ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

ジュリー・イン・キリヌキ~「悪魔のようなあいつ」編 その2

2010年10月31日 22時22分08秒 | ジュリー・・・思い出雑記あれやこれや
前回の続きだす。ゴタクは置いといて、まずアップしまひょ。
第4回やで~!



続いて第5回。




残念ながらこのあとはしばらくなく、次はこれ、第10回です。



それから第14回・・・長谷直美さん! 若い!(ジュリーもやけど・・・)



そして・・・たぶん16回(記事内容があいまいではっきりわからない)

最終回は17回なのでいよいよ大詰めの時期ですな。

おそらくうちにあった新聞からは、載ってる限り切り抜いてたはずなんですが
毎回はサスガになかったのですね。最終回もなかったみたいです。
でも、最終回はこういう↓雑誌のキリヌキあり。


↓左下の文章の拡大です~。


ご堪能いただけましたでしょーか?

でも・・・この頃のキリヌキはまだあるのです。
「悪魔のようなあいつ」以外の新聞キリヌキ・・・これはまた、次回アップします。
それから小ネタも少々・・・

またまた乞うご期待・・・期待に応えられますよう・・・お祈り。
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KAIGO.介護 巻の六十四 VS N先生!?

2010年10月30日 08時27分04秒 | 介護な日々
残念ながら肝心の母が思いがけず急逝してしまい、思い出話になってしまいますが、
記録としても当ブログのこの記事は続けます・・・。

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2009年7月下旬~8月上旬

母の様子は特に変化なし。
散歩に出かけたり、オヤツを食べたり。
機嫌も良かったり悪かったり・・・。
ただ、半端ない暑さには参り気味。
散歩には出たがるけれど、また、できれば出たほうが良いのだけれど
出かけるとやはりちょっとバテるようです。
そのせいか、食もイマイチ進みません・・・オヤツはばくばく食べますがな・・・。

その間に、私たちは母のがんについて手術していただこうと決心していました。
しかるに、OS病院のN先生はあまりやりたくなさそうです。
もしN先生が受けてくださらなければ、他の病院を探さねばなりません。
そうなると大変です。
勝手知ったるOS病院なら母・・・が覚えてなくても
病院側はよくおわかりなので、いろんな面で何かと安心ですが、
もし今まで行ったことのない病院になると、ストレスもたまります。
ですので、これは何としてもN先生にうんと言ってもらわねばなりません。

そこで・・・
「8月7日のOS病院受診は全員が付き添うことにしよう」

・・・こうなれば人海戦術です。
みんなで押しかけて数にモノを言わせて何とか押し切ろう!
そういう作戦に出ることにしました。
↓気分としてはこんな感じ??


そしていざ、決戦に臨みました・・・


2009年8月7日(金)

さて、勝敗の行方(?)は・・・??

診察室に入ってD先生から言われたことを伝え、
もちろんその旨一筆書いていただいたものもお渡しし、
「改めて話し合った結果、やはり手術をお願いしたい」と切々と訴えましたところ・・・



おお・・・・・。

イヤイヤ・・・ホンマ案外すんなり受け入れてくださいました。
「わかりました。じゃあ、思い切ってやってみますか。
太ももからカテーテルを入れてがんを薬で叩く方法をやりましょう。
一番負担が少ないと思います。
ただ、やはりお話したとおりリスクはあります。
へろへろになるかもしれません、ですから無理はしません。
もし、手術中に具合が悪くなることがあれば、その時点で引き返しますね。」

穏やかににこやかに、そしてクールに・・・。
ああ、N先生がN先生でよかった・・・。
(暗にT先生だったら聞いてくれへんかったかもと言って・・・イヤイヤイヤ!!)

