ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

渡辺 徹さん

2010年08月01日 22時00分51秒 | 気になるヒトビト
渡辺徹さん・・・正直言って別にファンではないんです。
でも、なぜか気になる俳優さんです。
テレビ等でお見かけするといつも、「あ、渡辺徹や」と思うのです。
・・・なんでかな~。まさに、気になるアーティストさんです。
(俳優さんもアーティストですよね)

渡辺さんは1981年、伝説のテレビドラマ「太陽にほえろ!」でデビューされました。
番組のファンで、最初からではないけど、初期の、ショーケンこと萩原健一さん演じる
「マカロニ刑事」の頃から見ていたちゃちゃめ・・・
(もっとも、初めて見た次の回が「マカロニ死す」でしたが・・・

渡辺さんは6代目の新人刑事、「ラガー刑事」として七曲署にやってきました。

そのころはスリムで、頬もこけてて、「どこがラガー(ラグビーの選手)やねん?!」
と思わせるほど。

翌年、CMソングにもなった「約束」をリリース、これが大ヒット。

ある歌番組に出演したのがきっかけで、司会をしていらした榊原郁恵さんと出会い、
後に結婚されたのは有名なお話です。
この頃は・・・すこ~しふっくらしてきたかな・・・?くらい。
そしてそれから、見ているうちにだんだん"成長”し始め、気がつくとメタボ体型に・・・。
1985年、”殉職”が決まったとき、プロデューサー氏に
「ちょっと痩せろ、このままでは死なせられない」と言われたとか・・・。

でも、そもそもなんでこんなに太ってしまわれたのかというと・・・

この方、優しいんですよ~。
「太陽にほえろ!」のロケ中、ファンから手作り弁当の差し入れがよくあったそうなのですが、
せっかく作ってくれたからと、全部食べてらしたのです。
その様子を見ていたほかの出演者さんやスタッフさんから、
太りすぎを懸念する声があったのですが・・・それでも食べていたとか。

・・・ファンのみなさん・・・ジコチューなことはやめましょう。
お弁当をもらったら困りますよ、捨てるのは悪いし食べるのはしんどいし。
ファンは節度と常識を持つべし。好きな俳優さんタレントさんを困らせちゃいけませんやね。
渡辺さん、いいヒトだからああなっちゃったわけです・・・。


その後榊原郁恵さんと1987年に結婚され、郁恵ちゃんの
「私が痩せさせて見せます!」宣言があって・・・
スゴイ肥満体であった渡辺さんも、愛妻の強力ダイエットのおかげで
まずまずのぽっちゃり体型にはなられましたが・・・
それが今は”貫禄”にもなりつつあるのかな?
でも、童顔でいらっしゃるので、なんかカワイイ感じです。(失礼)

さて、お話は少し飛びまして、ウチの次女の話なんですが、
以前から彼女はイギリス王室の歴史マニアで、
特に薔薇戦争~フランス革命頃の話が大好きなのです。
で、このあたりといえばシェイクスピアのお芝居「ヘンリー六世」の時代。
多少演劇にも興味があるとはいえ、さほど芝居好きというほどではない。
でも、その時代のものなら見てみたいと申しまして、
娘のお芝居鑑賞につき合わされることになりました。

それで行ったのが昨年10月から11月にかけて東京の新国立劇場で上演された
「ヘンリー六世 三部作一挙上演」でした。

何とそれって二日がかりで、全部で9時間半ですよ・・・
一日で全部と言う日もあったのですが、いくらなんでもそれはしんどいので
土日に渡る公演に行きました。

何の予備知識もない・・・のはさておき、誰が出演するのかも全然知らずに行きました。
最近の芸能界にほとんど興味がない上、演劇中心の舞台俳優さんなんて全然知らないから、
誰が出てても一緒やと思って下調べも一切せずに行きました。

薔薇戦争とは要は王位をめぐる二つの王家――ヨーク家とランカスター家の争いで、
その王家がそれぞれ白薔薇と紅薔薇を象徴としたのですが、
その白薔薇のヨーク家の中心人物が登場したのを見ると・・・

「あれ?? 渡辺徹ちゃうのん・・?!」

あ、知ってるヒトみっけ!・・・という感じでした。
そこからは俄然興味を持ってお芝居を見だしたのですから、
ちゃちゃめは現金な奴・・・。

一番左が渡辺さんです。

で、今更ながら感心・・・。
さすが、”新劇界の東大”文学座出身、テレビではなく生というのもありますが
すごい迫力でした。(決して体型のせいではありません。)
途中で”殺される”ため、フル出場ではありませんでしたが、
重要な役だけに出番は多くセリフは長い。
プロなんですから当然と言ってしまえばそれまでですが、
このお話を全然知らないものでもぐいぐい引き込まれました。
9時間半がなんぼのもんじゃい!
見ごたえ十分、素晴しい時間を過ごさせていただきました。

渡辺さんは私と同世代でいらっしゃいます。
そろそろ健康不安含め人生のいろんなことを考え始める御年でしょうか。
先日少し年長でいらっしゃるサザンの桑田さんがガン宣言なさいましたが
ある意味新たなる戦いに向かう年代なんだと思います。

