台関係
いよいよ5年ぶりの『百鬼丸』でございます。
初演を見てはいるんですが、ストーリーよりもその暗さに印象があった作品。(物語そのものが暗いと言うより、舞台の全体的な雰囲気が闇っぽかったの)

さて、旅公演が残っておりますが、プチっとネタばれ感想を・・・
※以下これからご覧になられる方は、御注意下さい

手塚先生のキャスティングとは、ちょっとづつ違うわけですが(どろろが大人だったり、百鬼丸が赤子だったり・・・)概ね本編と変わらないのだと思う。←原作を全部読んでいないので、ハッキリとはわからない^^;

個人的に一番強く感じたことは、人とは揺らぐもの。魔物は揺らがざるもの。ってことでしょうか。

この物語の中で百鬼丸は、17歳であるにもかかわらず、48箇所の体のパーツがないために心のみで生きており、ゆえに赤子(肉塊)としての形状を留めている。
その百鬼丸が見込んだ男がどろろであり、どろろは戦で妻子を失った時、自分の心も失った男である。

百鬼丸の母親は、母であるために子を愛す。
母ゆえにその業は深く、その心は本当のものを見誤る。

百鬼丸の父は、理想を求め魔物の力を利用する。
その信念はあまりに強く固く閉ざされていた為、彼は本当の理想を見誤った。

人の心は、当たる光によってその影をいろんな形で浮き上がらせる。
良くも悪くも、ゆらゆらと揺らぐのが人の心なのだ。
魔物は闇に潜むので、その心に影はない。だから何かによって揺らぐことがないのだと思う。

肉塊の赤子だった頃の百鬼丸は、ある意味魔物に近かったのではないかと思う。
母の「生きよ」の言葉を一途に思い、揺らぐことなくまっすぐに生き続けた。

その体に血が流れ、人としての形を成したとたん、揺らいだ。
憎しみという力に揺らいだ。
体は心を閉め出し、怒りに任せて動き出した。

血の通っていなかった体には、体温は熱く、身を焦がす苦悩だったのだ。

長い旅の中で、どろろと百鬼丸の二人は、二人でいる事でようやく一人前の人間だったのですね。
どろろが死に、百鬼丸は人として完成しなければいけなくなった。
その時のどろろの言葉がすてきだった。
「何をやってもいいが、心にもないことをしちゃいけない。」
「唯一持って生まれたその心を手放しちゃいけない。」

どろろはこの言葉を伝えるために存在してたのだと思う。
魔物に近い百鬼丸を、人にするためにいた存在。

印象深い言葉に、白眼童子の「信頼しあいたいなら、魔物と手を組んじゃいけない」っての。なんだか深いなぁ・・・と。
それを選んだのはお前だ、と突きつけられた気分だった。
そしてこの言葉を聴いたとき、魔物ってブレない!って思った(笑)

最終的に、どろろと過ごした時間が百鬼丸を人間にし、百鬼丸と居た事でどろろは人として死ぬことが出来たのかな。
そんな人の脆さと縁の不思議を感じた今回の百鬼丸だった。


余談ですが今回観劇をして、いくつか思ったことがある。
魔物を解き放つ部分は、水滸伝や八犬伝。
魔物と契約をする所は、平将門公。
五行上人と上人様の使いは、観音様と恵岸行者。
それぞれに重なるなぁ・・・と。
(あとね、個人的に「蛇衆」っちゅー物語にも、ちと似てるなと。。ま、こっちの方がどろろよりぜんぜん後の作品ですが。)

そして体と心の関係。
以前、薬師寺のお坊さんがおっしゃっていた、金堂と講堂の関係に似ている。
心だけでも体だけでも人として成り立たない。
健体康心なんだなぁと。
目に見える痛み(体)と目に見えない痛み(心)は常に一緒にあるんだと。



とにもかくにも。
百鬼丸、すごい作品です。

祭りだ!祭りだぃ!!

2009-07-07 15:57:11 | 舞台関係
今週末に、扉座の『百鬼丸』を見に行くのを皮切りに、翌週はM.O.P.の『リボルバー』でハヂケルおいらでございますが。。。更に祭りの彩が増えました!!!

なんと!

