2008年8月11日(月)
その日は父のSセンター通院の日。
OS病院は予約をとっていても結構待たされることが多いのですが
Sセンターはあまり待たされません。だから父はSセンターがごひいきでした。
外来診察はおなじみ熱血T先生。
・・・熱血と書いていますが、見た目は全然暑苦しくなく、
むしろ淡々と、クールな口調で話をする先生です。
でもって話が長い。念を押す。あらゆるケースを想定して逐一説明する。
気がつくと長時間経っている・・・。さすがに外来では手短にお話されますが。
この日は「腎臓内科につながりを持ってください」とのことでした。
年をとるとどうしてもあちこち老化して機能が低下していきます。
腎臓も例に漏れず、だんだん衰えていきます。
心臓に基礎疾患があり、心不全がちの人はなおさら腎不全も起こしやすいそうです。
透析については(も?)何の知識もないのですが、
いきなり行って透析を受けられるものではないのですね。
基礎的な診察はもちろん、透析を行うための何か準備?がいるそうなのです。
そのためにはちゃんと腎臓内科で処置してもらっておいて、
実際の透析は最寄の透析センターですればよいらしく・・・。
父にも透析の可能性がでてきましたが、ここSセンターには腎臓内科がないので、
紹介状を持って大きな病院へ行きなさいといわれたのでした。
他の大きな病院というと・・・まあ、ホントにたくさんあるのですが、
ここは勝手知ったるOS病院に行くべきでしょう、母がずうっとお世話になっているし、
あそこなら私も受診システムをよく知っています。
それで、OS病院の腎臓内科宛紹介状をいただいて行くことになりました。
その頃、父はよく足がむくんでいました。
むくみがあるということは腎臓の働きが悪いということですが、
基本的にむくみは痛いものではありません。が、父は足の痛みを訴えていました。
高齢だと毛細血管も弱くなり、ちょっとぶつけただけでも内出血することがよくあります。
そのせいか痛いという足にも内出血と思しき紫色のあざができていました。
そこが痛むのかと当初は考えていました。
しかし、実はそうではありませんでした。
2008年8月18日(月)
この日は父の介護認定の調査の日。
私たちは立ち会いませんでしたが、いてくださったヘルパーKさんによると
父は声がなかなか出ず、ヘルパーさんが代わっていろいろ様子を伝えてくださったとか。
ケアマネTさんの見立てでも、要介護になりそうだということでした。
とにかくこちらは結果待ちということで・・・
2008年8月19日(火)
紹介状を持って、父は介護タクシーを使ってOS病院へ行きました。
私は病院に直行して合流し、腎臓内科に向かいました。
初診受付でカルテを作ってもらい、腎臓内科受付へ、
更に初期検査で検査室へ、それから待合へ・・・ところがこの日はドクターの都合で
いつもなら3階なのに4階へ上がれといわれ・・・
2階、3階、4階とまわり、ようやく診ていただいたところが・・・
「これくらいならまだ透析にはかなり余裕がある、
透析は一度受けるともうなしでは生きられなくなるので、自力でいけるところまで行った方がよい、
この程度ならSセンターのT医師(多少ご存知らしい)なら十分診られるはず。」
と、差し戻されてしまいました。
腎臓内科のドクターによりますと、
「本当は入院してしばらく治療したほうが早く改善される状態にあるし、
一昔前ならすぐ入院するよう勧めたけれど、
いかんせんここも医師不足で、もっと重度の人を優先させざるを得ない。
あんたはまだそこまで行ってないので、今まで通りT先生に診てもらいなさい。」
・・・ということでした。だから通院の必要もないし、薬も出さない、と・・・。
しかもなぜか怒ったようにおっしゃるのです。
「これくらいで来るな、T医師はなんで寄越したんだ?」
とでもいいたそうな感じでした・・・なんやねん、いったい・・・。
ところがこれではすみませんでした。
「腎臓はいいけど、この足はちょっとまずい。」
「・・・むくみではないんですか?」
「あのねえ、腎臓が悪くてむくむのは左右両足なるの。左だけでしょ?
これはむくんでるんやないよ、他の病気や。皮膚科へは行ったの?
SセンターのT先生はなんて言いはったの?」
「あの・・・この前の診察の時はこんなにひどくなかったので・・・。」
「最近? こんなになってからT先生に診て貰った?」
「いいえ・・・むくみやったらこちらに来ることになってたので、こちらで聞こうと・・・。」
「・・・主治医は誰? T先生やろ? そしたらなにかあったらまず主治医に聞きなさい!
ふだんは心臓で診てもろてても、主治医は全体の様子診てるんやから!
ここでは心臓のことまでわからへんのでね、心臓診ながら他のところも診て、
専門医に回したほうがいいと思ったらまわすんやから、まずT先生に診てもらわなダメよ?!
こんなん、腎臓と関係ない、ここへ来てもしゃあないやないの。
これは皮膚のことやから皮膚科行きなさい。今ココの皮膚科聞いてみるから。
いまから診て貰えるか聞くからね!! ちゃんと診察受けてきなさい!
その後、T先生へ返事書くからね・・・まずあっち行って診てもらいなさい!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
むっちゃ叱られました。患者の心配をしてくださっているのはわかるけど・・
そんな言い方、そんな怒り方せんでええやないの!
こっちはずぶの素人やで? 足の腫れがむくみか他の病気か、
わからへんから病院来とるんやないかーーー!!
T先生に言われたからきたんやないかあーーー!!!
皮膚科のことは聞いてへんわあ! なんじゃその何しに来たって態度はあ!
それでなくともいろいろ心配やのに、患者や家族の気持ちがわからんのかあ!
こんの、××医者があああーーーー!!!
めっちゃムカツキーーーー!!!!!!!!
・・・とは、とてもいえませんで恐縮してハイとスミマセンを繰り返しました。
そして、院内紹介状をもらって皮膚科へ行きましたが、そこでまた叱られました。
「なんでこんななるまでほっといたの?!
これは蜂窩織炎(ほうかしきえん)てゆうて、足のちょっとした傷から
ばい菌がはいって皮膚の下の深いところで炎症を起こしてるんですわ。
それもこんな、色変ってるでしょ? そら痛いわ。我慢したって良くならんでしょ。
年よりは抵抗力落ちてるからなりやすいし、治りも悪いんや。
こんなん安静にして抗生剤の点滴とかせんとあかん。
うちは? あんた娘さん? 同居してるの? 誰もいてないの?
ほな、入院しなさい。うちで安静にできるんやったらええけど
看る人がおらんのやったら静かに寝てられへんのでしょ? ほな入院せなあかん。
・・・・・・・・入院したくない?(と、父は言った・・・)
そんなことしてたら敗血症起こしますよ? からだじゅうに毒が回って敗血症起こしたら
命にかかわりますよ? いいんですか?! 責任持ちませんよ?
近所に皮膚科がある? そこで診てもらうんやね? 絶対行きなさいよ!
責任はそこがもってくれるんですね?!いいですか、私は入院を勧めましたからね!
決めるのは患者さんやけど、私は勧めましたよ。
私が言いたいのは誰が責任を持てるのかと言うことです。」
・・・・・
正論です。まったくもっておっしゃるとおり・・・。
なのに、こんなに追い詰められたキモチになるのはなんでなん?
なんでこんなにボロカスに叱咤されなならんのやろう?
うちらそんなに無責任な看護してるんやろか?
病気治しに、あるいは症状を少しでも和らげるために
専門家に診てもらいながら、現実の生活との折り合いも考えながら
それでも出来ることをがんばってやっていこうとしてるつもりやのに
なんっでこないクソミソに怒られるんや?!
父は母をほおって置けなくて、自宅近くの医療機関で治療しながら
スローライフ目指してるだけやのに。
それぞれで紹介状をもらって、釈然としないキモチで
てか、めっちゃムカツキ疲れただけの診療でOS病院を後にしました。
・・・「何しに来た?」?
・・・・何しに行ったんか聞きたいのはこっちのほうじゃあああ~!!
