まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.316 加古川市内廃線跡巡り(後編)

2015-11-17 09:51:53 | 鉄道
おはようございます。









夏の甲子園真っ盛りの中、兵庫県中部の小さな町からJR加古川線に沿って走って来た旅は、前回その終点加古川駅から元国鉄高砂線の廃線跡を鶴林寺まで走り、その後一駅分だけ戻って元別府鉄道野口線が走っていた、今は遊歩道となっている道へと入りました。道は住宅地の中の狭い所を縫うように進んで行くが、元はこの鉄道は貨物輸送が中心だった路線と言うことだから、当時はもちろんこのような景色の中を走っていたのではなかっただろう。途中、元円長寺駅があった場所(写真3枚目は在りし日の駅の風景)、今は公園になっている所には車両が1両展示されていて、柵には当時の時刻表と運賃が表示された看板が掲げられている。その先の横断歩道には線路の跡が残っていて、廃線跡の痕跡をはっきりと表している。







道は国道250号線を横切って、その後新幹線の高架下をくぐって、山陽電鉄別府駅付近、この辺りが元別府口駅があった所。山陽鉄道の駅前と言うことで結構人の賑わいがある所だが、別府鉄道が走っている当時はどんな具合だったのだろう、多分町が拓けたのは鉄道が廃止になった後だろうから、その頃はまだ貨物列車が走る穏やかな風景の中だったのだろう。野口線はこの先南へ少しだけ進んだ別府港駅まで伸びているが、そちらの方へは進まず県道を少し行った所の交差点から、元別府鉄道土山線が走っていた廃線跡となるであろう道へと入って行く。はっきり言ってここが廃線跡かどうかは分からないが、山陽電鉄線をくぐるレンガ積みの橋脚が何となくそれっぽいので、この道を進んで行くことにする。道はやがて町中を抜けて田園風景の中を走って大中遺跡公園へ、その公園内を貫いているように通っている遊歩道が廃線跡に道だろうか、更に先へと進んで行ってみることにしよう。











公園内の遊歩道を進んで行くと、別府鉄道の車両が展示されている公園へとたどり着く。こちらは円長寺公園にあった車両と比べると屋根付きできれいに飾られている、ディーゼル機関車とそれに牽引されるように連結された客車車両。そう言えばJRでもブルートレインが廃止されたりで、今は滅多に機関車に牽引された客車車両を見かけることがなくなったなあ、奈良ではもっとはるか前に見かけることはなくなった。なかなかなローカル情緒が漂う木製仕様の狭い車内、板張りの床、丸くなった天井、いかにも古臭そうな座席が当時をしのばせてくれています。
遊歩道は樹々に囲まれた所を進んで、やがてJR山陽本線の線路が近づいてきてJR土山駅前へとたどり着く。別府鉄道廃線跡走りはここで終わり、JR福知山線谷川駅から始まった走りもこれにてすべての予定が終了となった・・・がまだまだ走れる時間と体力はあり余っている、耳にしている甲子園では天理キラーの健大高崎vs創成館の試合が佳境を迎えている。ここで相棒をたたんで帰るのも何なので、もう少しだけ走ることに、運賃も浮かしたいことですし・・・。





国道2号線を走って明石市の中心地へ、ちょうどこの辺りで試合が終わった、結果は健大高崎の勝利、創成館も粘ったが最後は我慢比べに負けた感じ。でもいいチームだった、天理を倒した実力と熱い応援、長崎県と言えば最近は清峰がご無沙汰だが、それはレベルが上がってきている証拠なんだろうな、奈良県とは大違いだ・・・ってまたまた話が逸れてしまいました、僕の悪い癖。走りの最後は明石海峡大橋の真下にある山陽電鉄舞子公園駅、賑やかな場所から少し外れた駅前で相棒をたたんで奈良まで帰ることにした。今回はここまでとしておきましょう。      まちみち