お江戸へ拠点を移動された英世さんが、早くも大阪でひとり語りを行います!
『林英世 ひとり語り @無国籍料理Aggi』
一夜限りの言葉の世界。
きっと深海から湧き出た泡が弾けるような響きが、蒼く深いザワザワとしたひと時となってAggiに流れ込むことでしょう。
(英世さんの語りって、心がザワザワするんですよ。個人的には)
で、そのあと、今までの雰囲気は一体何処へ???ってワールドに変化します(笑)


コレだけ早い大阪公演の実現って、大阪に取り残された英世さんファンがクーンクーン鳴くからでそーか(笑)←自分のコトだ^^;
いやいや、きっと、英世さんの決意の現れですね。
お江戸の足元を均してきたので、次にガッシリと踏み込むために、ちょいと助走をつけに来られたのでしょう。

嬉しいですねぇ。
サプライズですねぇ。
ひゃっほぃ♪


Aggiさん、料理も美味しいですし♪英世さんの紡ぎだす言葉の流れに浸りに来ませんか?
詳しくは、ラ・ムーブメントのHPをご覧下さい。( http://la-boum-moment.net/aggi1.html )

オイラ?
もちろん行きますよ☆
予約開始してないけれど、もう手帳に書いちゃいましたもの♪


関係ないけれど、今日はまん丸お月様の七夕です。
グリムスの木にも短冊が揺れてます~^^
願い事・・・叶うといいですね!

実はいろいろ見てました

2009-06-24 15:05:15 | 舞台関係
最近、ほとんど観劇録を書かなくなったこのブログ。
それでも一応いろいろ見ては感動しておるのですよ(笑)

6月の観劇をまとめてドンで書きなぐってみます^^;

■6/3,6 ミュージカルシラノ■
これは感想を書いたな。うむ。

■6/10 オペラ遣唐使■
これも感想を書いたな。よし。

■6/12 花組ヌーベル『盟三五大切』■
めっちゃ斬新な感じ・・・とゆーか、初めはそのスピード(?)に付いて行けず^^;このまま取り残されるのか、と思いきや、ラストでは「楽しかったなぁ」の好感想でありました。
元の話を知っていれば、もっと取り残された感なく観劇できたかもなぁ・・・とにかく、出てくる人物がなかなか理解できなくって^^;(←頭ワルイ)
劇場が自宅にめっちゃ近くって。帰りは歩いて帰りました(笑)

■6/13 ミーマイ■
一人打ち上げのみアップしてましたね(笑)
やっぱり好きやな~って思わせてくれる楽しい舞台でした。
前回観劇の時にはノーマークだったあきおさんをたっぷり堪能。ひできの役のいくつかを演じられていたと思います^^
前回以上にサリーに入れ込んでしまいました。あんなふうに、大好きな人がいるのっていいなぁ~と。

■6/19 京劇覇王別姫■
ずーっとずーっと観たいと持っていた演目。念願叶いました~♪
覇王別姫って、一幕と二幕で覇王を演じる方が変わるんですね。一幕の方がすっごいミニマムな覇王でめっちゃ可愛いかったのに、二幕では大きな人になってて少し笑えた。
あ、でも特筆すべきは、一幕の項羽(覇王)。小さいのにめっちゃ存在感あるの!実は最前列だったんですが(おかげで字幕は捨てた^^;)、出た瞬間「小いさ!」って思った覇王でしたが、舞台の前にずずいっと出てきたときには、その雰囲気で椅子に押さえつけられた気がしました。なんか、すっごい役者さんです。
見所である虞姫の剣の舞で、少し落ちました^^;あ、でも、一番の見せ場はしっかり見てましたよ~
字幕なくっても、ちゃんとストーリー解ったし、泣けました。
やっぱ、京劇LOVEザンス!!

■6/20 江戸の青空~keep on shackin~■
うえもっちゃんが観たくて取ったチケ。でも、ストーリーがよかったなぁ。。。
徳馬さんのセリフで「死ぬのは武士の仕事だ」っての。あれにめっちゃ泣けました。
あ、もちろん、うえもっちゃんもめっちゃ良かったです^^

■6/21 蜘蛛の巣■
六角さん御出演ということで押えてみました。
オイラ推理モノって興味がないので、アガサクリスティーって読んだことなかったんですがね、面白かったです^^
ってか、ルリ子さんてめっちゃ可愛いですね。衣装も可愛かったけれど、存在がなんだかいい具合に浮いていていいんです。(←それ、ほめ言葉?)
六角さんはかなり会場の笑いを取ってらっしゃいましたが、個人的にはパンチに欠けました。(ってか、役柄的に仕方がないんですが)
ちなみに、お部屋に飾ってあったコペンハーゲンのカップが綺麗でした。ブルーではなく、えんじの絵付けでしたの。