そういうわけで、8月24日に入院、25日に施術と言うスケジュールが決まりました。

やれやれ、これでひと安心・・・。

ちょっと調べましたところ、カテーテル手術には
血管をふさいでがんを兵糧攻めにするという、D先生がおっしゃった方法と
がんに抗がん剤を注入してがん細胞を叩く方法があるそうです。
今回は後者の方法をとるということでしたが、
いずれにしろ体にかかる負担は、他の方法と比べても低いほうらしいけれど、
それでも全然無いとはいえない。
どうしても周囲の正常な肝細胞にも影響を与えてしまうし、
肝臓全体が少々くたびれてしまう(N先生言うところの”へろへろ”)ので
一晩は安静が必要なんだとか。
N先生のお話では、術後数時間はベッド上で仰臥位のままじっと寝てなくてはならない、
特に太ももの傷が落ち着くまで、ひざを立てないよう・・・
認知症があるのであれば、誰かが監視して
絶対動かさないようにしないと、させないといけないと言われました。

「いいよ、私が付き添うから。」・・・と誰かが言った・・・。
・・・はい、お兄の出番であります・・・!!!
しっかり~! ヨロシク~!!

それまでの日々は、またいつものようにご機嫌に過ごせますよう・・・。
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ジュリー・イン・キリヌキ~「悪魔のようなあいつ」編 その1

2010年10月30日 08時13分16秒 | ジュリー・・・思い出雑記あれやこれや
本文の前に・・・
やっぱこれだけ沢田さん関連記事が増えたら
カテゴリー作ったほうがいいなと思いまして、ジュリーカテ増設し記事引越しました。
ヤレヤレ・・・結局こうなったのね・・・。

・・・というわけで、本題。



改めまして、沢田研二さんファンの皆様、
オールドファンの皆様、新規ファンの皆様、
ずっとずっとファンの皆様、元ファンの皆様・・・
ファンじゃないけどまあ読んでやろうかという奇特な皆様、こんにちは。
お片づけをしておりましたら、えらいモンが出てきました・・・ので一挙公開です。



これはご覧のとおりジュリー主演のドラマ「悪魔のようなあいつ」
サントラ、それもシングルのジャケットです。
これはご存知の方も多いのではと思いますが・・・そのジャケ裏は・・・



映っているのは井上堯之バンドのみなさん。
左からベース・岸辺修三(現・一徳)さん、キーボード・大野克夫さん
ドラム・田中清司さん、ギター・速水清司さんそして井上堯之さん。

書いてある文が読みにくいと思いますので拡大~



でも・・・とんでもないのは実はこれではありません。
この、ジャケットとともに保存してあったもの・・・新聞記事です。


・・・以下の記事、おわかりかな???



はい、放映当時の新聞(朝○新聞大阪本社版)
ラテ(ラジオテレビ)面の番組ダイジェストですわ~。



↑これは別の新聞社だと思うのですか、スミマセン、ちょっと不明・・・。(毎○かな?)


↑これもどこからか不明です。スミマセン。朝○、毎○でなきゃ○売やろなあ。
たぶん当時の学校の友達とかに頼んで切り抜きしてもらったのだと思います。

一応各紙に載ってたということですね。まあ、当時結構話題になりましたし。
放送局は大阪ですんで毎日になってますが、つまりはTBS系列ってことです。

それから↓こちらも新聞記事です。なかなかに注目の的ですなあ~。

すみません、一部切れてますわ・・・

この記事では第2回の放送について触れておりますね。

そこで、次はこれを↓ご覧ください。第2回のダイジェストです。

ラテ面2段にわたっていたため、途中セロハンテープで留めてありました。
見づらくてごめんなさいです・・・まあ、読めますよね。

これ・・・尾崎紀世彦さんですよ~。懐かしい!
ねちねちといじめられるシーンですねえ・・・。ツバまで吐きかけられるんですよ、マジで。
この放映の後、ジュリーは自身のラジオ番組で、「このシーンは気持ちよかった」と言ってました。
イヤ、ほんま。・・・ジュリーって・・・・もしかしてM???
但し「ツバかかったとこは後でちょっと臭かったけど。」と・・・。
・・・・・・おいおい・・・。

そういや・・ジュリーは泣きの入る歌とか、
苦しむ場面を歌う(=演じる)のが好きと言ってましたわ~。

他にもいくらか切り抜いたラテ面ダイジェストがございます。
たくさんあるので次回に持ち越します~。乞うご期待!
・・・・というほどのものであれば幸いナリ~。
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KAIGO.介護 巻の六十三 やれば後悔? やらねば大後悔! 

