まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.697 各駅巡り・近鉄南大阪線(4)+『天使のいる図書館』のロケ地へ

2017-03-18 10:37:19 | 鉄道
おはようございます。











近鉄南大阪線各駅巡りは前回二上山が真正面にそびえる二上神社口駅へとやって来ました。この駅は『聞きこみ発見旅』でも下車して名所登録へと向かった所、その名所登録されたのが写真2枚目、3枚目にある道の駅、ここで名物のこんにゃくを食べていました。二上山を大きくすぐ横に見る道はさっき通って来た穴虫交差点から分岐している国道165号線のバイパス、車の量は多いがのどかな田園風景の中を進んで行くのは気持ちがいい、まだ収穫前の田んぼの稲穂がその風景にいい演出を加えてくれています。


自分(一人称)が今回この路線を走った1週間後に映画『天使のいる図書館』のロケがこの辺りで行われたそうです。その映画の中で象徴的に出てくるシーンが、小芝風花さんが自転車で二上山をバックに田園風景の中を自転車で走るシーン、せめてその場所は見つけておきたいと思い、この間久しぶりにこの付近を走って来ました。









上の写真にある場所は近鉄南大阪線の東側に当たる場所、映画では稲穂が実る黄緑色の絨毯の中を小芝さんが颯爽と自転車で駆け抜けて田んぼにはまっていました。映画で見た時はこの場所がどこかはわからなかったが、実際に走ってみて前に一度ここに来ていることを思い出した、確か当麻寺を目指して走った時のことだったと思う。今はもう冬枯れしてしまって田んぼは茶色になってしまったが二上山の美しさは変わらない、二つの山頂がポコンと突き出た感じの山はこの辺りから見るのが一番美しい姿かも知れない。山は動かないが人は動くので場所によってその姿が変わってしまうのは仕方のないところ、走りはこの先も続いていくので一番の見所のある二上山とはこの辺りでお別れとなってしまう。












『聞きこみ発見旅』では道の駅で聞きこみをして相撲博物館を紹介されていた、そこは当麻寺から近い所にありバイパスを進んで行くとたどり着くことはできるが、番組では時間がないことで行くのをあきらめていた、後に出てくる河相我聞の名言「逃げる勇気」は早くもここで発揮されていた。奈良に詳しい人ならそのまま歩いてついでに当麻寺界隈でもひとつ名所登録して、一駅歩いた形で次の駅から乗っても良かったと思うが、これは仕方のなかったところだろう。上に貼った写真はその当麻寺界隈の風景、この辺りも映画のロケ地となっていた、立派な造りの山門と旧街道の雰囲気が漂う参道、気持ちが優しくなる映画にはまさにピッタリな風景と言った感じ。その参道を下って行くと国道165号線の交差点・・・と言っても国道区間はここで終わりとなりこの先は県道30号線となって御所方面へと向かって行く。この交差点を渡った所に相撲博物館がありそこには「相撲発祥の地」とののぼりが立っているが、ちょっと待った~、来ましたね髭じい、確か桜井市に相撲神社というのがあってそこが相撲の発祥地だと謳ってなかった?奈良に相撲の発祥の地が二つ、どっちがほんまもん?これは邪馬台国がどこにあったかと同じくらいに論争を呼びそうな、ってそんなこと気にする人はいないか、しかし桜井市はなぜか論争に巻き込まれてしまうことが多い、まあ今は葛城市の話しなのでそのことは横に置いておきましょ。








と言うことで各駅巡り、最後のゾーンに来てやっと今回初めての駅、当麻寺駅へと到着です。有名な観光地の玄関口にしてはどこか寂しいローカル線の一駅と言った感じ、急行も停まらない、寺院の入口と言っても周辺は住宅が建ち並び地元の人達が普通に生活に利用する駅でもある。ここから線路に沿うように南東方向に進むと国道166号線の長尾交差点、「長尾」と言うからには長尾街道に関係している地名だろうが、この国道166号線は竹内街道から続く道であり、ここから東へは初瀬街道となり伊勢へと続く、昔からの幹線道路と言った感じの道、次の磐城駅はこの国道からほん少しだけ逸れた所にある。ここも特に特徴がある駅と言うわけではないが、竹内街道、長尾街道が交わる交通の要所でもあった所、その最寄りとなる駅だが特にそれをアピールするわけでもないなくひっそりと佇んでいる。むやみに観光に走らない、来る人を呼ぶのではなく待つ、それが奈良県民の気質なのかも知れない、まあそれがいいか悪いかは別としてですがねえ、そんなわけで次回もお付き合いよろしくお願いします。          まちみち