2008年6月30日(月)
4度目の傾眠のせいで予定より二日早くIC病院へ入院した母でしたが、
入院の午後には目を覚まし、例によって「ここどこや?!」
まあ・・・今回も大事無くてよかったのですが・・・
この日、つまり入院の翌日は私も駆けつけて、父と一緒に母を見舞いました。
結構元気そうで、まずは一安心。それからここでの主治医の先生のお話を・・・という段取りになりました。
両親二人で、突発的な外科や眼科・歯科などを除いた、長期的に見ていただく内科のドクターで、
主治医と名のつくドクターはこの先生で5人目になります。
まずかかりつけのUI医院のⅠ先生。
しかしⅠ先生はご自身も高齢で診療が難しくなり、
途中からは娘さんである跡継ぎのY先生(専門は皮膚科ですが)に主に診ていただいていました。
それから父の通院先Sセンターの循環器内科熱血T先生。
それから母の通院先OS病院消化器内科クールガイN先生。
Ⅰ先生は淡々とした、昔ながらの町のお医者さんで、
私も幼少の頃から結婚するまで(してからも里帰りの時などに)お世話になりましたが、
丁寧で物静かですが、叱られることもしばしばで、ちょ~っと苦手でした。
民○党の小○一郎氏に似ている気がするのは私だけでしょうか??
Y先生は私と同年代かな? 女医さんなので話しやすく、懇切丁寧ですが
お父様と一緒できちんとしないと叱られるので少しおっかなびっくりで診てもらってました。
後のお二人は先刻ご紹介の通り。
そして、5人目のドクターがいよいよお目見えというわけです。
大きな病院で若い先生にお世話になり、Y先生もまだ若手の方ですので、
今度の先生もなんとなく若い先生かなと思っていたら・・・
大ベテランの大先生が主治医になられました、その名もドクターD.医学博士。・・・ハカセやで?!
IC病院の副院長先生であらせられます。
そして、熱血でもなくクールガイでもなく、「足して2で割った」ちょうどいい感じの先生です。
おお・・・やっとふつうの先生や・・・イヤイヤイヤ!!!!
ホントにハカセという感じの先生で、おそらく60代のご年配ながら外来で現役、
この年配の方にしてはかなり長身ではないかと思います、スラリとなさってて
ロマンスグレーで颯爽と背筋を伸ばして歩かれる姿はちょっと英国紳士風??
とて、病状のお話もいたってわかりやすく、今後の説明も過不足なく、お任せ安心の先生のようです。
そのドクターDのお話によりますと・・・
母の病気である肝硬変は、肝臓の細胞が硬化して使い物にならなくなる病気です。
ウイルス(母の場合はC型)によって肝炎が起こり、だめになった肝細胞が硬化してなるものですが、
硬化した部分が徐々に増えてくると、肝臓に行く血管がそこで通せんぼされてしまうのだそうです。
そこで血管は仕方なく肝臓を回避する別ルートの新生血管を作ってしまいます。
本来は肝臓を経由していくはずの血液が、肝臓の横を通る門脈という大きな血管に、
その新ルートを通って直接流れ込むようになるのだそうです。(門脈シャントといいます。)
ここでマズイことが二つ起こります。
一つは、肝臓で処理されるべき有害物質が、肝臓を経由しないことで全身、特に脳にまわってしまうこと。
もう一つは直接門脈に血流が行くことで、大きな血圧がかかり、
結果として食道あたりに動脈瘤ができやすくなってしまうこと。
毒が脳に行くと、肝性脳症です。
そして動脈瘤ができ、これが破裂してしまうと・・・
あの石原裕次郎さんも一時瀕死になった食道動脈瘤破裂です。
前者は血中濃度を測定し、アミノレバンを投与することで、対症的とはいえ治療は出来ます。
が、後者に関してはこの年齢では予防的手術も危険ですし、もし起こったら・・・
「その時は大量の吐血があり、失血でほぼ即死です。」
ということでした・・・。
「おそらく、肝臓の今の状況をみるに動脈瘤もあっておかしくないでしょう。
肝癌もいつ再発してもおかしくありません。
