取り残される自民党
政治は動く。
政治は変わる。
そんなことを実感させる日々が続いている。
政策に賛否もあろうし、その進め方にも異論が皆無とは言えまい。
しかし、全員が真剣に政治に取り組んでいるのはひしひしと伝わってくる。
それにひきかえ、
谷垣まんじゅう、賞味期限は60日 届いた本人微妙 (asahi.com 10/10)
小泉純一郎元首相の「純ちゃんまんじゅう」などで知られる東京の菓子会社「大藤」が10日、自民党の谷垣禎一総裁にちなんだ商品の販売を始めた。12個入りで630円(税込み)。その名も「よみがえれ!自民闘 勝栗まんじゅう」。野党転落後、「火中の栗」を拾った谷垣氏にエールを込めて名付けたという。
9日に試食した谷垣氏は、賞味期限の長さが売りと聞いて「末永いお付き合いということですね」とご満悦。ところが肝心の期限が「60日間」とわかって微妙な空気が流れ、茂木敏充・党報道局長が「まんじゅうの60日は(総裁)任期の6年ですかね」ととりなした。
谷垣には60日と言わず6年でも60年でも、自民党が存在し続ける限り、総裁でいてほしい。
普段は理論派らしい顔をして偉そうに民主党を責めていた茂木もこんな訳の分からぬお追従を言う。
落ち目の党というのはこんなものだろう。
「英国のまねで良くなるのか」自民幹事長、小沢氏を批判 (産経ニュース 10/13)
自民党の大島理森幹事長は13日の記者会見で、民主党の小沢一郎幹事長が官僚答弁の禁止などを目的とした国会法改正を目指していることに「何でも英国のまねをして日本の政治は良くなるのか。国会のルール作りに絶対強行採決をしてはならない」と批判した。
これまで自民党国対委員長として、強行採決や再議決を繰り返してきた大島幹事長だからこそ言える核心をついた指摘である。
強行採決の威力は誰よりもよく知っている。
この男、面の皮の厚さでは全国会議員中随一であろう。
自民党の動きの緩慢さにはあきれるばかりである。
民主党は、内閣も党も連日目一杯の仕事をしている。
政治が毎日激しく動いている。
自民党はこの政治のダイナミックな流れから完全に取り残されている。
まんじゅう談義をしている間にも味方は離れていく。
経団連:09年分の政策評価「採点見送り」 献金額は自主判断に (毎日jp 10/14)
日本経団連は13日、会員企業が政治献金をする際の指針となる「09年政策評価」を発表した。昨年までは10分野の政策を5段階で採点してきたが、今年はそれを中止。民主、自民両党への期待を短文で表現するにとどめた。両党の政策の優劣を示す表現はせず、献金額は会員企業の自主判断に委ねた。採点の中止は政策評価を始めた04年以降で初めて。
経団連は自民党が最初に下野した93年、企業献金あっせんを廃止。「カネは出すが口も出す」と、奥田碩会長(当時)が04年に政策評価を導入し、献金あっせんを再開した。民主、自民の政策について「合致度」「取り組み」「実績」の3項目に分け5段階で評価。これまでは自民党の評価が一貫して高く、会員企業の08年の献金額は自民党26億9900万円、民主党1億900万円と差がついていた。
もともとは自民党へ献金するためにどうでもいいような政策評価をやっていただけだ。
経団連にとって都合のいい政策を挙げて都合のいい評価を下す。
結果ははじめから見えているが、試みに2008年度の評価をみてみる。
10の政策で合致度欄は
自民党 A 7 B 2 C 1
民主党 A 0 B 3 C 6 D 1
今年もこんな評価を下したら、政権与党に喧嘩を売るようなものだろう。
お金で政策を買うようなことを続けた来た経団連だが、自民党からはもう買う物はなくなってしまった。
献金したくても口実がない。
下手すれば、株主から訴えられる恐れまである。
そっと手を引くに如かず。
神奈川・静岡参院補選での共闘を断った公明党も、さらに自民党から離れだしている。
というより、自民党を見捨てたと言ったほうがいい。
公明ゆるりと自民離れ=「らしさ」求め是々非々で (jiji.com 10/11)
公明党が野党転落以降、自民党と少しずつ距離を置き始めた。与党時代、同党との連立維持を優先したあまり、「らしさ」を犠牲にしたとの思いが背景にある。ただ、民主党に擦り寄るわけにはいかず、当面は二大政党と是々非々で対応しながら、地力の回復に努めることになりそうだ。
(中略)
実際、連立時代から続けていた幹事長らによる自民党との定例会合の誘いも、「必要なときに」とやんわり断った。当面、国会対策での限定的な協力にどどまる見通しだ。
一方、民主党との距離も簡単には縮まりそうにない。同党は選対委員長に公明党・創価学会批判の急先鋒(せんぽう)である石井一前副代表を起用。さらに、来年の参院選で改選定数2以上の選挙区で複数候補を擁立する方針を打ち出した。公明党は埼玉、東京、大阪の各選挙区に改選議員を抱えており、「うちをつぶしにかかっている」(関係者)と警戒感が先に立っているのが現実だ。(2009/10/11-14:19)
選対委員長石井一にはなるほど公明党つぶしの意味があったのか。
恐るべし小沢一郎。
公明党もしばらくは静かにしているほかはなさそうだ。
政治は動く。
政治は変わる。
