ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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林英世ひとり語りin無国籍料理Aggi

2009-07-24 11:27:36 | 舞台関係
オイラの今年の夏祭りの最後を飾ったのは、英世さんのひとり語り。
無国籍料理Aggiさんで行われた。
Aggiさんの料理をつまみ、英世さんの語りに浸る。
なんとも贅沢な時間です。


ビールと夏野菜のマリネをいただいた後、英世さんの語りが始まった。
向田邦子さんの「かわうそ」と川上弘美さんの「海馬」

「かわうそ」は、女の動きをこう捉えるの?ってちょっとゾッとするお話。(個人的に、です)
向田さんっちゅーのは、洞察力に優れてるんでしょうね。何気ない振る舞いの中に、本人でさえ気付かない本質みたいなものを描いている。
男の気持ちも、女の気持ちも・・・妙に生々しく感じられる。生々しいのに、淡々としている。不思議な感じです。

「海馬」は、どこに何を落とし込めばいいの?って感じのお話。
宙に浮いた目が無表情に語るようなところから、一気に急な心の流れに変わったりする。
リズムを取るように揺れながら話す英世さん。
以前、別の方が「海馬」を読んでいるのを聞いたことがあるのだけど、同じ物語なのに、ぜんぜん違う印象。
発する声の響き。こめる力。語り手が変わるだけで、物語の色も変わる。面白いね。

終演後、時間のある人だけで英世さんを囲む会を。
語りをされている方や、ワークショップで英世さんを知った方などなど。演劇に携わっている方がほとんどだった。
もちろん、一般ピープルなオイラも参加♪
英世さん曰く、向田邦子さんの小説は「きちんと積み上げられていくような、色を重ねて深みを増すような、そんなお話。ページをめくる毎に、それだけ色が増える」それに対し、川上さんの小説・・・特に初期は「何をどうしていいかわからない。力技で今回はこっち!って読んだ」と。
英世さんが小説を語る原動力は、小説の面白さもあるけれど、「この作家を暴いてやる!」という、英世さんの内から沸きあがる衝動を自分に落とし込んで表現することにあるんだとか。
オイラが語りを聞いて感じたこと(客の目線)と、他の方が感じたこと(演じる人の目線)と、英世さん自身が発していたことと・・・いろいろ話し合えて面白い会だった。
Aggiの美味しい料理を食べながら、ガッツリ演劇談議が出来るのも良かったです。
今回の語りだけでなく、リボルバーのことなんかもバンバンしゃべってくれますからね~(笑)
あ、気になっていた、青猫亭で松子さんが食べている食事の内容も聞きましたよ^^
オイラが考えた素材の中の一つでありました。
まだ東京公演も残ってるし、知りたい方は個人的に聞いてきて(笑)

ちなみに、Aggiさんのタンドリーチキン、激旨なんです!
スカイビル方面にお店があるので、ちょっと行き難いんですが、このチキンを食べに行く価値ありッス♪
他の料理も美味しいんだよね~^^
生のトウモロコシ、今回初めて食べました☆生味なんだけど、甘いの~*^0^*
語りがない時でも、Aggiさんは行きたいお店の一つです。

あ、そうそう、囲む会まではいらっしゃらなかったけれど、白木さんとかっぺいさんが聴きに来られてました。
白木さんは距離があったので無理でしたが、かっぺいさんとは少しだけお話が出来ました。ちょっと得した気分でした^^

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