ぶつぶつ地蔵

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夏だ!祭だ!!M.O.P.だ!!!

2009-07-22 12:04:21 | 舞台関係
2つ目の祭りが終わり、少々放心気味のオイラでございます。
劇団M.O.P.第44回セミファイナル公演 『リボルバー』

※以下、ネタばれ感想

団員の方や関係者の方のブログなどで、タイトルは『リボルバー』と洋物チックであるが、ガッツリ和装であると知っていたので、明治大正あたりだろうなぁと目星は付けていた。
『ピスケン』のリメイクであるとも書かれていたし。
オイラの大好きなマキノ作品の一つ・・・『ピスケン』

フタを開けてみると、時代は明治。
しかも、幕末の動乱色がまだ強い初期。

横浜にある青猫邸(ホテル)に、ピストル強盗が入ってくるところから物語りは始まる。

昔見たピスケンのあらすじをもう一度読み返すと、確かに物語の構成も人間関係も似ている。時代は違うけれども、思想を大きく描いている部分も。
でも、個人的な印象は、私がMOPと出合った作品、HAPPY MANに繋がっている気がした。
いや、もしかすると、ピスケンもHAPPY MANに繋がっているのかもしれない。だからこそ、そのリメイクである『リボルバー』もそこに繋がっているのかもしれないね。

タイトルロールのリボルバーは、龍馬の遺品である。
龍馬が持っていたピストールは、この物語を貫く一本の筋である。
物語にはまったく出てこない龍馬だが(既に死んでいるのでね)、龍馬を知る人も知らない人も、何らかの形で竜馬と繋がっており、知らず知らず寄り合い捩れ合いながら物語を作っていく。
ピストール=志・・・って感じで。

ピスケンの時の主人公はピスケン本人だった。
でも今回のリボルバーは、レミのように主役がいるようでいない作品だった気がする。
主役がいるとするならば、それは『その時代』かもしれない。時代を貫いた『志』かもしれない。

武士がまだ武士としていた時代。
志士がまだ志士としていた時代。
貞淑という言葉が生きていた時代。
新たなる政府が産声を上げたばかりの混沌とした時代。
どんなに新しいものが入ってきても変わらないものがあった時代。
古きよき時代とくくることの出来ない、入り乱れて、ともすると見失いそうな時代。

幕末の志士たちから発せられた世の中を変えるという志。
それが戊辰の役を経て、自由民権運動にも繋がっている。(と思う)
思想の内容ややり方云々ではなく、それぞれの人が心の中に持っている芯となるもの。
信じ志すものを描いていたのかなと。
志とは途切れてなくなってしまうものではなく、糾える縄のように、連綿と今にも繋がっているのかな・・・と。


実はこの芝居、観ていてすごく頭が混乱した。
出てくる名前に聞き覚えがあり、それが歴史上の人物なのか、マキノさんの芝居で出てきた人物なのか・・・どっちだ~?ってなっちゃったから(笑)
結局のところ、この物語の中で歴史上に実在していたのが確認できるのは、新堀松輔、松子、お龍(ツル)、西村松兵衛と・・・この4人でしょうかね。
松子さんが出てきたときに、木戸か~って思ったのに、新堀って呼ばれて「ありゃ、違ったか^^;」と思ったら、やっぱ小五だったし・・・っつーか、小五ってば変名多すぎですね。ホント、今回までぜんっぜん小五ファンじゃなかったので(今でも違うけど)変名聞いてもピンときませんでしたさ。(いっこも変名知らなかったし~)
しかし、今回の観劇でちょっと興味が出ましたので、木戸様調べてみました。
それはまた後ほど(笑)

今回の登場人物の中で一番惹かれたのは・・・やはりオッカー王子の演じられた佐伯ですね。
あーゆーイワユル志士気質な人大好きです。ピスケンの時も佐伯さん好きだったし~♪
とにかく、熱さと軽さのバランスが良い♪
そして小技が利いている!
一番すきなのが、龍馬を形容する言葉を捜しているときの指の動き。
民約論の表紙に指をカリカリカリっと走らせる仕草が、無意識に考え事をしてる時の癖かな~って思わせてくれて、めっちゃ好き♪