以降、ケッキョク父のことではOS病院にはまったく行きませんでした。
とんだ"災難”でしたわ・・・
その日は父のSセンター通院の日。
OS病院は予約をとっていても結構待たされることが多いのですが
Sセンターはあまり待たされません。だから父はSセンターがごひいきでした。
外来診察はおなじみ熱血T先生。
・・・熱血と書いていますが、見た目は全然暑苦しくなく、
むしろ淡々と、クールな口調で話をする先生です。
でもって話が長い。念を押す。あらゆるケースを想定して逐一説明する。
気がつくと長時間経っている・・・。さすがに外来では手短にお話されますが。
この日は「腎臓内科につながりを持ってください」とのことでした。
年をとるとどうしてもあちこち老化して機能が低下していきます。
腎臓も例に漏れず、だんだん衰えていきます。
心臓に基礎疾患があり、心不全がちの人はなおさら腎不全も起こしやすいそうです。
透析については(も?)何の知識もないのですが、
いきなり行って透析を受けられるものではないのですね。
基礎的な診察はもちろん、透析を行うための何か準備?がいるそうなのです。
そのためにはちゃんと腎臓内科で処置してもらっておいて、
実際の透析は最寄の透析センターですればよいらしく・・・。
父にも透析の可能性がでてきましたが、ここSセンターには腎臓内科がないので、
紹介状を持って大きな病院へ行きなさいといわれたのでした。
他の大きな病院というと・・・まあ、ホントにたくさんあるのですが、
ここは勝手知ったるOS病院に行くべきでしょう、母がずうっとお世話になっているし、
あそこなら私も受診システムをよく知っています。
それで、OS病院の腎臓内科宛紹介状をいただいて行くことになりました。
その頃、父はよく足がむくんでいました。
むくみがあるということは腎臓の働きが悪いということですが、
基本的にむくみは痛いものではありません。が、父は足の痛みを訴えていました。
高齢だと毛細血管も弱くなり、ちょっとぶつけただけでも内出血することがよくあります。
そのせいか痛いという足にも内出血と思しき紫色のあざができていました。
そこが痛むのかと当初は考えていました。
しかし、実はそうではありませんでした。
2008年8月18日(月)
この日は父の介護認定の調査の日。
私たちは立ち会いませんでしたが、いてくださったヘルパーKさんによると
父は声がなかなか出ず、ヘルパーさんが代わっていろいろ様子を伝えてくださったとか。
ケアマネTさんの見立てでも、要介護になりそうだということでした。
とにかくこちらは結果待ちということで・・・
2008年8月19日(火)
紹介状を持って、父は介護タクシーを使ってOS病院へ行きました。
私は病院に直行して合流し、腎臓内科に向かいました。
初診受付でカルテを作ってもらい、腎臓内科受付へ、
更に初期検査で検査室へ、それから待合へ・・・ところがこの日はドクターの都合で
いつもなら3階なのに4階へ上がれといわれ・・・
2階、3階、4階とまわり、ようやく診ていただいたところが・・・
「これくらいならまだ透析にはかなり余裕がある、
透析は一度受けるともうなしでは生きられなくなるので、自力でいけるところまで行った方がよい、
この程度ならSセンターのT医師(多少ご存知らしい)なら十分診られるはず。」
と、差し戻されてしまいました。
腎臓内科のドクターによりますと、
「本当は入院してしばらく治療したほうが早く改善される状態にあるし、
一昔前ならすぐ入院するよう勧めたけれど、
いかんせんここも医師不足で、もっと重度の人を優先させざるを得ない。
あんたはまだそこまで行ってないので、今まで通りT先生に診てもらいなさい。」
・・・ということでした。だから通院の必要もないし、薬も出さない、と・・・。
しかもなぜか怒ったようにおっしゃるのです。
「これくらいで来るな、T医師はなんで寄越したんだ?」
とでもいいたそうな感じでした・・・なんやねん、いったい・・・。
ところがこれではすみませんでした。
「腎臓はいいけど、この足はちょっとまずい。」
「・・・むくみではないんですか?」
「あのねえ、腎臓が悪くてむくむのは左右両足なるの。左だけでしょ?
これはむくんでるんやないよ、他の病気や。皮膚科へは行ったの?
