週刊朝日・山口編集長「民主党執行部は小沢氏に離党勧告や議員辞職勧告…正気の沙汰とは思えません」Twitter・・・(蔦 )より
週刊朝日編集長、山口一臣氏の2011年01月21日の連続ツイートを紹介します。
(読みやすさを考え、表記の仕方を変えている部分がありますが、内容はそのままです)。
http://twitter.com/kazu1961omi
(以下転載)
小沢一郎氏の強制起訴が間近に迫っているようです。
これに関して、民主党執行部は離党勧告や場合によっては議員辞職勧告を視野に入れているという報道が見受けられます。
私のつたない知識からすると、正気の沙汰とは思えません。
もしかすると私の認識が間違っているのかもしれません。
まず第一に考えなくてはならないのは、無罪の推定(推定無罪)についてです。
私の認識では、無罪の推定は何人も裁判で有罪と宣告されるまでは無罪と推定されるというもので、これは日本の刑事司法の大原則だと教わったおぼえがあります。
つまり、起訴をされても裁判で有罪と宣告されるまでは、
被告人も起訴をされる前と同じ扱いをされなければならないということです。
だから、起訴をされた人に対して議員辞職や離党を勧告するのは、
合理的な理由がないといえます。
しかし、誰もこのことを指摘しないのは、やはり私の認識が間違っているのでしょうか。
確かに、原則は原則として、起訴有罪率99%の日本では、
起訴=ほぼ有罪と扱われてきた現実があるのは私も理解しています。
しかし、この考えをそのまま本件に当てはめるのも、かなり無理があります。
本件は検察当局の判断による起訴ではなく、検察審査会の議決に基づく起訴だからです。
これは同じ「起訴」という言葉が使われていますが、
まったく別物だと私は思うのですが、違うでしょうか。
「起訴」は公訴を提起すること、公判を請求することです。
検察の起訴は、法曹資格者である検事が、捜査の結果、
被疑者が間違いなく犯罪を犯しているから処罰の必要があると判断し、
かつ証拠を吟味して有罪が取れると判断した場合に限り、
裁判所に対して公判廷を開くよう請求するというもの、だというのが私の理解です。
だから、起訴有罪率が99%を超えることになるわけです。
これに対して今回の検察審査会の議決による起訴は、
有罪になるかどうかわからないけど、
とりあえず裁判所に聞いてみようというものだったと思います。
それは、検事とは違ういわゆる市民感覚としてアリだとは思います。
しかし、検事による起訴とまったく別物であることは理解いただけるのではないでしょうか。
要は、検察審査会の議決に基づく起訴の場合は、より強く(本来なら強いも弱いも関係ないのですが)無罪の推定が働くのではないか、いや働かなければならないと私は考えます。
さらに言えば、そもそも検察審査会制度があるのは、
起訴するかどうかが検事の裁量にまかされているため、
本来起訴すべき事案を検事が不当にお目こぼしをして、
不起訴にしていないかどうかのチェックをするためだったのではないでしょうか。
例えば、被疑者が検事や検事の知り合いの関係者だったり、
身内だという理由で不起訴にしていないか、だとか。
何らかの力関係が働いているのではないか、とか。
怠慢ではないか、といった点のチェックが本来の役割ではないかと思うのです。
被疑者が同じ捜査関係(警察)だったのが明石の歩道橋のケースです。
翻って本件は、検察と小沢氏側に何らかの裏取引があったと言えるのでしょうか。
私たちが取材した範囲では、ポジションによる温度差はあるでしょうが、
検察は小沢氏の起訴に対して強い意志があったように感じます。
その強い意志を持った検察が捜査権を駆使して証拠を集めようとしても、
結果として何も出てこなかった案件なのです。
しかし、あれだけ大量の疑惑報道があれば、検察審査会のメンバーが、
裁判所の判断を聞いてみたいと思うのも無理のないところです。
それが「起訴相当」という結果を生んだというのが私の理解です。
なので、あとは裁判所での議論にまかせて、世間があれこれ言うのは、
その結論が出てからではないかと思うのです。
指定弁護士による起訴は単なる通過点に過ぎないのではないか。
そこで、議員や党員の資格が問われるというのは何とも、
合理性に欠ける話ではないかと思うのですが、違うかな?