対極にいた有起哉さん演じる守上は・・・もともとは苦手タイプな人物かも。
佐伯が連行される時の、民約論を抱きかかえて呆然としているシーンがなければ、きっと受け入れられない^^;
本来、守上が主役のピスケン(守神)とリンクするはずなんでしょうけれど・・・まったく違う精神構造でしたね。時代が違うってのもあるし、人間関係の違いってのもあるし。そもそも、ピスケンを引きずる必要ないんだし。
ラストの志を得たときの姿も良かったですね。(結局は良かったんだ・笑)
見てた時には思わなかったけれど・・・守上の子供っぽい発想やすね方って、ちょっとキッドっぽいかも。。。なんてね^^;

あとね、松子さん。
この人の人生って・・・と、すごく見てしまいました。
普通、木戸といえば幾松と言われる位なのに、このポイントを書くのか、マキノさん!!って感じ。
今の様な付き合いや夫婦感とはまったく違う時代の事だモノ。きっと、こういう葛藤がイッパイあったんだろうなぁ。
「信じまひょ。それしかおへん」
こうやって、全てを信じることで、幾松は小五と自分の心をずっと支えたのかもしれないって思いながら観てました。
最初にお篠さんを見たときの、まっすぐ見つめる瞳がね、すんごい好きなの。
大きな瞳が、ずっと濡れていたのも印象的。
小五が死んで、松はもしかするとホッとしたのかもしれない。
「京都は遠いけど、いつか参っておくれやす」
松のこの一言で、お篠さんは松を受け入れたように見えた。

ラストのポートレートのシーンは、何が哀しいのか解らないけれど、とにかくボロボロと泣いてしまった。
この泣きは演奏シーンまで引きずっちゃって、モー大変(笑)
英世さんとオッカー王子のツイントロンボーンがめっちゃかっこよかったです♪
そして太鼓を腰につけて叩く小市マンを見て、その細さに愕然っす。近いうちに小市マン二次元になっちゃう!!と心配せずにはいられませんでした。小市さん、も少し太って三次元で留まっててください(笑)
ちなみに、次々とスンバラを繰り広げるマキノさんは、来年は四次元になってる気がした(爆)


しかし・・・オールドファンは、どーしても昔を引き合いに出しちゃっていけないね^^;
まっすぐ、先入観無しでも見てみたかったな。

ちなみに、ピスケンで一番好きだったシーンは、キッドを肩車する朔太郎と、甘粕が「ジリジリと暑い・・」と回想するシーン(羽左間さんヴァージョン)。あと、佐伯の「パッカード」ね(笑)

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4 コメント

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いいなぁ~ (Betty)
2009-07-22 23:14:20
ネタばれ感想
興味深く拝見しました。
一気にのめりこみました。
ひーちゃんのお気持ちがヒシヒシと伝わってきました。
いいなぁ~
色々吸収してひーちゃんの人となりが出来上がってきたんですね。
いいなぁ~
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お返事 (Bettyさんへ)
2009-07-23 15:55:05
オイラはね、友達の影響で幕末を好きになったんだけど、そこに拍車をかけたのは間違いなくM.O.P.のお芝居だったんですよね。
とにかく、すっごく惹き付けられるお話なのです。
来年でM.O.P.は解散しちゃうんだけど^^;
もしね、来年ね、Bettyさんも時間の都合が取れるなら、観ていただいて、感想をお聞きしたいです!!
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遅まきながら。 (みんみん)
2009-08-02 22:17:10
ひーさん♪
よかったです、リボルバー。
キャスト的にダメな訳はない!と思ってはいましたが。
>ラストのポートレートのシーンは、何が哀しいのか解らないけれど
そーなんですよ、なんか泣けてくるんですよねー。
私こういう切ない余韻が残るエンディング隙なんですよ。
あーあ、来年で最後って残念!
慌てて(?)手元にあるM.O.PのDVDを観まくってます~。
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お返事 (みんみんさんへ)
2009-08-03 12:51:43
気に入っていただけて、嬉しいです~^^
オイラはM.O.P.のDVDは老後の楽しみです(笑)なので、ぜんぜん封を切ってない^^;
是非、来年も一緒に祭りを堪能致しましょう~♪
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