2010年10月29日 08時09分01秒 | 介護な日々
残念ながら肝心の母が思いがけず急逝してしまい、思い出話になってしまいますが、
記録としても当ブログのこの記事は続けます・・・。

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2009年7月中旬~

母の日常は相変わらず。機嫌良かったり悪かったり。

ベッドの柵をはずして脱走を試みたり。


この頃は、前にアップしました「KAIGO.介護 番外編の2 母の戦中記
そこで紹介した母の所属の主婦の会会員の戦時中の話をまとめた小冊子の、
その原稿作成のため、ちい兄が母から聞き取り調査をしていました。
やはり会とのかかわりが母には一番の励みになるらしく、
会合があれば今も参加したいと思っていますし、
あるいは昔のようにうちの家で会を開いていただければ嬉しいな・・・と話しました。

それにしても年々夏の暑さがひどくなっていますよねえ・・。
伝統的日本建築のウチは、表の庭から裏庭まで風が通り抜けるため
ずうっとクーラーなしでも十分過ごせたのですが、それももう限界・・・。
さすがに母も「お金私が出すからクーラー買おか?」と言い出しましたが・・

まあ、もうちょっと様子を見ることにして・・・。


2009年7月22日(水)

皆様覚えておいででしょうか? 昨年のこの日、日本で宇宙的大イベントがあったのを。
文字通り、大天体ショーがあったのです・・・怪奇・・・じゃない皆既日食が。←ベタすぎ

関西では完全な日食ではないけれど、めったに見られるもんじゃないので、
ぜひとも母にも見せたいと、ころあいを見計らって外へ連れ出しましたが、
ご存知のとおり、この日は生憎曇天の空模様・・。
おかげでと言うかなんというか、ゴーグルや下敷きは不要で、わずかに雲に映る欠けた太陽を
実家の裏の駐車場で見ることができました。
母は・・・見てたんかな、ちい兄とふたりで天を指差し
「あれやで!」「見んかいな!」とさんざん言ったのですが・・・

まあ、ご機嫌やったからええか・・・。


さて、D先生から改めてお話がありました。

「今まだ(がんは)2センチ程なので十分治療できます。
方法は、太ももからカテーテルを入れ血管を止めてがんを兵糧攻めにするか、
お腹に穴を開けて管を注入してエタノールで焼くか。エタノール注ならより負担は軽いです。
手術は何に限らず相応のリスクはあるもの。今ならからだへの負担もさほどないはず。
逆に、今何もせずにいると間違いなく1年以内に黄疸や痛み、腹水などの症状がでます。
そうなった時に『あの時治療しておけばよかった』となっても遅いです。
今、リスク覚悟で治療して、それでダメなら納得もできますし、
何もしないで後々後悔するよりはいいのではないですか?
・・・私は治療をお勧めします。」

非常に説得力がありました。
まさにおっしゃるとおり、やってする後悔よりやらなかったことによる後悔の方が大きい。
きっとそうなんでしょう。(ていうようなテレビCMもありましたね、生命保険会社かなんかの。)


決断しました・・・やっぱり手術してもらいましょう。
母も「してもええで」と言ってるし(わかってゆうてへんかも知れへんけど)。


でも、OS病院のN先生はやりたくなさそーです・・・。
「もしN先生がどうしてもやりたくないというのなら、
他のやってくれる病院をD先生に紹介してもろたらええねん。」
そやね、そん時ゃそん時や。


2009年7月26日(日)・・・ちい兄記録によると・・・

曇天のせいでか、ご機嫌ななめ模様。
「退院する」と言い張って荷物を全部持って出ようとする。
「まだまだ退院できませんよ」と看護師さんに言われ、一時帰宅の帰り道で文句たらたら。
裏のゴーヤを見て、見たそばからすぐそのことを忘れたのでもっかい見て、ウチの中へ。
ちょうど徳島県のウチの本家から、送ったお中元のお礼の電話があり、
続いて親戚KHさん夫妻からも電話がありました。
どちらの電話にも、母も出ましたが、喋っている様子は常人とかわりなかったそうです。
ちい兄の感想にも「知った人との交流があるとよい」。

「もういつ死んでもええ」という反面
「リハビリなんかしてへん、退院して自分で家で練習してみな・・」との前向き発言も。


この日のちい兄の記録に、こんな内容の覚書があります・・・↓


「やっと来てくれた・・・どうしようかと思った」と言うときは機嫌悪い。


「無理ゆうてたで」と言っても「そうか?」とケロッとして笑うことが多い。

・・・・・・
しかるにこの日は夕方もご機嫌斜め。
また散歩に連れ出して自宅周辺からご近所、院内の一般病棟と療養病棟をめぐり
ベッドに戻る頃、ようやくふつうの機嫌になったとか・・・。


お疲れさんっす・・・
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少年ジャンプな日々~封神演義(ほうしんえんぎ)

2010年10月27日 07時18分44秒 | コミック・アニメ
本題に入る前に。

中国三大奇書というものをご存知でしょうか?
歴史上の中国の物語・三大奇書のうち・・・二つは日本でも有名で、
それは孫悟空の『西遊記』と、『三国志演義』・・・

それに「水滸伝」を加えて中国四大奇書とも申しますが・・・。

いかんせん最後の一つはこの三作品に比べれば、知る人ぞ知るレベル
つか、知っている人はあんまりいない・・・。

それは『封神演義(ほうしんえんぎ)』です。

古代中国の、殷王朝が滅び周王朝に取って代わる時の物語。
主人公は実在した歴史上の大人物・太公望です。

もちろん演義=物語ですので、大半はフィクションです。
原作者は中国は宋の時代の人となっておりますが、もともと伝承文学、
原作と言うよりは編集者と言ったほうが正しいでしょう。
何百年もの間に口伝されていくうちにどんどん話が変わり、どんどん登場人物が増え
虚実がめちゃめちゃに織り込まれて荒唐無稽な話になっていっており、
矛盾やでたらめだらけではありますが、単純に言って面白いことは確かです。
時代が時代なので、神獣も出てくるし仙界の争いと人間界の争いが入り乱れ、
宝貝(パオペエ)と呼ばれる超能力を発揮する架空の道具も使われるわ
不思議な薬やとんでもない異形の超人はでてくるわ、
これはもうファンタジーワールドに他なりません。
どっちかというとRPG(ロールプレイングゲーム)の世界です。

イヤイヤイヤ、内容の面白さからホンマにゲームになっていますとも。
中国や日本の歴史書の発行が中心の大手出版社であり、
近年はゲーム市場にも進出して有名な「信長の野望」シリーズを発売した
KOEI(光栄)さんからプレイステーション版のシュミレーションRPGが出てます、
その続編もPS2で出ていて
ワタシどちらもやりましたすんごく面白かったですはまりましたホンマ・・・。


ゲームはともかく、何しろ中国三(四)大奇書ですから、関連書物もたくさん出ています。
一時ちょっとはやりもしましたし、その影には光栄さんがいたと思いますが、
その光栄さんから物語の訳本はもちろんのこと(分厚い文庫版で全7巻)
研究書や解説本、はてはキャラ本(登場人物の解説書)のようなものまでいっぱい出ています。

のめりこみやすいワタシはそれを片っ端から買って読みました。
元々古代中国史が大好きで、それでうちの旦那が「こういうもん見つけたけど」
と言って買って来てくれたのがそのプレステ版のゲームでした。
・・・そっからはまり、そして最後にたどり着いたのが・・・


週刊少年ジャンプ掲載の漫画・フジリューこと藤崎竜先生作「封神演義」でした。
本誌掲載は1996年から2000年までですので、終了してもう十年ですね。

一応種本というか、基にした「封神演義」の原作本があるのですが、
それは光栄さんの文庫版ではなく、講談社から出ている安能務さんと言う方の訳本です。
光栄さんいわく、こちらの訳本には間違いも多いと言うことでしたが
その話はさておき、フジリュー先生解釈の「封神演義」を紹介します。

フジリュー先生といえば、それまでの作品は(自称)SFものだったそうです。
しかるに封神演義は歴史物語ではあるはずなんだけど、
読めば読むほどこりゃ異世界のSFですわね。ていうか、ファンタジーですな。
フジリュー先生フィルターを通して、さらにそれに磨きがかかり
もはやオリジナル作品と言っても良いかと思います。
何しろ時代考証なんて全然カンケーないもの!!!