渡辺さんも実は若い頃のメタボがもとで糖尿病をお持ちとか・・・
でも、体に気をつけながらも精力的に活躍しておられます。
見るほうも”パネエ”(半端ないという意味です)けど、
演じる方にはもっと”パネエ”9時間半、とても常人には真似できません。
特に思うのは・・・なんでそんな長いセリフをしかもたくさん覚えられるのん!!!!
イヤハヤ、俳優さんと言うのはホンマにすごいです。改めて感心させられました・・・。

今春、蜷川幸雄さん演出の舞台「ヘンリー六世」があり
やはり次女に付き合わされて大阪公演を見ましたが、こっちは6時間でした。
これもすごく良かったんですけど、
出来たら渡辺さんが出ている「ヘンリー六世」をもっかい見たい!!
関西でやってくれへんかなあ~・・・。

とにかく、なんか、何故か気になる渡辺さん、
これからもずう~と現役で、がんばって欲しいです~。地味に応援しています。
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創作小説 SUNSET CHAPTER 5  PART.2

2010年08月01日 21時06分57秒 | 創作小品
 「きゃははははっ! 嘘や嘘や!! なあ~もしてへんよ。アンタはバイトの子?」
そのマキさんとかいう変な女性客は大笑いで訂正した後アタシにそう聞いた。アタシはますます不信感でいっぱいの顔でぎごちなく頷いた。
「そうか~。カズの奥さんやないんかあ。テレビ見たときてっきり奥さんかと。ほんでついからこうたろ思うてさ~!」
「ち…違いますっ! アタシはタダの大学生のバイトですっ!!!」
何言い出すの? この人~!! でもちょっと嬉しいかも。て、違う違う違う!!!
「いやあ、若い子をからかうのんは楽しいわあ。ゴメンゴメン! 安心しい、ホンマに何もしてへんよ。遭難しかかって偶然おんなじ避難小屋にたどり着いて一晩一緒におっただけや。ダイイチこのコ…」
と、店長を指差して
「高熱出してうなっとったもん。なんも出来へんわ、仮にウチが何か期待してたとしてもな。」
豪快に笑い出した。…ナニ、この人…。
もしもホントに店長に奥さんがいたとしたら、そしてここに居合わせてたら家庭騒動必至だ。なんという悪趣味なからかい方…。離婚騒動にでもなったらどーすんの!! ノリツッコミではすまないよ~! ケバい化粧で水商売の人だろうと推測はできるけど、このまくしたてる関西弁はすさまじい。おまけにめちゃめちゃマイペース。すごく厚かましそう。おばちゃんという年ではまだなさそうだけど、大阪のおばちゃん予備軍なのは間違いない。
 でも、この人のキャラはともかく、その8年前?にあったことっていうのはちょっと気になるな~。こう見えて店長って意外と過去に女の人といろいろあったみたいだもんね~!
小城みゆ希はタダの同級生だって弁解しまくってたけど、ゼッタイタダじゃないもん、きっとなんかあったんだ。と、アタシは睨んでいる。今後の参考のためにぜひ聞いておきたいものです! あれ、アタシもツッコミたくなってる…。

 マキさんとかいう人は店長に向かって話を続けた。
「でも、ほんまに良かった。それにしてもよう崖から谷に突き落とされて助かったね~!」
「イヤ、谷にまでは落ちなかったから。マキの方こそ良く生きてたな。俺、あのままヤクザに殺されて山に埋められでもしたんじゃないかと思ってたぜ。」
「あ~あ、もみあってるとこへちょうど警察も追っかけて来よってな~、一網打尽で捕まえてしもうたわ。ウチも一緒に捕まったけどな。」
 「……この人たちなにげにものすごい話してない…?」
アタシは呆然として、というかあきれ返ってこちらも不審そうにしている清司君にそういった。
「そうですね…。なにがあったんでしょう…?」
だよね…。
 アタシはおそるおそる尋ねてみた。
「あの…なんか恐ろしい話してんですけど…ふたりでなにかすごい事件にでも巻き込まれたんですか?」
「ああ…まあね、このコは」
と、店長を「コ」呼ばわりする。これって関西人独特だよね…。
「ほんまのとばっちりやけど。たまたまウチと一緒にいたばっかりにな…。ヤクザに追っかけられてたんはウチだけやってんもん。カズ、ほんまにあの時のこと、ごめんやで。何も関係ないアンタを、死なしてしまうとこやって…。」
と、マキさんは神妙に頭をさげた。おや、少なくともそう悪い人ではないみたい。店長はコーヒーを出しながら首を横に振る。
「いいよ、もう過ぎたことだし。無事だったんだから。」
「うん…。ホンマ生きててくれてよかった。」
「そっちもな。」
「そやね…。」
マキさんは急にしんみりしてちょっと感慨深い表情になった。そりゃそうかも…。お互い相手が死んだかもしれないと思い続けて、心配し続けていたんだとしたら、やっと肩の重たい荷物が下ろせたということなんだもの。
 それにしても何があったんだろう? 気・に・な・る~!! そんなアタシの、不信感はちょっとおさまったけど、好奇心が湧き上がってきた様子に気がついたのか、店長は軽くアタシに向かって笑いかけて、ミンツをポケットから出してくわえ、それからマキさん相手に思い出話の摺り合わせをし始めた…。

・・・TO BE CONNTINUED.
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