【陸山会裁判26日判決】(上) 小沢秘書3人は無罪なのか有罪なのか
(ゲンダイネット)より
仰天 敗色濃厚の検察、関わった検事はみんな消えてしまった
<ポイントは不記載が「過失」か「故意」の判断>
来週26日、いよいよ陸山会事件の第1審判決が言い渡される。
特捜検察の暴走捜査の末に、民主党の小沢一郎元代表の元秘書3人が政治資金規正法違反で起訴されたこの事件。
証拠請求した調書の大半が却下され、検察側のストーリーは破綻し、すでに検察内部は敗戦処理ムードだ。
いったい、この事件とは何だったのか。
先月22日の陸山会事件の最終弁論。
前回までの公判で検察官席にドッカリと座っていたひとりの検事の姿が消えていた。
東京地検特捜部の斎藤隆博副部長(48)――。
公判担当の主任検事として、7月の論告求刑公判では衆院議員の石川知裕被告に禁錮2年、後任の事務担当秘書だった池田光智被告に禁錮1年、元公設第1秘書の大久保隆規被告に禁錮3年6月を求刑した。
公判の“最後の見せ場”を飾った主任検事が突然、表舞台から消えたのだ。
「長野県岡谷市生まれで、中大法学部卒。
本来は株の不正操作事件のエキスパートで、05年末に出向先の証券取引等監視委員会から特捜部に戻ると、ライブドア事件を一から掘り起こして名を上げました。
将来を嘱望されているエース検事です」(検察事情通)
改ざん検事の前田恒彦受刑者も、今回の事件で大久保被告を取り調べた際に「(検察内部で)これから偉くなるのは斎藤さんだ」と話したという。
しかも斎藤副部長は、小沢を強制起訴した検察審査会にも深く関わっていた。
「昨年9月上旬に検察審が『起訴議決』を出す前に義務付けられた検察官の意見聴取に出席し、犯罪の謀議に加われば共犯に問われる『共謀共同正犯』の成立条件を説明。
1958年の最高裁判例を持ち出して1時間以上、ド素人の審査員に“講義”を続け、強制起訴に導いた張本人でもあるのです」(司法関係者)
なぜ、エース検事は消えたのか。
当時の東京地検次席検事で小沢捜査を主導した大鶴基成氏(56)は、8月1日付で定年まで7年を残して早期退職。
同じく特捜部長だった佐久間達哉氏(54)も左遷され、現在は閑職の身である。
「斎藤氏も詰め腹を切らされた可能性はあります。
ただ、これ以上、経歴に泥が付かないような配慮かもしれません。
4人の公判担当のうち、有望株だった小長光健史検事(39)は論告求刑を待たずに6月2日付で法務総合研究所に出向し、本人は敗色濃厚の公判から抜け出せて小躍りしたそうです。
いずれにしても検察側が負けを認めた措置には変わりありません」(検察事情通)
実際に検察が敗北を認める判決は言い渡されるのか。
検察に詳しいジャーナリストの魚住昭氏が予測する。
「大久保被告については、虚偽記載への関与を示す調書が却下されており、少なくとも陸山会事件は無罪の公算が大きい。
石川被告は4億円の不記載が、本人が主張するように単なる過失か、それとも故意によるものか、裁判所の判断は微妙なところです。
仮に故意と認定されても、不当な取り調べで『自白』を強いられた以上、重い量刑にはなりません。
罰金刑の可能性もありますが、判決を下す登石郁朗裁判長の経歴を見ると、いわゆる予定調和的な判決が多く、執行猶予付きの禁錮刑もあり得ます。
後任の池田氏の量刑も石川氏の量刑と連動する形になるでしょう。
いずれにしても、大疑獄事件であるかのような捜査の行き着く先が、この程度の判決なのです。
検察の尻馬に乗って大騒ぎしたマスコミも自問自答せざるを得ない判決になるはずです」
だが、検察以上に往生際が悪いのが大マスコミなのだ。
(ゲンダイネット)より