が、肝性脳症や肝癌に関してはすぐにどうこうと言うことはありませんので、
そのつど必要な処置はさせていただきます。
ただ、動脈瘤破裂だけはいつ起こるかわかりませんし、
起こったらまず即死ですので、それだけは理解しておいてください。
ただ、本人は苦しくないと思います。苦しいと思う間もなく意識はなくなりますから。」
・・・そういうお話でした。
・・・深刻な話のはずですよね?・・・
でも、なぜか私はそれほどショックではありませんでした。
なんか、「どうしようと悩んだところでどうにかなるものではないな、これは・・・」と、
先生の話しぶりから即座に悟ってしまったのかな・・・と思います。
人事尽くして天命を待つ、とでもいうか、
今まで通り、普通の気持ちで普通に接して、出来ることを出来る様に、
出来る時にしていればいいんじゃないの、と思ったのでした。
ところで、この母のIC病院入院に際しては、
父の姉にあたる人の息子、すなわち私たち兄妹の従兄に当たるM・Kさんに大変お世話になりました。
父は、その姉の夫である方の一族が代々経営に携わっている会社に、若い頃から勤めていて、
長年役員もしており、退職後も相談役として70歳過ぎまで在籍しておりました。
M従兄(にい)さんは、ウチの父に大変お世話になったからと言って、
その会社がIC病院でいつも健康診断を受けている関係もあるからと、
快く口利きをしてくださいましたが、
カネもコネもない(?)うちら兄妹にとっては大変ありがたいことであり、
願ってもないご助力でありました。
この後も何かというと頼りにさせていただいております。その奥方にもお世話になっております
私からすればイトコとはいえ、軽く親子に近いほど年上でいらっしゃるのでことのほか頼りになります。
この場で改めて御礼申し上げます。
M従兄様奥様、本当にありがとうございました。&コレカラモヨロシク・・・
4度目の傾眠のせいで予定より二日早くIC病院へ入院した母でしたが、
入院の午後には目を覚まし、例によって「ここどこや?!」
まあ・・・今回も大事無くてよかったのですが・・・
この日、つまり入院の翌日は私も駆けつけて、父と一緒に母を見舞いました。
結構元気そうで、まずは一安心。それからここでの主治医の先生のお話を・・・という段取りになりました。
両親二人で、突発的な外科や眼科・歯科などを除いた、長期的に見ていただく内科のドクターで、
主治医と名のつくドクターはこの先生で5人目になります。
まずかかりつけのUI医院のⅠ先生。
しかしⅠ先生はご自身も高齢で診療が難しくなり、
途中からは娘さんである跡継ぎのY先生(専門は皮膚科ですが)に主に診ていただいていました。
それから父の通院先Sセンターの循環器内科熱血T先生。
それから母の通院先OS病院消化器内科クールガイN先生。
Ⅰ先生は淡々とした、昔ながらの町のお医者さんで、
私も幼少の頃から結婚するまで(してからも里帰りの時などに)お世話になりましたが、
丁寧で物静かですが、叱られることもしばしばで、ちょ~っと苦手でした。
民○党の小○一郎氏に似ている気がするのは私だけでしょうか??
Y先生は私と同年代かな? 女医さんなので話しやすく、懇切丁寧ですが
お父様と一緒できちんとしないと叱られるので少しおっかなびっくりで診てもらってました。
後のお二人は先刻ご紹介の通り。
そして、5人目のドクターがいよいよお目見えというわけです。
大きな病院で若い先生にお世話になり、Y先生もまだ若手の方ですので、
今度の先生もなんとなく若い先生かなと思っていたら・・・
大ベテランの大先生が主治医になられました、その名もドクターD.医学博士。・・・ハカセやで?!
IC病院の副院長先生であらせられます。
そして、熱血でもなくクールガイでもなく、「足して2で割った」ちょうどいい感じの先生です。
おお・・・やっとふつうの先生や・・・イヤイヤイヤ!!!!