SセンターのT先生はなんて言いはったの?」
「あの・・・この前の診察の時はこんなにひどくなかったので・・・。」
「最近? こんなになってからT先生に診て貰った?」
「いいえ・・・むくみやったらこちらに来ることになってたので、こちらで聞こうと・・・。」
「・・・主治医は誰? T先生やろ? そしたらなにかあったらまず主治医に聞きなさい!
ふだんは心臓で診てもろてても、主治医は全体の様子診てるんやから!
ここでは心臓のことまでわからへんのでね、心臓診ながら他のところも診て、
専門医に回したほうがいいと思ったらまわすんやから、まずT先生に診てもらわなダメよ?!
こんなん、腎臓と関係ない、ここへ来てもしゃあないやないの。
これは皮膚のことやから皮膚科行きなさい。今ココの皮膚科聞いてみるから。
いまから診て貰えるか聞くからね!! ちゃんと診察受けてきなさい!
その後、T先生へ返事書くからね・・・まずあっち行って診てもらいなさい!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
むっちゃ叱られました。患者の心配をしてくださっているのはわかるけど・・
そんな言い方、そんな怒り方せんでええやないの!
こっちはずぶの素人やで? 足の腫れがむくみか他の病気か、
わからへんから病院来とるんやないかーーー!!
T先生に言われたからきたんやないかあーーー!!!
皮膚科のことは聞いてへんわあ! なんじゃその何しに来たって態度はあ!
それでなくともいろいろ心配やのに、患者や家族の気持ちがわからんのかあ!
こんの、××医者があああーーーー!!!
めっちゃムカツキーーーー!!!!!!!!
・・・とは、とてもいえませんで恐縮してハイとスミマセンを繰り返しました。
そして、院内紹介状をもらって皮膚科へ行きましたが、そこでまた叱られました。
「なんでこんななるまでほっといたの?!
これは蜂窩織炎(ほうかしきえん)てゆうて、足のちょっとした傷から
ばい菌がはいって皮膚の下の深いところで炎症を起こしてるんですわ。
それもこんな、色変ってるでしょ? そら痛いわ。我慢したって良くならんでしょ。
年よりは抵抗力落ちてるからなりやすいし、治りも悪いんや。
こんなん安静にして抗生剤の点滴とかせんとあかん。
うちは? あんた娘さん? 同居してるの? 誰もいてないの?
ほな、入院しなさい。うちで安静にできるんやったらええけど
看る人がおらんのやったら静かに寝てられへんのでしょ? ほな入院せなあかん。
・・・・・・・・入院したくない?(と、父は言った・・・)
そんなことしてたら敗血症起こしますよ? からだじゅうに毒が回って敗血症起こしたら
命にかかわりますよ? いいんですか?! 責任持ちませんよ?
近所に皮膚科がある? そこで診てもらうんやね? 絶対行きなさいよ!
責任はそこがもってくれるんですね?!いいですか、私は入院を勧めましたからね!
決めるのは患者さんやけど、私は勧めましたよ。
私が言いたいのは誰が責任を持てるのかと言うことです。」
・・・・・
正論です。まったくもっておっしゃるとおり・・・。
なのに、こんなに追い詰められたキモチになるのはなんでなん?
なんでこんなにボロカスに叱咤されなならんのやろう?
うちらそんなに無責任な看護してるんやろか?
病気治しに、あるいは症状を少しでも和らげるために
専門家に診てもらいながら、現実の生活との折り合いも考えながら
それでも出来ることをがんばってやっていこうとしてるつもりやのに
なんっでこないクソミソに怒られるんや?!
父は母をほおって置けなくて、自宅近くの医療機関で治療しながら
スローライフ目指してるだけやのに。
それぞれで紹介状をもらって、釈然としないキモチで
てか、めっちゃムカツキ疲れただけの診療でOS病院を後にしました。
・・・「何しに来た?」?
・・・・何しに行ったんか聞きたいのはこっちのほうじゃあああ~!!
以降、ケッキョク父のことではOS病院にはまったく行きませんでした。
とんだ"災難”でしたわ・・・