ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

KAIGO.介護 巻の四十一 心強い味方の人々

2010年08月27日 10時07分32秒 | 介護な日々
2008年12月下旬

Sセンターにて

父の担当看護師・Jさんが驚いて曰く
「9月下旬の入院以来、ほとんどベッドに横たわっているのに、
車椅子に移乗する際にはつかまりながらも立てるなんて凄いです・・・。」
これが戦時中の過酷な訓練に耐え抜いたおかげかも・・・と思うと
なんと言っていいいやらですが・・・
「若い人(孫たち)の面会があるととてもご機嫌な様子です。
若い人の力って凄いですね。」
「一時は夜中にナースコールを頻繁にされて
しんどいとか寂しいとか訴えておられましたが、最近は減りました。」
・・・・すみません・・・。

看護師・Jさん・・・
30代後半くらいの中堅看護師さんです。
長身、大柄でいつもニコニコされてて、とっても頼りがいのある
お姉様、といった感じの素敵な方でした。
家族の来ていない時の様子をいつも詳しく教えてくださり、
また、気晴らしにと、父を車椅子に乗せて院内を散歩してくださったり、
それは役目といえば役目でしょうけれど、
それ以上のご厚意を私たちはいつも感じておりました。

看護師さんもいろいろ、もちろん相性もありますが、
中には完全に「お仕事」感覚のみの方も残念ながらいらっしゃいますが
・・・重労働ですもんね、お疲れだったのかも知れません・・・
でも、ほとんどの看護師さんは皆様いい方ばかりでした。

そして中でもJさんは特に素晴しい笑顔を見せてくださいました。
患者本人だけでなく、家族をも癒してくれる笑顔です。
大柄な体つきでいらっしゃったので、なおさら頼もしかったのかも?!
決して太ってはいらっしゃらず、バレーかバスケの選手みたいな感じ?

この頃も病状の看護だけでなくいろんなことに気を配ってくださって
お正月までにはシャンプーと散髪をしてあげたいと言われ、
実際病室でシートを頭に敷いて、工夫しながら洗ってくださったり、
病院の地下にある理容室の理容師さんにお願いして
(半ば無理やりだったそうですが)出張散髪を手配してくださいました。


2008年~2009年年末年始

ほぼ毎年年末年始は実家を集合場所にして、お兄一家が集まります。
お兄一家は、新幹線で1時間ほどの広島県福山市に、兄夫婦と長男がおり、
実家の近隣である大阪府池田市に次男、そし神戸市に三男がおります。
数年来必ず年末年始は実家に来て、両親の面倒を見てくれていましたが、
この年末は、その三男が将来のお嫁さんを連れてきました。
久々の明るいニュースです。
三男は福祉関係の大学を卒業後、介護の最前線で働いていて、彼女はその先輩だとか。
なかなかの美人で、テキパキとよく動き、愛想もよく、
とても気の利くいいお嬢さんです。
(三男にはもったいない・・・いやいや、これくらいの人がいてくれないと・・
・・・と、三男はさんざん冷やかされ・・・。)

病院では頼れる看護師さんがいて、
孫たちも元気をくれて、おめでたい話も出てきて、
しかもその若いカップルは介護の専門家・・・。
実際彼らに何か具体的なことをして欲しいというよりは
精神的な支えになってくれることが、文字通り心強いことだと思います。

また、お見舞いくださる皆様も・・・。
ケアマネTさん、ヘルパーKさんは職務を離れて隣人として訪れてくださいますし、
ご近所さんのMさんは差し入れまでしてくださいます。
また、父方、母方それぞれの親戚・・・だいたいは私たちの従兄姉ですが
ちょくちょくお見舞いくださったり葉書をくださったり。

そして母のほうは特に、主婦の会の方々が何かの折につけ数人で訪れてくださいます。

特養にショートステイしていた時にも何人かで来てくださいました。
会の近況や、会でつくったお菓子を持参くださったり
一緒に写真を撮ってくださったり・・・。

毎年敬老の日のころには、会主催の敬老会にもお招きくださいます。
その際は万障繰り合わせて、短時間ですが、参加させていただいています。
普段はぼうっとしていたり、機嫌の波があって不機嫌だったり
無理を言ったり、時には厭世的にもなっていますが
そういう場に行ったり、皆さんが来てくださったりすると
途端に上機嫌になって受け答えもしっかりしますし、ちゃんと会話になります。
皆さんへの感謝も素直にあらわし、認知症とは思えなくなるほど。

やはり、人は人とのかかわりが大切なんだなと思います。
現役のころは、一生懸命のあまり、喧嘩とまでは行かずとも
主張がぶつかり合っていろいろ言い合っていたらしくて、
たとえばそのやり取りの電話の声が聞こえてくると、
相手の方が気を悪くされないかと、私たちがはらはらすることもありましたが、
やはりお互いに認め合って協力して活動している仲間の人なんですね、
籍を置いているだけの今の状態にあっても
忘れることなく会報やお知らせを届けてくださいます。
・・・本当にありがたいことです。

そして直接ではなくとも、兄には兄の、私には私の
・・・まあ・・・相談とも愚痴ともつかない話を?いつも聞いてくださる方々、
さらにこの拙ブログを読んでくださっているあなたも
私たちの支えになってくださっています。

もちろんT先生も・・・正直いろいろあったりはしますが~・・・
医学博士D先生も、ドクターは一番頼りになる味方です。
看護師さんも、介護士さんも、
「具合、どうですか?」といつも声をかけてくださる
清掃のおばさんも・・・・

考えてみると、心強い味方でいっぱいです。


皆様には、この場を借りて心より厚く御礼申し上げます。
いつも本当にありがとうございます。

&コレカラモヨロシク・・・!
コメント
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