コート・ダジュールの拠点ニースの周辺は歴史と美の宝庫だ。ミュージアム<No.2>【日曜フォトの旅】
晴れのち曇り、時々パリ)より
先にご紹介した『サン・ポール・ド・ヴァンス』の町の入り口近くに、『マーグ財団美術館』がある。
『マーグ財団美術館』礼拝堂
フランドル(オランダ・ベルギー)人で、第一次大戦で孤児となり、兄と妹と共に南仏に移り住んだ『エメ・マーグ』は、ニームでリトグラフィーで学位を取って、1936年カンヌに画廊を開設した。
交友関係を結んだ『ボナール』と『マティス』との作品を中心に、現代美術を紹介する役割を果たし、『ブラッル』『ミロ』『カルダ-』『ジャコメッティー』等を世に送り出す事に貢献した。
更に、次の世代の『ケリー』『タピー』『シリダ』『リオペル』『ウバック』などの若手をも育てた。
いつの間にか、現代美術に於ける世界的著名な画廊の主になっていた。
その後次男ベルナールが亡くなった1967年、彼は妻と自分の名を冠した財団を創設する。
『マルグリット・アンド・エメ財団』である。
そこに、彼が個人的に収集していたコレクションを展示公開する事にした。
その後、残った息子『アソリアン』が、財団に出版部門を付け加え、現代のリトグラフ作家達の作品を出版する様になり、その為のギャラリーもオープンした。
今では、財団は毎年20万人の訪問者を持つ、現代美術の殿堂となっている。
所蔵品は多岐にわたる。
ジャコメッティの彫刻が52体。
フアン・ミロの主たる作品が140点以上。
更に、ボナール、ブラック、シャガール、レジェール、カンディンスキー、カルダーなど、有に500点以上の作品と、15千点を越えるデッサンや下書き等を所有している。
『驚くべき美貌を持つ女性の到来を告げる紅い羽の鳥』
「フアン・ミロ」1972年
『人物』「フアン・ミロ」1972年
『支え』「カルダー」1963年
『人物』「フアン・ミロ」1970年
『鳥の愛撫』「フアン・ミロ」1960年
『頭』「アッサン・スマティ」2009年
『無題』「ジャメル・タター」2009年
『ピンク・フラミンゴ』「アッサン・スマティ」2009年
『女と鳥』1967年「フアン・ミロ」(前)
『人物』1967年 (中)
『陛下』1967年 (後)
『裸の背中、起立、黒い両脚の間、設計図』
「ベルナール・デュフール」1922年
「ジャコメッティ」
『頭像』「ジャコメッティ」
『歩く男』「ジャコメッティ」
『人生』「マーク・シャガール」1964年
『アトリエ VI』「ジョルジュ・ブラック」1951年~52年
『夏』「ピエール・ボナール」1917年
以下は、この地に残っていた礼拝堂。
壁には『ラウル・ユーバック』のレリーフが飾られている。
『壁』「ラウル・ユーバック」1958年
『十字架とロザリオ』「ラウル・ユーバック」1963年
『白と紫の鳥』「ジョルジュ・ブラック」1962年
これらのステンド・グラスは、ユーバックとブラックの原画を下に、ランスのアトリエ・シモンにおいて『シャルル・マルク』により、製作された。
ここ『サン・ポール・ド・ヴァンス』は、村だけ訪れて帰ってしまう事が多いが、村の直ぐ下の林の中のこの美術館は、是非とも訪れて欲しい。
普段見慣れない現代美術にふれて、その実際の雰囲気に浸れる絶好の環境である。
『マーグ財団美術館』礼拝堂
フランドル(オランダ・ベルギー)人で、第一次大戦で孤児となり、兄と妹と共に南仏に移り住んだ『エメ・マーグ』は、ニームでリトグラフィーで学位を取って、1936年カンヌに画廊を開設した。
交友関係を結んだ『ボナール』と『マティス』との作品を中心に、現代美術を紹介する役割を果たし、『ブラッル』『ミロ』『カルダ-』『ジャコメッティー』等を世に送り出す事に貢献した。
更に、次の世代の『ケリー』『タピー』『シリダ』『リオペル』『ウバック』などの若手をも育てた。
いつの間にか、現代美術に於ける世界的著名な画廊の主になっていた。
その後次男ベルナールが亡くなった1967年、彼は妻と自分の名を冠した財団を創設する。
『マルグリット・アンド・エメ財団』である。
そこに、彼が個人的に収集していたコレクションを展示公開する事にした。
その後、残った息子『アソリアン』が、財団に出版部門を付け加え、現代のリトグラフ作家達の作品を出版する様になり、その為のギャラリーもオープンした。
今では、財団は毎年20万人の訪問者を持つ、現代美術の殿堂となっている。
所蔵品は多岐にわたる。
ジャコメッティの彫刻が52体。
フアン・ミロの主たる作品が140点以上。
更に、ボナール、ブラック、シャガール、レジェール、カンディンスキー、カルダーなど、有に500点以上の作品と、15千点を越えるデッサンや下書き等を所有している。
『驚くべき美貌を持つ女性の到来を告げる紅い羽の鳥』
「フアン・ミロ」1972年
『人物』「フアン・ミロ」1972年
『支え』「カルダー」1963年
『人物』「フアン・ミロ」1970年
『鳥の愛撫』「フアン・ミロ」1960年
『頭』「アッサン・スマティ」2009年
『無題』「ジャメル・タター」2009年
『ピンク・フラミンゴ』「アッサン・スマティ」2009年
『女と鳥』1967年「フアン・ミロ」(前)
『人物』1967年 (中)
『陛下』1967年 (後)
『裸の背中、起立、黒い両脚の間、設計図』
「ベルナール・デュフール」1922年
「ジャコメッティ」
『頭像』「ジャコメッティ」
『歩く男』「ジャコメッティ」
『人生』「マーク・シャガール」1964年
『アトリエ VI』「ジョルジュ・ブラック」1951年~52年
『夏』「ピエール・ボナール」1917年
以下は、この地に残っていた礼拝堂。
壁には『ラウル・ユーバック』のレリーフが飾られている。
『壁』「ラウル・ユーバック」1958年
『十字架とロザリオ』「ラウル・ユーバック」1963年
『白と紫の鳥』「ジョルジュ・ブラック」1962年
これらのステンド・グラスは、ユーバックとブラックの原画を下に、ランスのアトリエ・シモンにおいて『シャルル・マルク』により、製作された。
ここ『サン・ポール・ド・ヴァンス』は、村だけ訪れて帰ってしまう事が多いが、村の直ぐ下の林の中のこの美術館は、是非とも訪れて欲しい。
普段見慣れない現代美術にふれて、その実際の雰囲気に浸れる絶好の環境である。