6月の観劇は以上でございました。
どれも楽しかったなぁ。。。
さて、来月は『祭』です。
気合を入れねば♪

すっかり忘れていましたが、1ヶ月切りました&もーすぐ切ります

2009-06-16 16:33:29 | 舞台関係
劇団扉座第43回公演『新浄瑠璃 百鬼丸~手塚治虫「どろろ」より~』
7月4日・5日 厚木市文化会館
7月8日~12日 紀伊國屋サザンシアター
北海道公演・東北ツアー公演あり
詳しくはこちらをご覧下さい。→http://www.tobiraza.co.jp/stage/kouen/200907_hyakkimaru/hyakkimaru_0907.html

劇団M.O.P.第44回公演『リボルバー』
[大阪公演]7月18日(土)~20日(祝)松下IMPホール
[東京公演]7月29日(水)~8月9日(日)紀伊國屋ホール
詳しくはこちらをご覧下さい。→ http://www.g-mop.com/history/44kouen/press/index.html


百鬼丸は5年ぶりの再演なんだって。
そんなに経ったのか~^^;と月日の経つ早さに慄きつつも、めっちゃカッコイイ舞台だったので、それが更に磨き上げられての再演とあっては、是非是非見なければなりませぬ!!
今回は珍しく旅公演もあるらしく、(なんで関西はないんや!せめて西っちゅー大枠でもええから~~~っという嘆きは置いておいて)是非、お近くの方は観てみるべきだと思います。
扉座さんのHPではYouTubeのCMもありますので、遠くて観にいけない!って方はこちらを楽しんでくださいませ。観に行こうか迷ってる・・って方もこちらを楽しんで、行く気になってくださいませ。ってか、観なきゃソンです。


さて、夏の祭だM.O.P.♪の公演も間近です。
お稽古にも熱が入っていることと思います。
古くからのM.O.P.ファンには感涙モノのお話なんだとか。もちろんファン暦が浅くたって、ザッツM.O.P.ってお話なんだって。(もぼやき参照)
ワクワクしますね。ドキドキしますね。
しかし、ポストカードセットのプレゼントが東京公演だけなんて、ズルイ。と思う。


珍しいことに、扉座もM.O.P.も、ほぼ団員が揃い踏みです。
これだけ役者が集まることは珍しいです!
珍しいといえば、M.O.P.に岡森さんが出てません(笑)さすがに無理ですね^^;


そんなこんなで、じめじめした梅雨が明けたら、夏祭ッス。
今年は扉座も加わって、更にマリオパパとゆーサプライズも加わって。
熱い熱い祭になりそうです。

夏のご予定の立っていない方。予定は立っているけれど、まだ詰め込める方。詰め込めないけど気になる方。
是非、夏・芸術しちゃいましょう♪

時の日に時を刻む遣唐使

2009-06-12 15:29:45 | 舞台関係
6月10日、時の記念日。
この日に新たな時を刻むイベントがございました。

来年の遷都1300年を前に、2年がかりで完成する物語『オペラ 遣唐使~安倍仲麻呂
~』の上演です。

薬師寺さんでこのチラシを見つけたときには、何が何でも絶対に行く!!と、鼻息を荒くしたもんです(笑)
気合十分、会社もお休みし、プレトークから参加してようやくその本番を見てまいりました。
舞台は、薬師寺玄奘三蔵院に作られた特設開場。
天気は生憎の雨でございましたが、外ならでは、雨音さえも効果の一つの様でありました。



一幕。
万葉集に載っている、一人息子を遣唐使として送り出さねばならない母の歌を謡に、シテが舞います。更に返歌を口ずさみながら、母は息子の無事を祈るため寺へと参詣します。
しかし僧侶に「この寺は国家の安寧を願う寺である。個人の願いを願う寺ではない」と追い出されてしまいます。
そこへどこからともなく「我も祈らん」と口々に言いつつ僧侶が出て来、般若心経の大声明となります。
僧侶達が去った後、母は墨染めの衣の二人の僧侶に支えられ、不東のお堂の中へと消えてゆく。


遣唐使の母の歌
 秋萩を 妻問ふ鹿こそ
 独り子に 子持てりといへ
 鹿子じもの 我が独り子の
 草枕 旅しに行けば
 竹玉を しじに貫き垂れ
 斎瓫に 木綿取り垂でて
 斎ひつつ 我が思う我が子
 ま幸くありこそ

