只今、夜の八時を少し過ぎた頃。
庭で「締めくくりの一杯」を頂いて
二階に上がりディスク・トップを前にした。
今日の幸せな一日は、
丁度、今か13時間前に幕を開けた。
「春分の日」の今日、
スージィーは早起きして「赤飯」を炊き始めた。
片方で、後二日も休日があれば
「春支度の庭仕事も一段落する」
と楽しみにしていた私。
ところが、明るいはずの夜明けが暗い。
折角の早起き、
明るいはずの気分までもが暗くなる。
そんな朝の不機嫌を
吹き飛ばしてくれたのがジョージ。
明けやらぬ小雨の中、
釣りたての「アラカブ」を届けにきてくれた。
山女魚小僧と私の
「フレー、ツレー、ジョージ!}
二人の熱い声援の甲斐あって、実力を発揮した。
と、思いきや
「息子が釣ってきた」とのこと。
どうやら、
ジョージは奥さんを釣って以来、
「釣り運」から見放されているらしい。
午後、陽が差してきたので
庭師に精出すことにした。
作業が一先ず終わり、残った
僅かな休日の時間を
「散歩でもしようか?」と思案中に
スージィーを送り届けにマルリンが
手作りの「お彼岸のおはぎ」
持参でやってきてくれた。
一口頂いて私の感激の言葉は
「腹が減っていたので美味い 」
憎まれ口に聞こえるかも知れないが
でも本当にそう。
美味しいものをより「美味しくいただくコツ」は
腹を空かして食べること。
けだし、名言。
夜、「アラカブの煮付け」を頂いていると、
ジョージからの着信に気付く。早速電話。
すると、ジョージ
「赤飯届けてくれてありがとう!
腹が減っていたので赤飯美味しかったよ」
今、飽食の時代。
そんな時代に生まれたマナみたく、
美味いものに山ほど囲まれて、
それでも美味しいものを独り占めする。
お腹を空かして食べたことのない子には
判らない贅沢を
今日頂いた。
今、ここまで書くのが精一杯。
皆さん、いつもありがとう。
今日も二人は、
幸せな一日を過ごさせていただきました。
「幸せを掴むコツ」は、
「腹(心)を空かすこと」に尽きる 。
今夜の曲は、ただ聴きたいだけで選曲しただけで、
本文とは無関係です。
ジョージ、マルリン、ありがとう!
「幸せを掴むコツ」、
もう一つ言うなら「分かち合うこと」 。
ジョージが分けてくれた「アラカブ 」
小坂忠 - しらけちまうぜ