金曜日、NHK福岡局
夕方のニュースで、
鳥栖市の大型商業施設
「鳥栖プレミアム
アウトレット」にて、
「波佐見・有田アウトレット
陶器マルシェ」と題した陶器市が
催されていることを知り、
「こんな機会を逃してなるものか」と
昨日、朝から鳥栖に
向かうことになりました。
私を陶器市へと
心を焚(た)き付けたのは、
波佐見焼陶磁器のブランド
「HASAMI」です。
「HASAMI」ブランドのマグカップは
陶器屋さんだけでなく、
アパレルショップや
生活雑貨店にも並び、
若い世代へ波佐見焼の
知名度と、売上げ向上に
大きく貢献していますが、
料理が映えるシンプルな
デザインも多く、幅広い層に
支持されている磁器です。
陶器市では隈(くま)なく、
商品を見て周りました。
見るだけではなく、
お気に入りが見つかれば勿論、
買って帰るつもりでした。
暫くして、
スージィーがお気に入りを見つけ、
手招きをして
私を呼び寄せたのです。
見つけたのは、前述通りの
料理が映えるシンプルな
デザインの皿です。
迷うことなく、
同じデザインの大皿を2枚、
中皿を5枚、買うことにしました。
陶器市のおかげで、波佐見焼らしい
洒落たデザインの皿に出会える
嬉しさもありましたが、
もっと嬉しかったのは、
スージィーの表情でした。
「この皿に負けないような
美味しい料理を作って、
みんなに喜んでもらえそう!」
そう言わんばかりの
活き活きとした表情を
目にしたのです。
まさかここで、彼女の
嬉しそうな顔を見ることなど
思いもしませんでしたが、
陶器市にやって来た
本当の目的は、
嬉しさを通り越した
幸せな顔を見れること
だったのかも知れません。
皿を一枚一枚、新聞紙に
包んでいた店員さんに
スージィーは言いました、
「このお皿は、
庭で食事をする時に、使わせて
頂きます」
「陶器市に行こう」
の言い出しっぺは私でしたが、
結末はまるで、スージィーのために
お膳立てしたような
陶器市なのでした。
補足
波佐見と有田は
隣同士の町ですが、
波佐見焼は長崎県、
有田焼は佐賀県です。
曲は最近、スージィーが
はまっている大滝さんの
曲の中から、
「幸せな結末」
大滝詠一