ホントにハカセという感じの先生で、おそらく60代のご年配ながら外来で現役、
この年配の方にしてはかなり長身ではないかと思います、スラリとなさってて
ロマンスグレーで颯爽と背筋を伸ばして歩かれる姿はちょっと英国紳士風??
とて、病状のお話もいたってわかりやすく、今後の説明も過不足なく、お任せ安心の先生のようです。
そのドクターDのお話によりますと・・・
母の病気である肝硬変は、肝臓の細胞が硬化して使い物にならなくなる病気です。
ウイルス(母の場合はC型)によって肝炎が起こり、だめになった肝細胞が硬化してなるものですが、
硬化した部分が徐々に増えてくると、肝臓に行く血管がそこで通せんぼされてしまうのだそうです。
そこで血管は仕方なく肝臓を回避する別ルートの新生血管を作ってしまいます。
本来は肝臓を経由していくはずの血液が、肝臓の横を通る門脈という大きな血管に、
その新ルートを通って直接流れ込むようになるのだそうです。(門脈シャントといいます。)
ここでマズイことが二つ起こります。
一つは、肝臓で処理されるべき有害物質が、肝臓を経由しないことで全身、特に脳にまわってしまうこと。
もう一つは直接門脈に血流が行くことで、大きな血圧がかかり、
結果として食道あたりに動脈瘤ができやすくなってしまうこと。
毒が脳に行くと、肝性脳症です。
そして動脈瘤ができ、これが破裂してしまうと・・・
あの石原裕次郎さんも一時瀕死になった食道動脈瘤破裂です。
前者は血中濃度を測定し、アミノレバンを投与することで、対症的とはいえ治療は出来ます。
が、後者に関してはこの年齢では予防的手術も危険ですし、もし起こったら・・・
「その時は大量の吐血があり、失血でほぼ即死です。」
ということでした・・・。
「おそらく、肝臓の今の状況をみるに動脈瘤もあっておかしくないでしょう。
肝癌もいつ再発してもおかしくありません。
が、肝性脳症や肝癌に関してはすぐにどうこうと言うことはありませんので、
そのつど必要な処置はさせていただきます。
ただ、動脈瘤破裂だけはいつ起こるかわかりませんし、
起こったらまず即死ですので、それだけは理解しておいてください。
ただ、本人は苦しくないと思います。苦しいと思う間もなく意識はなくなりますから。」
・・・そういうお話でした。
・・・深刻な話のはずですよね?・・・
でも、なぜか私はそれほどショックではありませんでした。
なんか、「どうしようと悩んだところでどうにかなるものではないな、これは・・・」と、
先生の話しぶりから即座に悟ってしまったのかな・・・と思います。
人事尽くして天命を待つ、とでもいうか、
今まで通り、普通の気持ちで普通に接して、出来ることを出来る様に、
出来る時にしていればいいんじゃないの、と思ったのでした。
ところで、この母のIC病院入院に際しては、
父の姉にあたる人の息子、すなわち私たち兄妹の従兄に当たるM・Kさんに大変お世話になりました。
父は、その姉の夫である方の一族が代々経営に携わっている会社に、若い頃から勤めていて、
長年役員もしており、退職後も相談役として70歳過ぎまで在籍しておりました。
M従兄(にい)さんは、ウチの父に大変お世話になったからと言って、
その会社がIC病院でいつも健康診断を受けている関係もあるからと、
快く口利きをしてくださいましたが、
カネもコネもない(?)うちら兄妹にとっては大変ありがたいことであり、
願ってもないご助力でありました。
この後も何かというと頼りにさせていただいております。その奥方にもお世話になっております
私からすればイトコとはいえ、軽く親子に近いほど年上でいらっしゃるのでことのほか頼りになります。
この場で改めて御礼申し上げます。
M従兄様奥様、本当にありがとうございました。&コレカラモヨロシク・・・