仰天 敗色濃厚の検察、関わった検事はみんな消えてしまった
<ポイントは不記載が「過失」か「故意」の判断>
来週26日、いよいよ陸山会事件の第1審判決が言い渡される。
特捜検察の暴走捜査の末に、民主党の小沢一郎元代表の元秘書3人が政治資金規正法違反で起訴されたこの事件。
証拠請求した調書の大半が却下され、検察側のストーリーは破綻し、すでに検察内部は敗戦処理ムードだ。
いったい、この事件とは何だったのか。
先月22日の陸山会事件の最終弁論。
前回までの公判で検察官席にドッカリと座っていたひとりの検事の姿が消えていた。
東京地検特捜部の斎藤隆博副部長(48)――。
公判担当の主任検事として、7月の論告求刑公判では衆院議員の石川知裕被告に禁錮2年、後任の事務担当秘書だった池田光智被告に禁錮1年、元公設第1秘書の大久保隆規被告に禁錮3年6月を求刑した。
公判の“最後の見せ場”を飾った主任検事が突然、表舞台から消えたのだ。
「長野県岡谷市生まれで、中大法学部卒。
本来は株の不正操作事件のエキスパートで、05年末に出向先の証券取引等監視委員会から特捜部に戻ると、ライブドア事件を一から掘り起こして名を上げました。
将来を嘱望されているエース検事です」(検察事情通)
改ざん検事の前田恒彦受刑者も、今回の事件で大久保被告を取り調べた際に「(検察内部で)これから偉くなるのは斎藤さんだ」と話したという。
しかも斎藤副部長は、小沢を強制起訴した検察審査会にも深く関わっていた。
「昨年9月上旬に検察審が『起訴議決』を出す前に義務付けられた検察官の意見聴取に出席し、犯罪の謀議に加われば共犯に問われる『共謀共同正犯』の成立条件を説明。
1958年の最高裁判例を持ち出して1時間以上、ド素人の審査員に“講義”を続け、強制起訴に導いた張本人でもあるのです」(司法関係者)
なぜ、エース検事は消えたのか。
当時の東京地検次席検事で小沢捜査を主導した大鶴基成氏(56)は、8月1日付で定年まで7年を残して早期退職。
同じく特捜部長だった佐久間達哉氏(54)も左遷され、現在は閑職の身である。
「斎藤氏も詰め腹を切らされた可能性はあります。
ただ、これ以上、経歴に泥が付かないような配慮かもしれません。
4人の公判担当のうち、有望株だった小長光健史検事(39)は論告求刑を待たずに6月2日付で法務総合研究所に出向し、本人は敗色濃厚の公判から抜け出せて小躍りしたそうです。
いずれにしても検察側が負けを認めた措置には変わりありません」(検察事情通)
実際に検察が敗北を認める判決は言い渡されるのか。
検察に詳しいジャーナリストの魚住昭氏が予測する。
「大久保被告については、虚偽記載への関与を示す調書が却下されており、少なくとも陸山会事件は無罪の公算が大きい。
石川被告は4億円の不記載が、本人が主張するように単なる過失か、それとも故意によるものか、裁判所の判断は微妙なところです。
仮に故意と認定されても、不当な取り調べで『自白』を強いられた以上、重い量刑にはなりません。
罰金刑の可能性もありますが、判決を下す登石郁朗裁判長の経歴を見ると、いわゆる予定調和的な判決が多く、執行猶予付きの禁錮刑もあり得ます。
後任の池田氏の量刑も石川氏の量刑と連動する形になるでしょう。
いずれにしても、大疑獄事件であるかのような捜査の行き着く先が、この程度の判決なのです。
検察の尻馬に乗って大騒ぎしたマスコミも自問自答せざるを得ない判決になるはずです」
だが、検察以上に往生際が悪いのが大マスコミなのだ。
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