ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

デジタルな1日

2010年07月01日 21時47分15秒 | 徒然雑記&連絡帳
けふは1日うちにいて、
アナログ音源ソースをPCに取り込んでCDに落とすと言う作業をやっておりました。

え・・・具体的に申しますと・・・
はるか昔に録音したカセットテープの中身を
専用コードでもってUSBからパソコンに”ダビング”し、
それをCD-Rにさらにコピーするという作業をいたしておりました。
そのあとはCDケースに入れるジャケット作り
ネットで適当な写真を拾ってきてワードでつくった枠に貼り付けて
タイトルや何かをワープロ打ちして・・・

PCってすごいことができますなあ・・


てか、
昔のアナログレコードやカセットテープなどの媒体はもちろん
MDでさえ廃れつつある昨今。
それらが聞けなくなる前に、
レコードプレイヤー、テープレコーダー、そしてMDプレイヤーがまだ動くうちに
将来もきっと廃れそうにないCDにコピっておく作業をちまちまやっています・・・。

古いビデオでとっておきたいものもぼちぼちDVDにコピっています。

写真も今はデジカメだし・・・

フロッピーディスクも滅んだし、MOなんて何やったんやろな・・・

モノの移り変わりが早過ぎてアナログ人間にはツライところですが、
それにしてもちょっと早すぎじゃね?

・・・マサカCD、DVDはなくならへんやろうな・・・
コメント (2)
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創作小説 SUNSET CHAPTER 3  PART.3

2010年07月01日 21時27分12秒 | 創作小品
 小城さんはディレクターさんに言って色紙を2枚用意させた。用意があるってことはもともとサインをすることは折り込み済みだったみたいだ。そしてヘタだと言ったはずのサインはきっちり練習されていた。全然困っちゃいないようだ。その1枚は涼香さんがねだったので『涼香さんへ』の文字入り。で、もう1枚は当然店長である井上さんあてのはず…。案の定小城さんは井上さんに
「じゃあ、後になっちゃってゴメンナサイ、店長さん…お名前入れます…。」
「いや、店名で結構です。サンセットと書いてくださればいいので。」
と、なんか冷たく言い放った。いや、冷たく聞こえたのは多分僕だけ。井上さん自身は笑顔のままだ。ただ…僕は目が笑ってないように思える…。小城さんは了解して店名を書いた。
 それから小城さんたちテレビクルーはもう一度非礼を詫び、お礼を言って辞していった。でもドアが閉まった直後に思い出したように涼香さんが叫んだ
「あーっ! 店長! あの人たちにコーヒー出さなかったじゃないですか!! なんてこと…アタシもついテンション上がりまくってうっかり忘れちゃったじゃないですかあ~! しまったしまったしまった! 今から…。」
「涼香!」
「呼び戻してきます!」
「やめろ。」
「へ?」
「あっちは仕事で勝手に来たんだ。こっちは来てくれと頼んでない。そこまでサービスする必要はない。コーヒー注文されたわけでもないのに。」
「え~~~っ!? でも…、店長小城みゆ希のファンなんでしょ? こんなチャンスもう二度とないですよ!! コーヒーくらいおごって差し上げれば…。」
「誰がファンだなんて言ったよ…。」
「え? でも…。」
 井上さんはもう全然笑っていない。それどころかものすごく憂鬱そうだ。いや、なんかシンドそうだ…。それが証拠に
「いいから…。…俺、ちょっと疲れたから少し休んでくる。しばらく店番頼む。」
と言い出した。
「え…?? 店長…。」
「悪いな。少しだけだから。…ああいうの苦手だって言ったろ? めっきり疲れた…。」
そういい残すと、文句を言おうとする涼香さんを制してドアの向こうに行ってしまった。
 「どうしたんだろ、店長…。」
さすがに涼香さんも心配顔になった。
 でも、僕はなんだかわかる…気がする。小城さんのつぶやきを聞いてしまったからだ。その真実を僕は確かめたくなった。というか確かめなくてはならないと思った。今ここで小城さんに声をかけておかなければ、これきりになりそうで、その方が僕はこわいと思うのだ。
 だから、僕も涼香さんに、
「すみません、涼香さん。僕もちょっと出るのでお願いします。」
と言った。
「ちょ…清司君、出るってどこ行くのよ?!」
「忘れ物! すぐ戻りますから!」
説明しているヒマはない。彼らが帰ってしまう前に小城さんにぜひ確認しておかなくちゃ!
 僕は急いで店を出た。

 店を出て見回すとテレビクルーの一行は東の方へ向かっていた。海岸の東の端にそれらしいトラックが止まっている。スタッフの人たちは先を歩いているが、小城さんは一番後から心なしかとぼとぼ歩いているように見えた。僕は小城さんに駆け寄って呼び止めた。
「あの、すみません、小城さん?」
彼女は振り返って足を止める。
「あの、すみません、ちょっとだけいいですか?」
彼女はスタッフの方に
「ごめん、先に行ってて! すぐ行くから。」
と、声をかけて僕に向き直った。
「今…お店にいた人ですよね? 何か?」
「あの…変なこと聞きますけど、小城さん、もしかしてウチの店長のお知り合いじゃないんですか?」
僕は最初からストレートにそう聞いた。小城さんはすぐには答えず僕をちょっと見つめた。関係ないけどやっぱりきれいな人だ…。僕はちょっとドキドキして、あわてて弁解するように続けた。
「いえ、あの…さっき店長を見た時、あなたが『井上君』ってつぶやいたのが聞こえたものですから…そうかなって。店長は確かに井上という名前なんです。」
 そう、僕が聞いたのはそれだった。驚いたというよりは呆然とした感じで、つい口をついて出てしまったというように僕には見えたんだ。
 でも、小城さんはにこやかに笑って首を横に振った。
「いいえ、私はそんなこと言ってませんけど? あなたの勘違いじゃないですか?」
「え、でも…。あの井上さんを見てあなたは…その、ちょっと驚いたというか、呆然としてたっていうか、そんな風に見えました。だから、もしかしたら昔知ってたとか、そういうんじゃないかって…。」
それでも小城さんは小首をかしげて否定した。
「あれれ? そうかなあ~。違いますよウ、そんな風に見えちゃいました? う~ん、ほら、実は…喫茶店のマスターとかいうと、おじさんを想像しちゃうじゃないですかあ。だから私はそういう人が出てくるって思ってたら、随分若い人で、予想外だったのと、ちょっとカッコイイ人だったからびっくりしたのと…。やだなあ、恥ずかしい! 内緒ですヨ、思わず見とれ…ああ、イヤイヤイヤ見つめてしまいましたって。」
そう言って小城さんはあっけらかんとして笑った。
「ホント、こういう突撃モノって、インタビューされる側をびっくりさせちゃいますけど、する側も結構心臓に悪いんですよね~。皆さんにはご迷惑でしたでしょう? ホントごめんなさい! あの、店長さんにもくれぐれもお詫び言っといてくださいね。」
「はあ…。」
「それから、キチンと対応してくださってありがとうございました、…嬉しかったって…お伝えください。」
そう言って彼女は丁寧に頭を下げた。僕はそれ以上追及できなくなってしまった。
 そして小城さんはニコニコしながら去っていった。でも、僕は見逃さなかった。小城さんの表情がすごく複雑だったことを。もう少しそれが強調されれば、きっと泣き笑いみたいな表情になっただろうことを…。やっぱりこの人は…。


 清司君が戻ってきた。なんだか複雑な表情で。きっと小城みゆ希を追ってったんだ。何をしに言ったのかしら? さっそくアタシは追及する。
「どこ行ってたの? 小城みゆ希を追ってたの?」
「ああ、ええ、まあ…。」
「清司君も実は結構ミーハー?」
「あ…、その…やっぱり僕もサインもらっとけばよかったかなとか思っちゃって…。そんな有名人にあえることなんて、そうないだろうし…。けど、やっぱり追っかけてって頼むのもアレかなとか思って…引き返しました。」
そう言って彼は照れたように苦笑いで頭をかいている。
「なあんだ…。そんなことだったの。なにか大事かと思っちゃったよ。」
「すみません。」
 アタシは一応そう言って引き下がったけど、なんかホントは他に彼女を追った理由があるような気がする。でも、今追い詰めても喋るかどうかだから、ひとまず引いといてあげよう。
そして店長はまだ戻ってこない。アタシにはそっちの方が気がかりだ。アタシならあこがれのタレントとかに会えちゃったら、絶対舞い上がってテンション上がってはしゃぎ倒す。特にファンではない小城みゆ希ですら、全然理由なんてないのに会えて嬉しいし、話せて嬉しいし、更にファンになっちゃおうかなとまで思ってしまうのに、店長は…。そりゃまあ、店長はオトナだし、アタシとはキャラも違うけど。それにファンだとは言ってないって言ってた。確かに店長がそう公言したことはないけど、どう見てもファンの行動じゃなかったのかなあ~。それが、その本人に会ってしまったんだから、もうちょっと嬉しそうにしなさいよね! と、アタシは思うのだけど…。なんで、あんな憂鬱そうな顔してたんだろう。なんか良くわかんない。
 更に彼女を追ってった清司君もなんだか困った顔をしている。
 もう…マッタク何なのよ!!

・・・TO BE CONNTINUED.
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