ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

KAIGO.介護 巻の三十六 VS 同居強要攻撃

2010年08月12日 13時34分48秒 | 介護な日々
2008年10月19日(日)

昨日は少々ヤバイかも・・・と、覚悟を一旦決めかけましたが
この日一転して父は元気になってきました。
痰もきれいになっているし、気胸のしんどさもかなりマシになったようです。
病室にラジカセを持ち込んでモーツァルトなんぞをかけると
いたくお気に入りのご様子。
モーツァルトは胎教に良いなんていいますが、気持ちが落ち着くのでしょうね。

・・・・・・・・
2008年10月20日~24日ごろ

「そうするとまた退院が現実味を帯びてきました。」
T先生が病棟の廊下に私を呼び出しておっしゃいました・・・。
なんかちょっとひっかかる物言いですがそれはいいとして、
また元の話に返ってしまいましたよ、
「やっぱり絶対同居してください。でなきゃダメです。」ですって・・?

・・・紹介状書いてくださるんじゃなかったの?
同居じゃなくても常に誰かいるようにすればいいとおっしゃったんじゃなかった?

熱弁をふるって曰く
「今まで同様の状況になった患者さんには全員同居して貰いました。」
「お子さん3人もいるのに、誰も引き取れないなんて考えられない。
普通3人も子どもさんいませんよ、それでもなんとか同居されましたよ。」
更に私が従兄のM兄さんに同居うんぬんの話を報告として告げた後、
M兄さんがお見舞いに来てくれてT先生とそのことについて話をされた際、
T先生はなんだか勘違いしたらしくて
「Mさんは親戚でしょう?いくらHさん(父のこと)にお世話になったからと
ご本人がゆうてはるにしても、Mさんに責任を押し付けるのは筋違いですよ!」
と怒り口調でおっしゃったのです。

・・・・えええーーー・・・・?????

確かにM兄さんに「同居を迫られてちょっと参ってます」と話はしたけど
だからM兄さんになんとかして欲しいと頼んだわけではありません。
状況を報告しただけで、まさかM兄さんに父の面倒を見て欲しいなどと
思ってもいませんよ、もちろんです。
M兄さんには、母の時と同じように父が転院する時には
IC病院にヨロシクいって欲しいというような、そういうお願いはしましたが
それをどう聞き間違えたか、T先生はM兄さんに同居を頼んだと思われたのか・・・

でも、弁解しようにも何をどう話していいかとっさに浮かんでこず・・・
それ以前にT先生、話したいことをまくし立ててさっさと行ってしまわれて、
こっちはもたついているばかりで・・・。


ああ・・・・OS病院消化器内科N先生が懐かしい・・・・・
N先生のように
「ああ、IC病院ね。わかりました、じゃあ紹介状書いときます。
他にも心当たりのある転院先があったら書きますんでいつでもゆうてくださいね。では。」
(この間30秒)
て、ゆうてくださいよ、T先生!!!! N先生を見習えーーーー!!!!(心の声)


もう・・・ここを退院した後はあなたに責任を負わせたりしませんよ!
患者と家族のいいようにさせてくださいよ!
なんも考えんと(N先生が何も考えてないというわけではないです)紹介状書いてよ!
・・・・・・・
第一「今まで同様の状況になった患者さんには全員同居して貰いました。」て、
・・・・ほんまですか?
「そうせんと紹介状書いてくれへんみたいやな、この先生。」
「どうせわからへんて。同居しますてゆうとこ。」
という患者さん一家がひとつもなかったと言い切れますか???
(・・・・・なんてね・・・・。)

このとき私、いろんな人にT先生の同居強要の件を話しましたが・・・
どなたも「先生が口出ししすぎや」とおっしゃいました。
ですよねえ・・・・。
ケアマネTさんも「それはおかしい」とおっしゃいました。
「同居するかどうかは患者と家族の問題。
お医者さんとしては同居が一番いいという意見は言ってもらっていいけれど
実際どうするかはその家庭の事情がそれぞれあるのだから家庭でいいようにして当然。
お医者さんが言うとおりにしないと紹介状を書かないというのは明らかに越権では?」
・・・ありがとうございます~、Tさん・・・。

でも、私たちもT先生と対決なんてしたくないんです。
この問題を除けば、T先生、本当によくしてくださっています。
専門外のところで問題があると、すぐに専門のドクターを呼んでくださいます。
考えうるあらゆるケースを想定して、出来る治療はなんでもやってくださいます。
何か異常が出ると飛んできてくださいます。
父のためを思えばこその熱弁だということも百も承知しています。
本当に、本当に心から感謝はしているのです。

だからこそ、T先生とケンカしたくない。
「同居するから」とウソをついて、紹介状さえもらえればこっちのもんやとばかり
無理からでも退院してとんずらするマネもしたくありません。
(まあ・・・奥の手として考えはしましたがな・・・)

ですから、再度できる限り兄妹3人が交代で泊り込み父の傍にいる、
外出時は必ずヘルパーさんがいる時間帯にする、
などと言った具体的なスケジュールをきちんと書いた書面をちい兄が書上げ
T先生にお渡ししました。
計画としては月~木は私、木~土お兄、水と土~月ちい兄・・・を基本で。
・・・私も、この歳になってまた親と暮らすなんて、
子供時代に戻ったみたいでそれはそれで楽しいかも・・・と、考えることにしました。
奥の部屋のベッドに父、傍にテレビも移動させて身の回りのものを置いて
手前の居間に私がいることにして・・・父の様子を見ながら好きなことして・・・
たまに母を連れて帰って三人でお茶におやつでも食べて・・・。
うん、それも悪くないやん・・・と。
同居は無理でも、これなら出来ます。
なんとかこれでT先生にお許しいただけないかな・・・。

それから、父の介護認定を行った23日には、ケアマネのTさんも伴って
病院内にある患者相談窓口に行き、
ソーシャルワーカーSさんにお願いしてT先生になんとか理解を得たいと相談し、
話し合いの場をつくっていただいて間に入ってくださるようお願いしました。
当事者同志だとつい感情的になって話が余計こじれることもありますから・・・。

そうしてSさんが調停に入ってくださり、翌24日、早速ちい兄に電話が入りました。
「T先生は理解してくださいましたよ。それでいいそうです。
ですから改めて相談の場は設けなくていいでしょう。
それから、先生はこのことで別に気分を害されたりしていらっしゃらないので
ご安心くださいね・・・。」
・・・・・・・・
ああ・・・やれやれ・・・ようやく和解(?)できましたか・・・

でも、・・・・・ひとことゆうてええ?

・・・・・気分害してたの、こっちの方やねんけどな・・・

あああああああああ・・・・・・
すんませんすんませんなんでもありませんけっかおーらいですほんま!

「ええかげんにしい! さっさと同居したらええやんか、
冷たい子どもらやな、あんたら!!!」
・・・・というお叱りの声は実際はありませんでしたが
心のどこかにあった気はするんですよね、今でも。

・・・もっとも・・・結果どう転んでもそうはならなかったんですけどね・・・。
コメント
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