そんなことを実感させる日々が続いている。
政策に賛否もあろうし、その進め方にも異論が皆無とは言えまい。
しかし、全員が真剣に政治に取り組んでいるのはひしひしと伝わってくる。
それにひきかえ、
谷垣まんじゅう、賞味期限は60日 届いた本人微妙 (asahi.com 10/10)
小泉純一郎元首相の「純ちゃんまんじゅう」などで知られる東京の菓子会社「大藤」が10日、自民党の谷垣禎一総裁にちなんだ商品の販売を始めた。12個入りで630円(税込み)。その名も「よみがえれ!自民闘 勝栗まんじゅう」。野党転落後、「火中の栗」を拾った谷垣氏にエールを込めて名付けたという。
9日に試食した谷垣氏は、賞味期限の長さが売りと聞いて「末永いお付き合いということですね」とご満悦。ところが肝心の期限が「60日間」とわかって微妙な空気が流れ、茂木敏充・党報道局長が「まんじゅうの60日は(総裁)任期の6年ですかね」ととりなした。
谷垣には60日と言わず6年でも60年でも、自民党が存在し続ける限り、総裁でいてほしい。
普段は理論派らしい顔をして偉そうに民主党を責めていた茂木もこんな訳の分からぬお追従を言う。
落ち目の党というのはこんなものだろう。
「英国のまねで良くなるのか」自民幹事長、小沢氏を批判 (産経ニュース 10/13)
自民党の大島理森幹事長は13日の記者会見で、民主党の小沢一郎幹事長が官僚答弁の禁止などを目的とした国会法改正を目指していることに「何でも英国のまねをして日本の政治は良くなるのか。国会のルール作りに絶対強行採決をしてはならない」と批判した。
これまで自民党国対委員長として、強行採決や再議決を繰り返してきた大島幹事長だからこそ言える核心をついた指摘である。
強行採決の威力は誰よりもよく知っている。
この男、面の皮の厚さでは全国会議員中随一であろう。
自民党の動きの緩慢さにはあきれるばかりである。
民主党は、内閣も党も連日目一杯の仕事をしている。
政治が毎日激しく動いている。
自民党はこの政治のダイナミックな流れから完全に取り残されている。
まんじゅう談義をしている間にも味方は離れていく。
経団連:09年分の政策評価「採点見送り」 献金額は自主判断に (毎日jp 10/14)
日本経団連は13日、会員企業が政治献金をする際の指針となる「09年政策評価」を発表した。昨年までは10分野の政策を5段階で採点してきたが、今年はそれを中止。民主、自民両党への期待を短文で表現するにとどめた。両党の政策の優劣を示す表現はせず、献金額は会員企業の自主判断に委ねた。採点の中止は政策評価を始めた04年以降で初めて。
経団連は自民党が最初に下野した93年、企業献金あっせんを廃止。「カネは出すが口も出す」と、奥田碩会長(当時)が04年に政策評価を導入し、献金あっせんを再開した。民主、自民の政策について「合致度」「取り組み」「実績」の3項目に分け5段階で評価。これまでは自民党の評価が一貫して高く、会員企業の08年の献金額は自民党26億9900万円、民主党1億900万円と差がついていた。
もともとは自民党へ献金するためにどうでもいいような政策評価をやっていただけだ。
経団連にとって都合のいい政策を挙げて都合のいい評価を下す。
結果ははじめから見えているが、試みに2008年度の評価をみてみる。
10の政策で合致度欄は
自民党 A 7 B 2 C 1
民主党 A 0 B 3 C 6 D 1
今年もこんな評価を下したら、政権与党に喧嘩を売るようなものだろう。
お金で政策を買うようなことを続けた来た経団連だが、自民党からはもう買う物はなくなってしまった。
献金したくても口実がない。
下手すれば、株主から訴えられる恐れまである。
そっと手を引くに如かず。
神奈川・静岡参院補選での共闘を断った公明党も、さらに自民党から離れだしている。
というより、自民党を見捨てたと言ったほうがいい。
公明ゆるりと自民離れ=「らしさ」求め是々非々で (jiji.com 10/11)
公明党が野党転落以降、自民党と少しずつ距離を置き始めた。与党時代、同党との連立維持を優先したあまり、「らしさ」を犠牲にしたとの思いが背景にある。ただ、民主党に擦り寄るわけにはいかず、当面は二大政党と是々非々で対応しながら、地力の回復に努めることになりそうだ。
(中略)
実際、連立時代から続けていた幹事長らによる自民党との定例会合の誘いも、「必要なときに」とやんわり断った。当面、国会対策での限定的な協力にどどまる見通しだ。
一方、民主党との距離も簡単には縮まりそうにない。同党は選対委員長に公明党・創価学会批判の急先鋒(せんぽう)である石井一前副代表を起用。さらに、来年の参院選で改選定数2以上の選挙区で複数候補を擁立する方針を打ち出した。公明党は埼玉、東京、大阪の各選挙区に改選議員を抱えており、「うちをつぶしにかかっている」(関係者)と警戒感が先に立っているのが現実だ。(2009/10/11-14:19)
選対委員長石井一にはなるほど公明党つぶしの意味があったのか。
恐るべし小沢一郎。
公明党もしばらくは静かにしているほかはなさそうだ。
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