あと、明石の歩道橋の事件やJR西日本の事件は、
被害者遺族の感情の問題もあったかと思います。
小沢氏の事案には、単純な被害者は存在しません。
しかし、これだけ「小沢辞めろ」の報道があると、
私の認識に何か重大な間違いがあるのではと不安になります。
法律の専門家のみなさんはどう見ておられるのでしょう。
いずれにしても、あとは裁判所での仕事なので、もういい加減に、
政治はこの問題から手を引いたほうがいいと思います。
国民の生活をもっと考えてもらいたい。
(転載終了)
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(投稿者コメント)
鳶「はい。正気の沙汰とは思えません」。
週刊朝日編集長、山口一臣氏の2011年01月21日の連続ツイートを紹介します。
(読みやすさを考え、表記の仕方を変えている部分がありますが、内容はそのままです)。
http://twitter.com/kazu1961omi
(以下転載)
小沢一郎氏の強制起訴が間近に迫っているようです。
これに関して、民主党執行部は離党勧告や場合によっては議員辞職勧告を視野に入れているという報道が見受けられます。
私のつたない知識からすると、正気の沙汰とは思えません。
もしかすると私の認識が間違っているのかもしれません。
まず第一に考えなくてはならないのは、無罪の推定(推定無罪)についてです。
私の認識では、無罪の推定は何人も裁判で有罪と宣告されるまでは無罪と推定されるというもので、これは日本の刑事司法の大原則だと教わったおぼえがあります。
つまり、起訴をされても裁判で有罪と宣告されるまでは、
被告人も起訴をされる前と同じ扱いをされなければならないということです。
だから、起訴をされた人に対して議員辞職や離党を勧告するのは、
合理的な理由がないといえます。
しかし、誰もこのことを指摘しないのは、やはり私の認識が間違っているのでしょうか。
確かに、原則は原則として、起訴有罪率99%の日本では、
起訴=ほぼ有罪と扱われてきた現実があるのは私も理解しています。
しかし、この考えをそのまま本件に当てはめるのも、かなり無理があります。
本件は検察当局の判断による起訴ではなく、検察審査会の議決に基づく起訴だからです。
これは同じ「起訴」という言葉が使われていますが、
まったく別物だと私は思うのですが、違うでしょうか。
「起訴」は公訴を提起すること、公判を請求することです。
検察の起訴は、法曹資格者である検事が、捜査の結果、
被疑者が間違いなく犯罪を犯しているから処罰の必要があると判断し、
かつ証拠を吟味して有罪が取れると判断した場合に限り、
裁判所に対して公判廷を開くよう請求するというもの、だというのが私の理解です。
だから、起訴有罪率が99%を超えることになるわけです。
これに対して今回の検察審査会の議決による起訴は、
有罪になるかどうかわからないけど、
とりあえず裁判所に聞いてみようというものだったと思います。
それは、検事とは違ういわゆる市民感覚としてアリだとは思います。
しかし、検事による起訴とまったく別物であることは理解いただけるのではないでしょうか。
要は、検察審査会の議決に基づく起訴の場合は、より強く(本来なら強いも弱いも関係ないのですが)無罪の推定が働くのではないか、いや働かなければならないと私は考えます。
さらに言えば、そもそも検察審査会制度があるのは、
起訴するかどうかが検事の裁量にまかされているため、
本来起訴すべき事案を検事が不当にお目こぼしをして、
不起訴にしていないかどうかのチェックをするためだったのではないでしょうか。
例えば、被疑者が検事や検事の知り合いの関係者だったり、
身内だという理由で不起訴にしていないか、だとか。
何らかの力関係が働いているのではないか、とか。
怠慢ではないか、といった点のチェックが本来の役割ではないかと思うのです。
被疑者が同じ捜査関係(警察)だったのが明石の歩道橋のケースです。
翻って本件は、検察と小沢氏側に何らかの裏取引があったと言えるのでしょうか。
私たちが取材した範囲では、ポジションによる温度差はあるでしょうが、
検察は小沢氏の起訴に対して強い意志があったように感じます。
その強い意志を持った検察が捜査権を駆使して証拠を集めようとしても、
結果として何も出てこなかった案件なのです。
しかし、あれだけ大量の疑惑報道があれば、検察審査会のメンバーが、
裁判所の判断を聞いてみたいと思うのも無理のないところです。
それが「起訴相当」という結果を生んだというのが私の理解です。
なので、あとは裁判所での議論にまかせて、世間があれこれ言うのは、
その結論が出てからではないかと思うのです。
指定弁護士による起訴は単なる通過点に過ぎないのではないか。
そこで、議員や党員の資格が問われるというのは何とも、
合理性に欠ける話ではないかと思うのですが、違うかな?
あと、明石の歩道橋の事件やJR西日本の事件は、
被害者遺族の感情の問題もあったかと思います。
小沢氏の事案には、単純な被害者は存在しません。
しかし、これだけ「小沢辞めろ」の報道があると、
私の認識に何か重大な間違いがあるのではと不安になります。
法律の専門家のみなさんはどう見ておられるのでしょう。
いずれにしても、あとは裁判所での仕事なので、もういい加減に、
政治はこの問題から手を引いたほうがいいと思います。
国民の生活をもっと考えてもらいたい。
(転載終了)
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(投稿者コメント)
鳶「はい。正気の沙汰とは思えません」。
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