返歌
 旅人の
 宿りせむ野に
 霜降らば
 我が子羽ぐくめ
 天の鶴群



第二幕
続日本紀に載っている、平群広成の体験がベースとなってお話は構成されている。
唐へ無事に着いた遣唐使らであったが、任務を無事終え帰国の途に着いたとき、4隻の船は悪天候のため難破してしまう。
1隻は何とか国に帰り着き、1隻は数年を掛け国に戻ります。1隻は行方がわからなくなり、1隻は崑崙国(今のベトナム辺り)に漂着。115人乗船していたが、殺されたりマラリヤにかかったりしてほとんどが死んでしまう。広成ら4人だけが生き残った。
崑崙王に謁見したが、崑崙王は4人を幽閉してしまう。唐系の崑崙人によって唐へ逃がしてもらった広成ら4人は、当時、玄宗皇帝の寵を受けていた安倍仲麻呂を頼って帰国を願い出る。
第二幕第一場は、皇帝の代参で参詣に来る仲麻呂に会おうと、寺に忍び込んだ遣唐使が寺の僧侶に見つかるところから始まります。
高僧の前に引き出された遣唐使は、自分の身の上を語り仲麻呂に会わせてもらえる様お願いをします。
高僧は仲麻呂に引き合わすのはかまわないが、遣唐使である証はあるか、と訪ねる。
難破し崑崙国より逃げてきた遣唐使に、自分を証明するものはない。その口論をしているところに、仲麻呂が登場する。
事情を高僧から聞いた仲麻呂は、遣唐使にしかわかり得ないことを問い、それに答えることで遣唐使の証を立てさせた。
問いの1.遣唐使となるために詣でた場所・・・春日大社
問いの2.遣唐使が船出する時に詣でた場所・・・住吉大社
問いの3.難破した時に祈ったこと
三つ目の問いの答えに、遣唐使は最初「国家を祈った」と言うが仲麻呂は否と言う。
もう一度考え、「自分の命を祈った」と答える遣唐使に仲麻呂はまた否と言う。
なぜ自分の命を永らえる事を願ったか考えた遣唐使は答えにたどり着く。「父、母の元へ戻るため、自分の命を祈った」と。
父母の縁で誕生した自分が生きて戻ることこそ国家の為に繋がる、と仲麻呂は遣唐使を認める。
皇帝に帰国のための願いを出すと仲麻呂は遣唐使に約束をする。遣唐使は「仲麻呂様も一緒に帰国いたしましょう」と言う。

第二幕第二場
皇帝の勅許を遣唐使に渡す高僧。
仲麻呂様は?と問う遣唐使に、高僧は仲麻呂は帰国しない旨を伝える。
何故と問う遣唐使に、皇帝は仲麻呂の帰国を善しとして居らず、自分が帰国しない事を条件に遣唐使たちを帰国を提案したと伝える。
呆然とする遣唐使に高僧は、仲麻呂からの手紙を渡す。
そこには、縁によって生まれ出たこと。生まれたことによって新たな縁を結んでいくこと・・(的な^^;微妙でスミマセン)仲麻呂の気持ちが書かれていた。
三蔵院の門のところに母が立ちその後ろに僧侶が並ぶ。八角堂に李白の侍女が現れクライマックス。
李白の侍女が阿倍仲麻呂の歌を詠む。

 天の原 ふりさけみれば春日なる 三笠の山に いでし月かも

この歌の時に、八角堂の後ろにある絵殿の扉が開かれ、平山郁夫画伯の障壁画、天山山脈が紺碧の空と共に現れる。

遣唐使は無事母の元に帰り、仲麻呂は唐に留まった。
この物語は来年の時の記念日に第3幕を上演して完結する。
仲麻呂は李白とも友好があり、李白の侍女の2幕ラストの登場は3幕への架け橋となっているそうだ。




個人的な感想。
この物語の縦軸は母、横軸は縁だったのだと思う。
詠み人知らずの母の歌を縦糸に、遣唐使として旅立った者たちの思いが横糸として織り込まれている。
縦糸の母をお能という静で表現し、遣唐使らの思いである横糸をオペラの動で表していたように思う。
仲麻呂と遣唐使の問答のシーンと、仲麻呂の手紙のシーンがとても感動的だった。縁って偶然で必然で絶対切れないものなんだぁって思った。
実はワタクシ、三蔵院の障壁画・・・一度もイイ!って思ったことがなく^^;(すごいとは思うんですが、イマイチ、ぐっと来るものがなくって・・・ガラス越しってのも大きな要因ですが、ガラス越しになる前も・・・とにかく、心の中で微妙な位置にあったんです)
でも、今回のあの演出で出現した天山山脈は、すっごい良かったです。
遣唐使の母子の縁だけでなく、あの、三蔵院だからこそ、シルクロードを伝って玄奘三蔵がもたらした経典・仏教との縁も繋がったのではないかと。母の思いは仏の思いにも似て。
割れるように響いた声明と。ラストの銅鑼と鐘の掛け合う音と。
仏・唐・大和が繋がっているような気がした。