もともと原作からして荒唐無稽なんだから、時代考証なんぞいりませんけど。

フジリュー流解釈に加えて展開もどんどん原作を離れ、
演出にいたっては完全にフジリューワールド。
これはフジリュー先生によるキャラクターシステムを取り入れた別作品です。
先生いわく「原作どおりに描いてもいいの?」
担当氏答えていわく「ダメ!」

テレビ東京系でスタジオディーンによるアニメ化もされました。
1999年7月から12月まで。土曜日朝7時からやってましたね~。
なお、アニメ版では「仙界伝 封神演義」というタイトルで、
そこからのゲームも、上記のコーエーさんのゲームと区別するため同名で発売されています。
(ちなみにこちらのゲームはワタシ的にはもひとつでした・・・個人の感想ですよ。
 ・・・つか、それもやったのかよ!!・・というツッコミあり??)
フジリュー先生の原作を更にキャラクターシステムで再構成していますので、
もともとの原作からはかなり離れてしまっておりますが、これはこれでまたよきかな、と。




ご覧のとおり、「どこが中国古代物語やねん、時代考証どないなってんねん?!」
というような絵でしょ?
アニメの第1話の冒頭でも、登場キャラが視聴者に向かって
「え? 時代考証に無理がある? それはそこ、架空の物語ですから」
などと突っ込まれる前の言い訳(?)をしています・・・。

ちなみに、太公望の乗っているのは四不象(スープーシャン)という名の竜系の霊獣で、
決してカバではありません・・・カバだけど。
カバに見えますけど違うのです・・・カバと呼ばれますけど。
ましてやムー○ンでもありません・・・そっくりですけど。
スープー谷の出身でスープーパパ、スープーママもいますけど・・・。



話の大筋は、非道の限りを尽くしている妲己・紂王の治める殷を滅ぼし、
新しい国・・・周を建国するために、太公望が軍師となって革命を起こす、
これは史実でもある殷周革命をベースにした物語なのですが、
封神演義では、妲己は実は妖怪で、紂王をたぶらかしているという設定になっており
その部下の妖怪たちと道士や仙人が戦い、互いに”封神”しあいながら物語がすすみます。

封神とは・・・妖怪あるいは道士・仙人といった特殊な能力を持つものが倒されると
その魂は封神台というところに封印されます。これを封神と呼ぶわけです。
妖怪とともに人間界にあふれすぎた道士・仙人を封神榜(ほうしんぼう)というリストに基づいて
封神台に閉じ込め、人間界と仙界の間にもうひとつ神界をつくって
それぞれを”整理”するのも目的にしている、それを封神計画と呼びます。
仙界のトップ元始天尊(げんしてんそん)はこの封神計画を人間界の殷周革命にあわせて発動することにし、
その実行者のまとめ役として太公望を選んだ、ということです。

これは元々の原作でのお話で、フジリュー先生は更に物語を再構築して
人間に味方する崑崙山(こんろんさん)と、妖怪仙人を中心とする金鰲島(きんごうとう)の争い、
更にもっとはじめ、地球に初めて人類が誕生したいきさつまで含めて
壮大なスケールで物語を描いています。

中国の神話にも出てくる中国の神様、
伏儀(ふくぎ・当作品内ではふっぎ)と女媧(じょか)が宇宙から来たとか、
妲己は実はもっと古代より生きていて、
次々に新しい体を得て転生を繰り返していた仙女だったとか・・・
そして肝心の主人公・太公望の正体(?)も実はかなりとんでもないものだったとか・・・
いろんな設定が最後に明らかになって、中国神話を知るものにはかなり楽しい結末になっています。
イヤ、よく勉強なさってますわ~、と感心・・・(あ、えらそう??)

ちなみに、本家・中国では封神演義は一般的に「封神榜」と呼ばれ
ちょいちょい映画化やドラマ化がされています。
ちゃちゃめごひいき香港スターの鄭少秋さんももちろんやってはります~。
(主題歌を歌ってるのは確かなんですが、主役だったのかどうかは不明・・)

とにかく、いつも言いますが・・・これも面白いです。
ぜひ試しに、ご覧あれ・・・

こちらは最終巻
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