我が家の青空(My Blue Heaven)

スージィーとロバート、キャッシュとバンクの
2人と2匹の我が家のディリー・ライフ。

「彼のこと」

2013年04月09日 | 日記

「今頃、あの子 どう(幸せに)しているかなぁ?」

今夜もスージィーと彼の話。
今も彼のことが気になって
しかたない ・   ・ 

 ・

待ち焦がれている人は、
ついに帰ってこなかった。

不安で、寂しくて、悲しくて、
一晩中、布団の中で震えて眠れないまま、
長い夜が明けた。

やっと朝を迎え、窓の外が明るくなったので
僕は涙を拭きながら外へ飛び出した。

いつもは今頃、
一緒に朝ごはんを食べているはずのその人を、
今朝、玄関で待っているのに、
幾ら待っても帰って来ない。

アパートの周りを
幾ら探しても見つけられない。

昨日の夜、朝が来れば「お帰りなさい!」
と言って、
一緒にご飯を食べられると、
楽しみに、楽しみにしていたのに
やっと朝が来てくれたのに
その人の姿は見つけられない。

空は明るくなったのに、
心の中はさっきまでの長い夜のまま。

不安で、寂しくて、悲しくて
僕は又泣いた。


そこに通りかかったおばちゃんとおじちゃんが
泣いている僕を見つけて
おばちゃんが

「どうしたの?」 と、尋ねてきた。

それで僕は、
「仕事が済んでから帰ってくるはずの
パパが帰って来ない」と伝えた。

すると、おばちゃんとおじちゃんは
僕のことを心配してくれて
僕とパパの二人暮らしのアパートの部屋まで
付いて来てくれた。

「お腹は空いていないの?」
と、おばちゃんが聞いたので
僕は「帰って来ないパパのことが心配で要らない」
と、答えた。

おじちゃんは、僕の部屋に残ってくれた。

しばらくして、
アパートの前にパトカーが止まった。
おばちゃんとおじちゃんが通報してくれたらしい。

僕のことを心配してくれた
おばちゃんとおじちゃんの代わりに、
今度は警察のおじちゃん二人やってきてくれた。



これは日曜日の朝、名古屋での話し。

「おばちゃん」は、スージィー
「おじちゃん」は、マナパパのこと。

彼は、六歳の男の子。

この後、彼がパパに会えたのか?
判らないまま。
 

実は、この出来事を書くことを躊躇した。

しかし、あえて書くことにしたのは、
自分たちの普段の暮らしが
いかに幸せであるかを
心に刻むため。


曲は邦題
「私たちを助けてください」
ジルベール・ベコー

補足
私はこの曲を聴きながら
何度も何度も泣いた

何にも助けてやれなかったけれど
ただ、彼の幸せを祈りながら!


「当たり前」 とは、
「幸せすぎる」 ということ。

Gilbert Becaud - Je partirai

コメント
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