昨日の新聞に載っていた記事。

声明を唱えた薬師寺の僧侶の中に、ものっそ、ええ声の方がいらっしゃって。
オイラのお気に入りの方だといいな~と思ってみておりましたら、ええ声とその方と、息継ぎのタイミングが違いました。残念!(笑)


来年の6月10日。
既に予定が入りました。
めっちゃ楽しみです。

ミュージカル シラノ

2009-06-11 14:52:32 | 舞台関係
『シラノ・ド・ベルジュラック』と言う物語、以前、右近さんのシラノを観て非常に感動いたしました。
こんな愛もあるのか、と。

今回、ミュージカルシラノがあると聞いて、どんな音楽にどんな風に言葉を乗せるの~?とドキドキワクワク待ったおりました。
もちろん、大好きな役者さんもご出演なのもめっちゃ楽しみの一つでしたが。

6月3日と6日に観てまいりました。
個人的には、めちゃめちゃ良い!と思いました。
鹿賀さんと言う方は、多分、自分が役になるタイプの方ではなく、役を自分に取り込んで作り上げちゃう人なんだと思いました。なので、『シラノ』と呼ぶよりは『鹿賀さんシラノ』という印象。
これ、悪い意味じゃないんですよ。ナチュラルに、鹿賀さんなのにシラノでもあるってことなので。
で、このシラノがとてもチャーミングで魅力的だったんです。
鼻をひょいと持ち上げて飲み物を飲む仕草とか、リスのようにマカロンを食べる仕草だとか、座る時の足の向きから落ち着きのない顔の動きまで、ぜーんぶ見つめずにはいられないんですから、すごいです。
ラストの真実の告白に至るまで、シラノは粋人シラノを演じきっていて、鹿賀さんもまたそのシラノを演じきる・・・。すごいな。やっぱ。
なんだか、この粋な感じは江戸時代の戯作者を思い出させもするなぁ・・・
あ、思い出して今でも泣けてくる^^;

特にお気に入りのシーンは、「月から落っこちた」の歌のシーン。
軽快な歌と可愛いシラノの動きがめちゃめちゃ好きです^^

それと戦場のラストの暗転直前の横を向くシラノ。
あれ、かっこいいなぁ。。。シラノならではのシルエットだもんね。

あとはガスコン♪
あの泥臭い男クサイ熱いシーンは、大好物です。
歌もかっこいいしね!!

ほとんど全て、シラノな鹿賀さんが視線を持ってちゃうんですが、そこは心を鬼にして、リニエールチェックをするオイラでございます。
リニエール@ひできは、今までで一番カッコ良かったです~~~~~*^・^*
あの鬘は似合いすぎです。反則なくらい素敵です。写真で見るより動くリニエール、最高♪
そしてリニエールという人もかなり粋人らしく、ド・ギッシュがいるときの頑ななまでの礼儀正しそうな仕草は、バカにしている以外の何者でもありません。
酒瓶片手に、ご機嫌さんなところも大好きでした。戦場にロクサーヌが持ってきた食料。その中から、真っ先に見つけるのは酒瓶ですからね。
ショッパナからガッツリ歌ってくれるのも、大満足。
ひできファンにはタマラン舞台でありました(笑)

再演・CD熱望です。
とりあえず、ガスコンの歌と月から落っこちる歌の両A面シングルだけでもほしいです。


調べたんですが、ガスコーニュ地方の特産の一つに「アルマニャック」とゆー、ブランデーとコニャックと肩を並べるフレンチブランデーっちゅーのがあるそうです。
リニエールが飲んでいたお酒は、コレだったのかも~~~!と思うと、味見をしてみたいな、と思うオイラなのでした。
そしてガスコーニュ地方出身の人をガスコンと呼びます。
あのアレクサンドル・デュマ作の有名な物語「三銃士」の主人公、ダルタニャンのモデルとなった人物もガスコンなんだって!早速、三銃士を読み返そうと思うオイラなのであった。(小学生向けの小説ですが^^)
さらに!ガスコーニュの語源はスペインのバスコン人(バスクの人)が移住してきた土地のバスコニアらしく、場所はフランス南西部からピレネー山脈付近の一帯を指し、多くの戦があった場所なのです。剣で身を立てようとした若者も多かった・・・・という辺りは、ちょっと幕末も感じますね。
ガスコーニュの主な都市のひとつにルルドも入っているので、ガスコーニュへ行きたい・・・と旅行の虫もうずきだしているのでした。
シラノのおかげで、いろんな虫がうずいております(笑)