ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

KAIGO.介護 巻の二十八 夏はホンマにご用心

2010年07月14日 09時34分56秒 | 介護な日々
2008年7月中旬~下旬

少し話が介護からそれますが・・・

実家ではこの頃裏の空いた土地を駐車場にして、父の勤めていたT社に貸していました。
その収入が毎月あったために、医療保険は現役並み収入(ぎりぎりではあるのですが)と見なされて
窓口負担が3割でした。(通常の高齢者は1割です。)・・・結構な出費ですよね、これ。

で、そういう収入もあるし還付金請求もあるしで、毎年確定申告を父は自らやっていました。
しかし・・・・なんで確定申告ってあんなにややこしいんですかね?!
父は高齢にもかかわらず、ようやってたな~と感心します。
それ以外の家計のことも、年金や医療保険のことも、
またさまざまな煩雑な公共料金や書類関係、一切自分でやっていました。
隣家との境界線の調停についても・・・(もめてたわけではないけど)

これだけこなしていれば父は認知症にはとてもなりそうにないし、
絶対オレオレ詐欺なんかにはひっかからないだろうと、その点はホントに安心でした~。

しかし、頭の方は心配なくても、からだは日に日に弱っていくようです。
特にかかりつけのUI医院のY先生によると、貧血がひどいということでした。
貧血の改善はとにかく栄養のあるものをしっかり食べることですが、水分と塩分、
それにたんぱく質も控えめにしなければならないとなると食事療法は至難の業です。
この頃の父は「食べるのもしんどい」と言ってました。
おまけに昨今の地球温暖化による気温の上昇傾向が追い討ちをかけてきます。

うちの実家は築70年は軽く越すであろうという古い日本家屋です。
大黒柱に大きな畳(本間)の部屋、障子にふすま、縁側、書院造の床の間、違い棚、欄間もあります。
ふすまを取っ払うと表から裏までつながります。表にも裏にも庭があり、
井戸があり、大きな木で覆われて自然の風が入ります。
1階は風が吹きぬける天然クーラーだから、長いことひと夏中エアコンが要りませんでした。
(さすがに2階は暑いです・・・エアコンあります。)
でも、最近の異常気象には勝てない状況になりつつあります。

2008年の夏は、それまでにない暑さでした。
30度をほとんど越えたことのなかったこのうちの1階にも猛暑がついに来たのでした。


7月18日(金)は、退院後の診察ということで、母をOS病院に連れて行きました。
いちいちここまで来るのが大変なので
「IC病院にいますので、今後の定期的な診察もあっちで診てもらっていいですか?
向こうでは対処が難しいことが起こったら、
その時はまたこちらでということにさせてもらえたら助かるんですが・・・、」
と尋ねると、N先生はホンマあっさりした先生で、
「いいですよ、それで。じゃあ、次回の予約はいれませんので。
IC病院を通して言ってもらえば、いつでも受け入れるようにしときますんで。
なんかあったら来てください。では、そういうことで行きましょか。」
で、終わり・・・。

ともかく今後はIC病院がメインと言うことになりました。
実際OS病院のような大病院に通うのは大変です。
予約を入れてないとなかなか診てもらえないし、入れていても混んでいると結構待たされるし、
大きくて広いだけに、正面玄関は1階、受付は2階、
血液検査は3階、超音波検査は更にその奥、
心電図検査があるときはまた更に奥・・・・
レントゲンは1階・・・そして消化器内科は3階の反対側・・・
外科は2階の奥だっけ? 皮膚科は3階だっけ、腎臓内科は>4階だっけ?
・・・もうわからん・・・

IC病院、受付・外来・ほとんどの検査・リハビリ、すべて1階

さて、当分OS病院へ行くことはないだろうし、ちょっとホッとしてIC病院へ戻り、
母はお昼ごはん、そして午後はリハビリへ。
私は一旦実家へ戻り、おじいちゃん(父)の世話をさせていた長女とともに帰るついでに
再度IC病院のリハビリ室をのぞいたら・・・

テンションがすっかり上がっているのか、母は「このままウチへ帰る」と言って、
理学療法士さんを困らせていました。
で、ここは(母には申し訳ないけど)一計を案じ、
「今日は暑いで~!」と言って、そのまま車イスで灼熱の太陽カンカン照りのお外へ。
もわあっ、と猛暑の熱気が玄関出た途端足元から立ちこめ(??)
途端に母はギブアップ・・・「うわあ、暑いなあ~・・・」
即座に帰宅を断念してくれました・・・オカン、ごめん・・・。


でも、この年の夏は(正確にはこの年以降か?)ホントに、ホントに熱かった・・。
例年になかった暑さで、父にはかなりえらかったみたいです・・・。
暑いと脱水になる、されど水分を取りすぎるとまた胸水がたまりかねない。
おまけに貧血・・・ほぼ毎日UI医院で点滴を受けるも、足にはむくみが来ている。
どないせえっちゅうねん、と言う感じ・・・。加減がほんとに難しい。

高齢者は体温の調節機能も衰えるので、暑いとすぐ体温が上がってしまうそうです。
ですので、母をウチへ連れ帰るのも大変でした。
そのころは昼食後に連れ帰り、おやつを食べて戻るというパターンでしたが、
昼間の一番暑い時間に連れ出すと、すぐ熱っぽくなってしまいます。
リハビリの時間の都合上そうなっていたのですが
今後は夕方、少しでも気温が下がってからにすることにしました。

そしてやって来る本格的な夏・・・



2008年8月上旬


この頃はまだ、低調ながらも安定はしていました。
父は毎朝浴室で水浴びしていました。
心臓に悪くないのか・・・
いや、それよりも寝苦しい夜の不快感の方が辛抱ならなかったのか・・・
結果的には、水浴びは心臓にはそう悪くなかったみたいです。
しかし、血圧はずっと低い状態が続いていました。
高血圧よりはマシなんでしょうが、最高血圧が100前後という低さは
かなりしんどかったのではと思います。
一時60キロくらいあった体重はいつしか50キロを切っていました。
まあ、60キロは少々重すぎではあったと思いますが、
貧血で低血圧・・・後から思えば、気力でもっていたのかもしれません。

それに追い討ちをかけたのが・・・やっぱり"通院”でした。
行かなあかんねんけど行くとしんどさが増す・・・。
しんどなるんやけど、行かなあかん・・・。

T先生から「腎臓内科を受診しなさい」とのお達しが出たのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする