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笹子トンネル不具合1200ヵ所って! じゃあこれまで何を点検していたのか

2013年01月11日 21時40分56秒 | Weblog
笹子トンネル不具合1200ヵ所って! じゃあこれまで何を点検していたのか

(日刊ゲンダイ)より


道路OBの天下り会社

中日本高速道路(以下中日本)はおととい、

天井板が崩落し9人が死亡した「笹子トンネル」の上り線を緊急点検した結果、

天井板のつり金具を支える「アンカーボルト」の緩みや欠落など

計1211カ所の不具合が見つかったと発表した。


昨年12月のトンネル下り線の緊急点検でも、670カ所の不具合が見つかっている。

2000年、05年、08年、12年9月とこれまで4回も大規模な点検をしていながら、

改めて1000カ所以上も不具合が見つかるなんて、

一体、これまで何を点検してきたのか。

中日本広報部は「05年からの点検は主に目視で、

今回は細かく打音検査をしたため」と釈明するが、

経費削減を優先し、いい加減に検査をしていたのは明らかだ。

その結果、ボルトが脱落して9人が亡くなるという惨事が起きてしまったのだ。


今回の事故では、中日本の“天下り先”に、

高額費用で保守点検を丸投げしていたことも明らかになっている。

保守点検をしていたのは子会社の「中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京」(以下、エンジ東京)。

社長、副社長、取締役に加えて、役員4人のうち3人が立派な旧道路公団の“天下りOB”。

それぞれの報酬は2000万円近くともいわれている。


売り上げの8割が中日本との取引だ。

中日本が割高で業務を発注するため、昨年1月に会計検査院が立ち入り調査し、

改善するよう求めていたことも、一部報道で明らかになっている。


「国民からバカ高い通行料を徴収し、

それをグループ会社で山分けしていることになります。

人件費が第一で、安全は二の次だったと言われても仕方ありません。

子会社の『エンジ東京』は今回事故のあった山梨以外に、

東京、神奈川、静岡などのトンネルの保守点検も担当している。

高い委託料をもらっていながら、ズサンな点検が行われていたのは明らかで、

こちらも改めて緊急点検すべきです」(交通ジャーナリスト)

役員、社員は直ちに給与を返上し、点検や安全対策にカネをかけるべきだ。

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